『ライフ イズ ストレンジ』ってどんなゲーム？
・女子学生×田舎を舞台にした、美しくエモいジュブナイルアドベンチャー！
・青春の儚さとたくましさを感じられる、海外ドラマのような物語が魅力！
・時間を操作する仕掛けは操作が手軽で、難易度のバランスもちょうどよい！
・テンポ良くストーリーが進むため、一気にプレイできるおもしろさ！
ゲームレビュー
記事の目次
本作は、時間を巻き戻せる能力を手にした少女の選択によって物語が変化するアドベンチャーゲームです。
舞台は自然に囲まれた海沿いの田舎町、主人公は高校で写真を学ぶ内向的な少女マックス。
時間を巻き戻す力を手に入れた彼女は、5年ぶりに再開した親友とともに、失踪した女子生徒や校内の問題を調査していきます。
巨大な嵐に町が飲み込まれるという白昼夢を見ながらも、何度も時間を巻き戻して選択をしていくうち、段々と自分の身にも変化が起きはじめるというお話です。
周回プレイも遊びやすい、物語に集中できるアドベンチャーゲーム
クリアまでは、駆け足でプレイして15時間前後。
調べられるオブジェクトやキャラクターが多く、あれこれと会話したり見たりしているともっと長時間遊べるとおもいます。
(私はストーリーが気になって急ぎ気味でプレイしちゃいましたｗ)
エンディングは2種類で、途中の様々な選択によってそこまでに発生するイベントが変化していきますが、結末には影響しません。
そのため、あまり難しく考えずに直感を信じてプレイできる作品でした。
各章はクリア後にシーン選択ができるようになり、そこから物語をやり直したり、やりこみ要素だけを楽しむなどできます。
また、ポラロイドカメラによる写真撮影が楽しく、撮影時にちょっと工夫が必要な場合もあり探しがいがありました。
前半は明るいジュブナイル、後半は重たく切ない展開が楽しめるストーリー
前半は学生ならではの人間関係が中心に描かれ、ジュブナイルっぽい雰囲気で明るいお話が続きます。
メッセージのやりとりなどイマドキの学生っぽい交流もありつつ、友情や家族愛などがしっかり描かれるのでドラマとしても楽しめるかなと。
個人的には、内向的だけどがんばるヒロインの姿が可愛くて、とても応援したくなりました！
中盤以降は失踪した女子生徒の事件や学校が抱える問題など重たい展開になり、加えて親友との関係もより詳細に描かれるのでとにかく切なくなっていきます。
バタフライ効果がテーマとなっている作品なので、小さな事象がどんどんと大きな現象へと変化し、自分の手の届かないところに問題が発展してしまう怖さもありました。
エンディングも切ない終わり方で、「運命は収束するんだなぁ……」と寂寥を感じさせます。
そして物語は加速度的に進むため、終始テンポが良く、一気に集中してプレイできる没入感がありました。
女子学生同士の交流のなんともいえないエモさもグッとくること間違いなし。
時間を使った仕掛けに、特に風景が美しいグラフィック！
主人公の持つ時間を巻き戻す能力はとても便利で、大体どんな場面においても発動できます。
時間を操作して物理的危険を回避したり、物を動かしたりするのですが、仕掛けのバランスがよかったのであまりマンネリ感を感じずにゲームを進めていけました。
さらに、一度見たパートは早送りすることもできるので、周回プレイ時や「この選択肢でよかったのかな？」と悩んだときでも手軽に別のルートを確認できるのもいいですね。
また、章をクリアした後は、ワールドやフレンドがどのような選択をしたのかパーセンテージで表示されます。
選択そのものに気がつかないで通りすぎてしまったり、自分が少数派か多数派かもチェックできるはおもしろい要素でした。
髪の毛などはやや粗い印象でしたが、グラフィックは全体的に美しく、なかでも田舎町の夕焼けはとてもキレイでした。
ちょっと寂れた雰囲気のある街並みや、ダイナーの独特の空気感などもよかったですね。
演出が海外ドラマのようになっており、ちょっぴり切ないボーカル曲も作品にとても合っていたとおもいます。
おわりに
女子学生×田舎のエモさ、そして展開の早いサスペンス感のある物語が楽しめるアドベンチャーでした。
選択による展開の豊富さやキャラクター同士の密な関係、寂れた田舎町の雰囲気など世界観が丁寧に作られているのも印象的。
個人的には、主人公がとてもいい子で終始楽しくプレイできたので、このジャンルが好きな方には全力でおすすめしたいタイトルです！
