レビュー

【Vita】Code:Realize ~創世の姫君~

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●公式サイト

本作は、オトメイトさんが送る、機鋼都市ロンドンを舞台にしたスチームパンク乙女ゲーム。
プレイヤーは、触れたものを毒で溶かしてしまう「怪物」と恐れられた少女。
英国軍に捕われる直前に、怪盗アルセーヌ・ルパンに盗み出された彼女は、失った記憶の手掛かりとなる父親の行方を追ってロンドンへ。
そこで、人間兵器と恐れられる吸血鬼狩り、指名手配犯の科学者、自称天才技師、物腰柔らかな謎の紳士──と出会い、彼らの過去と自分の出生の秘密、そしてすべてを巻き込んだ陰謀へと飲まれていくという物語。

ストーリーもキャラクターも素晴らしい、傑作乙女ゲーム!

まず、本作は私がプレイした乙女ゲームの中でも、5本の指に入るほどの名作であることを強くお伝えしておきます!
いや、本当におもしろかった!
この興奮と感動を伝える言葉を持たない自分が情けなくなるぐらい、とてもすばらしい作品でした。
キャラクターの心理描写、世界観、ストーリー展開、グラフィック──どれをとっても良かった以外の言葉が出てこないほど、すべてが完成されたゲームでした。

攻略キャラクターは5人。
そのうち、ルパンだけは他の4人を攻略後にルートが解放されるので、
ストーリーは全13章で7章までは共通ルートですが、2週目以降はキャラクタールートを選択し、いきなり8章の個別ルートからスタートできるので、周回プレイはしやすいとおもいます。
物語は、いくつかの謎を中心にテンポよく進行していきますが、各章しっかりとボリュームがあるので、全体としてはかなりやりごたえのある内容だとおもいます。

メイン・サブ問わず、すべてのキャラクターが丁寧に描かれる!

キャラクターの個別ルートは、それぞれ全く異なる展開になります。
それぞれの背負った過去、現在の悩み、そして望む未来──主人公を通じて彼らは成長し、希望を抱き力強く歩いて行くというストーリーが展開するので甘さはやや控えめ。
というより、キャラクターによってはかなり重たい事実が明らかになることも……。
ですが、主人公と2人で乗り越えていく姿は、時に苦しく、時に美しく、時にかっこよくもあり、その先に辿り着いたエンディングは晴れやかな達成感に満ち満ちていました。
特にラストのルパンルートは、これまで積み重ねてきた出来事の集大成であり、同時にお祭り感があるので、とても清々しい気持ちでプレイすることができました。
おまけ要素ですが、クリア後のちょっとしたアフターストーリーも、2人が乗り越えてきたちょっとしたご褒美なのかなとおもうと微笑ましかったです。

そして、本作ではサブキャラクター1人1人の視点の話があります。
ただの敵としての存在の人は1人もおらず、すべてのキャラクターの歴史があり信念を持っています。
そうした思いをプレイヤーがちゃんと知ることができるので、対立することの切なさも倍増。
キャラクター数がありつつも、こんなにも丁寧に描写している話は他にないとおもいます。
あと、犬好きとしてはウェルッシュコーギーのシシィが最高にキュートだったことと、科学者ネモが圧倒的個性を放ちまくるキャラクターであったこともお伝えしておきましょうw

過酷な運命にも負けない、かわいくて強い主人公!

主人公も良かったです。
感情を表に出さないクール系の子ですが、自分の気持ちに正直でまっすぐな姿勢はとても共感できました。
誰よりも重く暗い過去を抱える彼女ですが、それでも前に進む姿は途中から凛々しく美しかったです。
公式サイトのドレス姿はとてもかわいくて、着替えてしまうのがもったいなかったのですが、私服も良かったので問題なし!

また、彼女が登場するスチルも多いのですが、とにかくかわいいです。
表情はあまり豊かではないのですが、瞳の大きさや眉の形など微妙な違いで何を考えているのか伝わる気がしました。
あと……めっちゃ強いw
イラストでは守られる系のヒロインかなとおもっていましたが、自分でがっつり戦っていましたw

繰り返し見たくなる美しい背景と、物語を彩る旋律の眩しさ!

個人的には、背景のグラフィックがとても美しかったこともパワープッシュしておきたいポイントの1つ!
元々スチームパンクという世界観は好きだったのですが、本作の機鋼都市ロンドンの持つ独特の空気感は非常にテンションが上がりました。
立ち絵の背景もさることながら、特にスチルの背景は遠くの街の灯りまで本当に丁寧に描かれていて感動必須。
背景を見たくてギャラリーを参照したのは初めてでしたw
キャラクターの衣装も、カチューシャやベルト飾り、ブーツのデザインまでとても衣装を凝らしたものになっていて良かったです。
登場する乗り物やアイテムたちも、世界の雰囲気を増長させるものばかりで◎
立ち絵は言わずもがなの美しさです。

音楽は、ピアノの旋律が美しく、本作の随所で見られる切なさと強さが表現されていて聴き入ってしまうことも!
ただ、バトルや不穏な空気のときの曲は結構恐くて、特に某キャラクタールートで下水道に入った辺りはかなりビビりながらプレイしていましたw

まとめ

ストーリーやキャラクター描写、世界観、背景など、ありとあらゆる要素の完成度がとても高い本作。
お目当てのキャラクター以外にもきっと好きになれるとおもいますので、Vitaを買ったらまずプレイしておきたい乙女ゲームの1つです!
ちなみに私は、ヴァンが本命だったのですが、インピーの笑顔にやられましたw

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net