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●公式サイト
本作は、2012年に発売された3DS『ブレイブリーデフォルト』の続編で、ファンタジックな世界を舞台にしたRPGです。
物語冒頭で前作エンディングのネタバレを盛大にされたり、前作のキャラクターが多数登場するので、前作プレイはほぼ必須!
今回は、皇帝によって浮遊城にさらわれてしまった法王アニエスを助けるため、世界を巡る物語です。
パーティーメンバーは、正教騎士団三銃士の1人であるマイペースな少年ユウ、月からやってきた魔王バスターのマグノリア、前作にも登場したイデアとティズの4人。
システムのベースは前作と同じですが、バトルシステムやミニゲームなど様々な要素が追加されています。
単調なストーリーとマイペースで緊張感に欠ける会話イベント!
まず、メインシナリオは浮遊城をひたすら追いかけるだけのストーリーなので、やや単調に進行していきます。
加えて、さらわれている割にはのんきにおやつを食べているアニエス、追いかけている割にはのんびりお祭りや温泉を満喫しているユウ一行──と、全体的に緊張感に欠ける雰囲気が漂っています。
前作のシビアなストーリーや劇的展開を期待しているユーザーは、肩透かしを食らうのでご注意を。
(ただ、終盤には独特の仕掛けが施されているのはよかったかなとおもいますw)
次に、イデアが主体となる前作のアスタリスク所持者たちの物語を描いたサブシナリオですが、前後の脈絡がなく、唐突に学校を男女共学にすべきかや土地の売買についての是非を問われるので、少し浮いている印象でした。
結果的にどちらか1つのジョブしか獲得できない(終盤でもう一方を手に入れる機会はあります)ことや、しっくりこない結末もイマイチ。
個人的には、キャラクターもですが、前作に登場した街やダンジョンが多いのも気になりました。
たしかにサブキャラクターを深堀りするのは大事ですが、見たような景色ばかりなので新作感は薄めでした。
連チャンシステムによって、ザコバトルも楽しく育成もしやすい!
バトルはとてもおもしろくなりました。
基本的なシステムは前作同様、ターンを前借りするブレイブとターンを貯めるデフォルト──というターンを調整して戦うランダムエンカウントバトル。
なのですが、今回は新しく「連チャン(連続チャンス)」という要素が追加になりました!
これは、1ターンのうちに敵を全滅させると連戦に挑むことができ、その数に応じて経験値やお金にボーナスが発生するというものです。
このシステムによる最大の恩恵は、ザコバトルが楽しいこと!
1ターンで倒すために、誰を攻撃させるのか、どんな攻撃をするのか──などを考えてバトルを行うので、ザコバトルが単なるレベル上げのための作業になりませんでした。
さらに、Uの手帳にある「モンスター図鑑」では、敵を倒した数に応じてキャラクターのコメントが交換日記のように追加されていくので、倒す目的にもなるかなとおもいますw
また、ジョブについては前作に登場したものに加えて新しく10種類が追加されましたが、使い勝手に癖があるものが多かったり既存のジョブと効果が重複するなど、見た目には新しいですがあまり便利ではありませんでした。
ただ、先の連チャンシステムによってジョブ経験値は稼ぎやすいので、ジョブのレベル上げは苦ではなく、いろんなものを試していけるのはいいですね。
レベル上げといえば、本作ではエンカウント率が調整できます。
システムに干渉することに抵抗がある方もいるかなとおもうのですが、時間のない社会人なので、すぐに敵と戦えたり、敵と出会わずにダンジョンを通過できるのは便利でしたw
時間泥棒の「カプカプメーカー」とバランス調整がなされたすれ違い要素!
最後に本編ストーリー以外の要素についても。
まずは、4人のメンバーが役割分担をし、ぬいぐるみを製作していくミニゲーム「カプカプメーカー」。
放置しておけばどんどんぬいぐるみが生成されるので、プレイヤーはパックが満タンになったら出荷するだけで換金できるポイントを獲得可能。
また、ポイントを使ってキャラクターが使用する道具をレベルアップして効率を上げたり、一定数作ることで差し入れが行え、能力の大幅な向上を図ることができます。
これが意外とおもしろくて、道具や差し入れを使用するタイミングやパックの残数との兼ね合いなど、ちょっとした工夫をすることで効率よく出荷できるので、放っておいてもいいゲームなのですがこまめに見てしまいましたw
換金目的というより、キャラクターの動きを見ているだけでもかわいくて楽しめるのも◎
すれ違い要素は、前作同様復興なのですが、今回は魔王を倒すバスターシップの育成要素が加わりました。
襲来した魔王とは戦うことができるので、バスターシップで砲撃してレベルを下げると強い魔王も一撃で倒せたりします。
前作では復興を進めることでバランスブレイカーな武器などを獲得することができましたが、今回はアイテムや必殺技のパーツなどになっており、序盤で復興を完了してしまってもバランスには問題ありませんでした。
また、ご近所にすれ違えるお友だちがいなくても、1日1回インターネットに接続するとネトフレとすれ違えるのでご安心を!w
まとめ
バトルは連チャンシステムによってザコ敵との戦いにも頭をひねるためとてもおもしろかったのですが、ストーリーや会話イベントが単調だったり雰囲気を壊していたりした本作。
前作以上にライトなテンションになっているので、ゆるゆるとした気分でプレイするとよいかと。
あ、音楽については好みがあるとおもいますが、私はRevoさんの曲の方が耳に残る印象的なメロディが多かった気がして好きでした。
むしろ、マップやジョブ、キャラクターの使い回しが気になったので、次回作があるならば新規要素を多めでお願いしたいですね!w
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