本作は、かわいらしいファンタジックな世界観を舞台にした、横スクロールアクションゲームです!
開発は日本一ソフトウェアさん!
「魔界戦記ディスガイア」や「神様と運命革命のパラドクス」など、シミュレーションRPGのイメージが強かったメーカーさんですが、最近は「魔女と百騎兵」などアクションも手がけています。
物語は、プレイヤーである戦姫のプリュムの兵団と大切な従者が巨大なモンスターによって全滅したところからスタート。
「戦姫」とは、モンスターの脅威から人々を守るために自ら戦場に赴くお姫さまのことで、一騎当千の強さがある英雄とされています。
悲劇的幕開けなのですが、全体的にテンションがゆるいのでそこまで重たくありませんw
で、新たな従者、仲間を従えて各所に出現しているモンスターを討伐していく――というお話です。
で、プレイしてみた感想ですが……中盤以降かなりの急展開の連続に、ちょっとビックリでしたww
ほのぼのファンタジーしているお話かとおもっていたのですが、結構ダークな感じで進んでいきます。
また、主人公たちも展開の速さに(゚Д゚)ポカーンとなっていることも多かったので、まぁプレイヤーは「そーゆーことなんだね!」と、あんまり深く考えないでプレイしないと置いてけぼりが加速するかとおもいます^^;
ゲームは、10時間前後クリアできるボリューム。
私はクリア時間短くてもいいタイプなのですが、本作はちょっと打ち切りっぽいエンディングだったは気になりました。
徐々に明かされる戦姫や古代兵器の設定などはおもしろかったので、もうちょっとゆっくり掘り下げて描いてもよかったかなぁと(つД`)
バトルには大きくわけて、3種類のモードがあります。
3人のキャラクターを操作してがしがし戦っていく「姫戦闘」。
手前でプレイヤーと敵が戦い、奥で兵団と兵団が戦う「激乱戦」。
プレイヤーと兵団が協力して巨大なボスに挑む「超乱戦」。
すべて横スクロールアクションで、兵団とともに戦うモードでは自分が戦うだけでなく、兵団への指示が大事になります。
で、肝心のアクションなのですが、わりと雑な作りとなっていますw
攻撃は格闘ゲームのようにコマンド入力式になっていて、弱攻撃と強攻撃+十字キーで技が発動。
ただ、隙が大きいので敵に囲まれてしまうと使いにくいかなとおもいました。
また、ガードがすべての攻撃を防ぐ無敵技になっているので、基本的には「ガード→敵の攻撃が終わったタイミングでボタン連打」みたいな感じで戦っていけるので、少し単調になってしまいます。
それから、仲間がたくさんいて、複数のキャラクターを切り替えて戦うというのが基本スタイルなのですが、正直、主人公だけ育成していれば無双状態で楽に戦えちゃいますww
レベルはがんがん上がるうえに操作しているキャラクターしか経験値が入らないので、いろんなキャラクター育成するの面倒なんですよね^^;
超乱戦なんかは普通にみんな育成していくと、兵団への指示を工夫したりしないといけなくて難しいのですが、主人公めっちゃ強くしてると兵団は防御メインで攻撃させれば楽勝で勝てるのも問題かなとww
せっかく見た目も戦い方も個性的なキャラクターが揃っているのに、生かしきれていないのはちょっと残念でした(ノд-。)
と、ストーリーとバトルに消化不良感は残っているのですが、キャラクターについては、日本一さんらしいぶっ飛んだ子が多くて、ハイテンションな掛け合いは見ていて楽しかったです(*´∀`*)
ビジュルあるもみんなかわいいし、背景も丁寧に描かれているのも◎
ただ、ザコ敵のバリエーションが少ないのが気になったのと、これぐらいライトなバトルと絵だったらVitaで出してもよかったかなぁとおもいましたw
というわけで、見た目より重たいストーリーと見た目どおりの軽いバトルが楽しめる本作。
アクションRPG好きさんには物足りない感じがするとおもいますが、あんまりアクション得意ではない方やさっくり遊びたい方にはいいタイトルかなとおもいます。
全体的な方向性は好きだったので、次回作へのブラッシュアップに期待してます☆
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アルカディアスの戦姫 PlayStation 3 日本一ソフトウェア |