【Vita】死印

Posted in ゲームレビュー by - 6月 03, 2017
【Vita】死印


●公式サイト

本作は、シルシを刻まれた印人たちが、生き残るために怪異に立ち向かうホラーアドベンチャーゲームです。
開発は、『デモンゲイズ』や『剣の街の異邦人』などのダンジョンRPGに定評のあるエクスペリエンスさんで、初のホラージャンルです。
獣に噛まれたような痣「シルシ」が刻まれた者は、徐々に記憶を失いながら原因不明の死を遂げるという怪奇事件が発生している郊外都市が舞台。
記憶喪失となったプレイヤーは、シルシを持つ者を保護するという洋館「九条館」を訪れ、美しい人形メリィや館に訪れる印人とともに、死の呪いを解くべく怪異を調査し倒していきます。



さくっとレビュー!

全5章構成で、1周のクリア時間は7時間半でした。
都市伝説的なぞわぞわする怖さなのでホラーゲームが苦手な私でもプレイできましたが、ややグロいグラフィックや臭いに関する描写が多く、少し気持ち悪くなる場面はありましたw
ただ、全体的なお話のまとまりはよく、暗闇を懐中電灯の灯りで探索するのも緊張感があり、ラストまで一気にプレイできました。
あ、後日アップデートパッチで修正予定ですが、オートやバックログがなかったり移動速度が遅い、演出が冗長なのは気になりました。



くわしくレビュー!

都市伝説を描いたまとまりのよいシナリオ!要グロ耐性!

全5章構成で、1周のクリア時間は7時間半、周回要素はありません。
章ごとに、怪異を救済・破壊のルートに分岐するルートがあり、破壊ルートでは最後に同行した印人が死亡します。
エンディングは印人が全員生存すればグッドエンド、ひとりでも死ねばノーマルエンドの分岐がありました。

都市伝説的なぞわっとする怖さを描いており、ビックリさせる系のホラーではないので、ホラーゲームは苦手な私でもエンディングまで一気にプレイできました。
シナリオは、全編を通じてひとつの物語としてしっかりつながっていて、徐々に失った記憶の真実にたどり着いていく先が気になる作りになっていたとおもいます。
(少しネタバレですが、終わり方もホラーにありがちな余韻を残すものではなく、すっきりしていたのはとてもよかったです!)

ただ、臓器や身体の断片がそこらに落ちていたり、虫がだーっと出てくるシーンなどはあるので、グロ耐性は必要かなとおもいます。
個人的には、見た目のグロさより臭いに関する描写が厳しくて、プレイしていて気持ち悪くなる場面もありましたw


怖さを演出する探索パート、演出にややもったり感あり!

怪異を探索するパートでは、ダンジョンRPGのようにマップを移動していきます。
それぞれのエリアは1枚の背景になっており、懐中電灯で怪しい場所を照らして調べながら進んでいくので緊張感がありました。
懐中電灯が心もとないもやっとした灯りなので、もしかして暗がりに何かいるのでは……と怖くなります。
(まぁ、実際にいろいろなものが見えたり聴こえたりするので、とてもドキドキできますよ!w)
また、マップ内の同じ場所でも、来た方向によってグラフィックが変わるのはよい演出で、自分で視点を切り替えられないことにより、プレイヤーは迷子になったような感覚を味わえるとおもいます。
気になったのは、移動速度がやや遅いため、行ったり来たりすると少し手間に感じたことですね。

ボスクラスの怪異とのバトルはターン制になっており、だんだん近づいてくる怪異に対し、同行者とともに的確にアイテムを選択してしのいでいきます。
そして、最接近すると攻撃が可能になるので、これまでの調査から得た手がかりを元にアイテムを使用し倒すというシステムです。
誰をパートナーに選ぶのか、どんな道具を使うのか、ヒントを頼りにしっかり考えないと容赦なく殺されてしまうので、パズル感覚のメリハリになっていました。
それ以外にも、死ぬか生きるかの運命の選択肢が現れる「デッドリーチョイス」というモードもあります。
ただ、バトルやデッドリーチョイスは演出がもったりしており、文字表示などがもっと早いほうがテンポよくプレイできたかなとおもいます。


グラフィックはとにかく怖い!システム面はパッチで修正されますが不満点あり!

仲間の印人については、ひとりひとりに個性があったのですが、活躍する場面が少ないのが気になりました。
また、探索場所や怪異の特性上、連れて行くキャラが固定されがちになってしまい、キャラクターを深く知られる前に章をクリアしてしまうことも多々ありました。
探索中にメンバーを変えられないため、移動速度が遅いことと合わせ、いろいろな人と探索に行きたいという気持ちにはあまりなれないのはもったいなかったとおもいます。

グラフィックについては、ざらつきがあってくすんだような背景は怖さを助長していてすばらしかったですね。
主人公の顔が車のフロントミラーに映るだけでも怖かったですw
探索時は環境音のみなのでとにかくドキドキする分、九条館に帰ってくると流れるピアノの静かな旋律にとても安心できました。

あとは、後日アップデートパッチで修正が予定されていますが、オート機能やバックログがない、文字表示速度の変更ができないなど、アドベンチャーゲームの基本装備がないのは気になりました。
このあたりが発売日に用意されていれば、全体的な評価はもう少し高くなったかなと。


まとめ!

シナリオのまとまり、都市伝説的ホラー演出はよかったのですが、一部動きのもったり感や機能不足が気になった本作。
しっかり怖さを楽しめるホラーゲームとしての完成度は高いので、アップデートがあればさらに完璧なクオリティだったかなとおもいます。


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ゲーム歴は2X年のゲーム好きです。 ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net