レビュー

【PS4】Everybody’s Gone to the Rapture –幸福な消失–

[star rating=”3.5″]
●公式サイト

誰もいなくなった村を訪れ、人々の想いを見つけ出していく一人称視点のアドベンチャーゲーム。
1984年、イギリスのとある農村から住民や滞在者が全員消失した。
プレイヤーは村を訪れ、様々な場所に残された人々の想いを聴きながら、世界の終わりの謎に近づいていく──という物語です。
美しい田園風景を探索し、そこにあったはずの生活、記憶を辿るゲーム。

さくっとレビュー!

明確なストーリーがあるわけではなく、村を探索して記憶の光を探し、何が起きていたのかを想像するという作品。
ゆえに、そもそもこうした曖昧な世界観や物語に対して好みが分かれるかなと。
また、一人称視点なので、苦手なプレイヤーはもれなく酔いますw

くわしくレビュー!

世界の空気に触れ、行間を読む物語

先述の通り、本作にははっきりとしたストーリーはありません。
一応目的として、人々が消失した事件を追うために村のあちこちに点在する記憶の光を探すというのがありますが、そこで得られる記憶の情報にも明確な物語は語られません。
ゆえに、事件については会話の記憶から自分の想像力で読み取らないといけないので、そうした過程を楽しめるプレイヤーには良いかなと。
個人的には、もうちょっと世界の終わりについて言及がなされていると達成感があったとおもいました。

雰囲気という点では、村を歩き回ると消失事件とは関係のない人同士の絆、家族の愛、裏切り──といった日常の記憶に遭遇します。
彼らの関係性や身に起こった出来事を知ることで、消失事件や村全体を多角的な視野から捉えられるのは、短い作品ながら深みを感じられました。
あ、ゲームボリュームはどれぐらい村を探索するかによりますが、さっくり歩き回っていると数時間でクリアまでいけます。

人々の息遣いを感じられる世界と遅い移動速度w

田園風景が広がる村の様子はとても美しく、家の中にあるオブジェクトまでしっかりと作られているので、そこに生活があり、人が息づいていたと感じることができました。
そのため、誰もいないことへの不安感は常にあり、ホラー作品でもないのに少しドキドキしながら歩いていましたw
作品自体がSFミステリーのような雰囲気でしたし、終盤の光の演出はとても幻想的で、クリア後は夢から醒めたような感覚になりました。

そうそう、移動速度はR2ボタンを押せば若干早くなりますが、それでも遅いかなと。
黄金色の穂が輝く麦畑、ついさっきまで誰かがいたキャンプ場、小さいけれどかわいいローズガーデン──など、あちこち寄り道したい場所はあるので、もうちょっとさくさく動き回れると探索もしがいがあったとおもいます。

壮大な雰囲気を醸し出す音楽は◎

基本的に環境音が中心のゲームですが、随所でコーラス付きの曲など音楽が流れます。
これが宗教音楽っぽい荘厳……というか、宇宙のような壮大な感じを感じました。
また、ゲームの中で大事なシーンや転換点で流れるので、いい節目になっていましたね。

まとめ!

物語性は薄いものの、丁寧に作られた美しい世界やそこに流れる穏やかで不穏な空気感が楽しめる本作。
感覚的な描写が多いレビュー本文からも分かるかもしれませんが、雰囲気から行間を読みストーリーを想像するというゲームなので、のんびり探索するのが好きなプレイヤーには向いているかなとおもいます。
あと、FPSが苦手な方は、できるだけゆっくりカメラを移動させないと酔いますので気をつけてくださいねw

ABOUT ME
たこ
ゲーム歴は2X年のゲーム好きです。 ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net