『シアトリズム ファイナルバーライン』ってどんなゲーム?
・圧倒的ボリュームで「ファイナルファンタジー」シリーズなどの曲が楽しめるリズムアクションゲーム
・キャラクターの汎用性がアップ!好きな楽曲をお気に入りのメンバーでプレイしやすくなった
・初心者でも編成を工夫すれば曲がクリアできる親切設計!
・メリットしかない!気軽にプレイできるオンライン4人対戦マルチプレイ
ゲームレビュー
記事の目次
本作は、人気RPG「ファイナルファンタジー」シリーズ(以下、FFシリーズ)などの楽曲が楽しめるリズムアクションゲームです。
ナンバリング作品だけでなく、リメイク・外伝・サウンドトラックのアレンジなど幅広い楽曲を収録。
総勢104名のキャラクターが登場し、最大4人のオンラインマルチ対戦も楽しめます。
なお、DLCではスクウェア・エニックス作品の楽曲も配信を予定しており、私は「クロノ」シリーズと『ゼノギアス』が待ち遠しいです。
圧倒的な曲数!これ1本あればあらゆるFFの楽曲が楽しめてしまう大ボリューム
本作の特徴は、とにかく曲数がめちゃくちゃ多いこと。
・通常版:385曲
・デジタルデラックスエディション:442曲(385曲+限定楽曲27曲+DLC30曲)
・プレミアムデジタルデラックスエディション:502曲(385曲+限定楽曲27曲+DLC90曲)
なお、限定楽曲は「デジタルデラックスアップグレード」を購入すれば楽しめ、DLCは「ロマサガ」シリーズや『LIVE A LIVE』など作品別にも購入が可能です。
シリーズごとに見てみると、「あの曲も入れて欲しかったなぁ」と感じることもありました。
しかし、あまりにも曲が多いので「まぁいいや!」という気分になれるボリューム感だとおもいます。
ちなみに、私はプレミアムなバージョンを買ったのですが、「ビックブリッヂの死闘」のアレンジがいっぱいあってちょっと笑っちゃいましたw
豊富な操作スタイルと難易度設定があり、初心者でも長い間遊べる!
まず、本作の遊び方は3種類の操作スタイル、3種類の難易度(一部楽曲は4種類)が用意されています。
私は基本・熟練という下から2段階のレベルしかクリアできないプレイヤーですが、豊富な楽曲数に支えられて飽きることはありませんでした。
そのため、リズムアクションは好きだけどそんなに上手ではないという方にも優しい仕様の作品かなと。
ノーツと曲のマッチ感もあり、音楽にノリながら快適にプレイできるとおもいます。
ただ、個人的に本作の操作感はインスト曲に合っている印象があるため、ボーカル曲をプレイする時には少し違和感がありました。
(FFシリーズのボーカル曲は情感たっぷりに歌い上げるスローテンポな曲が多いので、タイミングが取りづらいのかもしれません)
ゲームのモードは本作で新たに追加された「シリーズクエスト」、好きな曲を自由にプレイする「ミュージックセレクト」、オンライン4人対戦が楽しめる「マルチバトル」があります。
そして、シリーズクエストをクリアすると、無限に生み出されるステージをどれだけ進めるかチャレンジするモード「エンドレスワールド」が開放されます。
本作の特徴としては、FFシリーズの思い出を回想できるシリーズクエストと対戦要素のマルチバトルがあり、どちらも良くできていたので後述しています。
他にも難易度やスコアに影響を与えないカスタマイズ要素として、オトモのモーグリの衣装や飛空挺のデザイン変更などもあり。
曲数に圧倒されてしまいがちですが、こうした細かな部分でもマンネリを感じさせないように工夫が見られるのは良いですね。
FFの思い出をさくっと振り返られる「シリーズクエスト」は、挑戦する楽しさも味わえる!
