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●公式サイト
本作は、アニメ2期が現在放送中の漫画『進撃の巨人』ゲーム化作品で、オリジナルストーリーで展開するアドベンチャーゲームです。
プレイヤーは調査兵団の一員として、トロスト区攻略戦後に行われた壁外調査に出立。
しかし、巨人に襲われ、古城エルズニル城の地下に閉じ込められてしまいます。
そこで偶然居合わせたキャラクターたちの相棒となり、巨人ひしめく死地からの生還を目指し謎を解いていくという物語です。
周回プレイが前提となっている作品なので、さまざまなキャラクターとともに脱出を繰り返すことで、古城で起きた出来事やこの壁外調査の意味を明らかにしていきます。
さくっとレビュー!
1ルート1〜2時間で、全員周回してクリア時間は15時間ぐらい。
古城の探索や謎解きはどのルートでもあまり代わり映えがしないので、周回プレイ時のマンネリ感はあり。
一方、相棒キャラクターとの豊富な会話イベント、クリア後のコミカルテイストなおまけシナリオはおもしろかったです!
本作でしか見られないシーンややりとりばかりなので、1ルートクリアするごとにキャラクターの新たな魅力を発見できました!
そのため、『進撃の巨人』のキャラクターたちが好きな方はかなり楽しめる内容だとおもいます。
くわしくレビュー!
全11ルート!古城や壁外調査の謎はモチベーションになりつつ、マンネリ感もあり!
本作は、画面タッチによる調査をしながらさまざまな謎解きをしつつ、キャラクターとの会話で絆を深めていくアドベンチャーゲームです。
バトルアクトというちょっとしたボタン入力アクションはありますが、基本的にはテキストベースで進行します。
プレイできるルートは、リヴァイ・ミカサ・エレン・アルミン・ジャン・コニー・サシャ・ハンジ・ライナーとベルトルト・クリスタとユミル・エルヴィンの全11ルート。
特定のキャラクターをクリアすると、新しいルートがオープンしていき、エルヴィンがラストです。
1ルート1〜2時間ぐらいなのでさくさく進んでいけますが、どのルートでも大まかなシナリオに変化はありません。
また、周回プレイによって徐々に明らかとなる古城や壁外調査の謎はモチベーションになっていましたが、基本的な進め方はおなじなのでマンネリ感はありました。
加えて、古城の景色はどのフロアでも変化に乏しいだけでなく、背景の使い回しが多かったのも気になりました。
キャラクターの新たな魅力を発見できる、豊富な会話やイベントシーン!
全体的な進行にはマンネリ感はありましたが、探索中に相棒のキャラクターと会話をするのはとても楽しかったです。
原作のエピソードを絡めた話だけでなく、原作ではまずしないような話題が興味深く、キャラクターの新たな側面や魅力を知れるとおもいます。
(個人的には、休暇・結婚・入団動機などの話題はおもしろかったですねw)
また、クリア後にプレイ可能となる、日常やIF設定を描いたショートシナリオ「スペシャルイベント」がとてもよかったです!
コミカルテイストで進行する物語は数も多く、フルボイスでイベントスチルもあるため、豪華なドラマCDという感じで見応えがありました。
本作の主人公は調査兵団の一員で、性別選択が可能です。
私は女性主人公でプレイしましたが、原作にはない乙女ゲームっぽいシチュエーションも見られるなど、やや女性向きな作りかなと感じました。
(女性キャラクターとのシーンはわりと友情っぽい場面が多かったので)
このような作りとなっているため、とにかくキャラクターと会話したい、交流したいプレイヤーにはピッタリの作品だとおもいます。
ゲームの難易度は低め!地下で遭遇する巨人の怖さは一味ちがう!
ボイスはイベント時のみフルボイスで、目パチと口パクはありました。
絆ゲージは上がりやすく、相棒がひとりのときはすぐにカンストしますが、2人の場合は結構慎重にプレイする必要がありました。
(セーブデータは3つまで可能なため、こまめにセーブ&ロードをすれば問題ない範囲です)
ボタンアクションは、一部入力タイミングが早くてやりなおした場面はありましたが、基本的には失敗してもすぐにやり直せるのでむずかしくはないとおもいます。
謎解きについては、ヒントがしっかり用意されていたり、キャラクターと仲が良くなると間違いを修正してくれるなどするため、こちらもクリアしやすい親切設計でした。
また、本作では地下という狭い空間に巨人が出てくるので、地上で戦うのとは異なる怖さを感じられました。
イベントシーンではスチルだけでなく、カット演出や血しぶき、擬音などの演出により巨人の恐怖をしっかりと見せられていたとおもいます。
バトルシーンの曲がかっこよかったのもお伝えしておきますね。
まとめ!
ゲーム進行は代わり映えのしない周回プレイによる単調さがありましたが、キャラクターファンには見所がたくさんあった本作。
謎解きやボタンアクションの難易度はあまり高くないので、アドベンチャーゲーム初心者にもプレイしやすいとおもいます。
キャラクター同士のコミカルなやりとりが見たかったり、好きなキャラクターといろいろな話がしたいなというプレイヤーにはおすすめの作品です。
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