まず、「シリーズクエスト」ですが、このモードはFFシリーズ本編のストーリーに合わせ、時系列に沿って並べられた楽曲を順番にプレイしていくモードです。
(オープニング→通常バトル→ボスバトル→中盤で訪れる街→ラスボス、という感じに曲が並んでいるイメージです)
クリアすると新しいキャラクターが獲得できるので、まず最初にプレイするモードという位置づけかなと。
本モードを楽しめた理由は2つあります。
ひとつは、本編の物語の流れと同じように曲をプレイしていくので、「○○と戦ったなぁ」「××は難しいダンジョンだったなぁ」と思い出を回想できること。
個人的には、多くのシリーズで最後の曲がラスボスではなくエンディング曲になっていたため、感動のシーンが記憶の彼方から蘇り、まるでひとつのゲームをクリアした気分になれるのが良いなとおもいました。
もうひとつは、各楽曲に設定されている目標が工夫次第で達成できる作りになっていたこと。
他のモードとは異なり、シリーズクエストでは楽曲ごとに目標が設定されています。
たとえば、「HPを80%以上残してクリア」や「究極譜面でクリア」などで、達成するとアイテムやモーグリの衣装などが獲得できます。
こうした目標はやりこみ要素であり、達成するのが難しく設定されているので、私は諦めてしまおうかなと遠巻きに見ていました。
しかし、「HPを80%以上残してクリア」ではミスをカバーしやすいキャラクターを編成したり、「究極譜面でクリア」では使用するボタンが減る設定にしたりなど、工夫次第で初心者にも達成しやすいことを発見。
こうしたプレイヤー自身のレベルに応じて対策を講じることができるので、諦めないでがんばれるのは良い作りだなと感じました。
バトル曲・フィールド曲に関わらず、自由にパーティ編成が可能になった
また、曲タイプ・キャラクターの役割が変わったことで、編成の自由度が上がった点もお伝えしたいポイントです。
過去シリーズでは、曲タイプ(曲の進行に応じて敵を倒す要素のあるバトル曲・マップを歩いていくフィールド曲)に合わせてキャラクターの役割が設定されていました。
つまり、バトル曲でたくさん敵を撃破するには、バトル向けのキャラクターを編成する必要があったのです。
そのため、お気に入りのキャラクターがフィールド曲向けばかりだった場合、バトル曲をプレイするときは泣く泣く編成を変えなければいけませんでした。
(なお、もうひとつの曲タイプであるムービーが流れるイベント曲は、誰を編成しても特に影響がないため、ここでは言及しません)
しかし、本作ではフィールド曲にバトルが追加され、移動して敵と戦い、また移動するという流れになりました。
キャラクターの役割も「物理・魔法・回復・防御」といった、所持しているスキルの特徴に合わせたものに変更。
これら2つの変更によって、バトル曲向きのスキルを持っているキャラクターでもフィールド曲で使いやすく、その逆も然りという形になりました。
やはりキャラクターに思い入れの強い方が多いシリーズ作品だとおもいますので、こうした編成の自由度が上がったことはうれしい点でした。
デメリットなしでプレイできる、良いことだらけのオンラインマルチ対戦
もうひとつメインの要素である、4人対戦のオンラインマルチプレイは気軽にできてとても楽しかったです。
このモードでは曲のスコアを競い合うだけでなく、他のプレイヤーを邪魔する「バースト」要素のオンオフが設定可能。
バーストゲージが溜まるとランダムな相手に発動し、踊るモーグリによってノーツが見えづらくなったり、判定がシビアになったり、ニセのノーツが表示されたりします。
これはたしかに邪魔ではあるのですが、画面の賑やかさのほうが全面にでているため、どこか可愛いらしい和やかさを感じられました。
一方、バーストがない場合は、タイミングがバッチリ合ったときに表示される「虹クリティカル(最高スコア)」をどれだけ出せるかのストイックな戦いになり、それはそれでおもしろかったです。
ちなみに、勝ったり負けたりするとレートが上下動します。
ただ、本作のマッチングは自分で部屋を選ぶため、低いレートでも高いレートの人の部屋に入れますし、レートが下がっても特にネガティブな影響はありません。
また、部屋は4つごとに表示されるのですが、究極・超絶といった高難度の部屋ばかりでなく、低難易度の募集も同じぐらい多く出ている印象がありました。
時間帯によりけりかもしれないものの、常に2つ以上は部屋がある状態かつ低難度の部屋のが多いので、私のような初心者でも「ちょっとマルチやってみるか!」ぐらいの気軽な温度感でプレイできるとおもいます。
さらに、対戦した相手とはプロフィールに設定してある「召喚石」を交換できます。
さまざまなパラメータの強化に使えるアイテムなのですが、自分が装備しているものはなくならないため、「良い召喚石がもらえたらラッキー!」という感覚で楽しめました。
このようにマルチプレイにはメリットしかないことも遊びやすさにつながっており、対戦でありながらも殺伐としないのどかな空気感が形成されていました。
さいごに
ボリュームの多さだけでなく、細かなシステム変更や気軽に遊べるマルチプレイ対戦によって、より楽しめるようになった良作でした。
キャラクターの役割が変わったことで、曲タイプに縛られずお気に入りのメンバーを編成できるようになった点も魅力。
FFシリーズファンはもちろん、リズムアクションゲームが好きな方にもおすすめの1本です。
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