『GOD OF WAR III Remastered』ってどんなゲーム?
・ギリシャ神話を舞台に、著名な神々を殴り倒していく残虐なアクションゲーム
・敵もロケーションも壮大!大胆なカメラワークで圧倒的な存在を倒す爽快感が魅力!
・規制はあってもしっかり暴力的!中身が出たり首をもいだりするグロ描写はあり
・ストーリーは雑。とにかく豪快に殴りまくりたいプレイヤーに向いている作品
ゲームレビュー
記事の目次
本作は、ギリシャ神話を舞台に神々やタイタン族など著名な存在との戦いが楽しめる、壮大なスケールのアクションゲームです。
PS3で発売された同名タイトルのリマスター版で、シリーズとしては3作目。
神々に裏切られた伝説のスパルタ兵「クレイトス」さんが、宿敵であるゼウスと雌雄を決するという物語が描かれます。
暴力的な破壊と残虐な殺戮描写が特徴で、日本語版では規制があるものの、あちこちちぎれたり断面が見えたりする作品です。
スケール感のある演出が素晴らしく、規制はあっても暴力描写はしっかり残虐!
敵を文字通りちぎっては投げちぎっては投げする、グロデスクで豪快なステージクリア型のアクションゲームでした。
まずおもしろかったのが、何でもかんでもスケールが大きいこと。
敵は自分の何十倍以上も大きいし、戦う相手は有名な神さまだし、神話に出てきた伝説のアイテムが登場するしと、よく分からないけど壮大なことを成しているような気分になれました。
なかでも、身の丈よりも遥かに巨大な存在をぶっ倒す爽快感は本作ならではだとおもいます。
また、本作はCERO Zなので敵の倒し方はとても残忍です。
日本語版なのでそれなりに規制はあるのですが、中身が出たり首もいだりするのでグロ耐性は必須。
物理で引きずり出したり殴ったりするタイプのバイオレンスさなため、苦手な人は要注意です。
その辺りにいる敵のちぎるもインパクトがありましたが、ボスに対しての描写は鬼気迫るものがあり。
殴り倒す際、相手視点でクレイトスさんからボコられる場面があったりするので、演出は結構ハードだなと。
おもわず、ボタンを押すとパンチが出るという当たり前のアクションがちょっと怖くなっちゃいました。
理解しづらいストーリー。復讐譚を描いているが目的はブレブレ
こうした演出や見せ方には独自性がありとても良かったのですが、復讐譚を描くストーリーは微妙でした。
本作は完全に続編もので、私は前作未プレイでスタート。
一応オープニングで過去のエピソードを振り返られますが、おしゃれな壁画調で語られるため内容がさっぱり分かりませんでした。
本編もいきなりタイタン族を引き連れてオリュンポスの神々に戦いを挑んでいるので、ちゃんと物語を理解したい方は予習をしておくのをおすすめします。
ただ、ある程度お話を理解していても途中の展開が雑なので、「なんでこの人と戦う必要があるのか?」と感じることも多々。
途中からパンドラという少女を助ける話になるのですが、どうしてそうするのかも分からず……。
クレイトスさんが寡黙なのにすぐに暴力で解決しようとするため、何を考えているのか解釈できないまま終盤になだれ込んでしまったのは残念なポイントでした。
一部操作にクセはあるが、遊びやすい親切設計のアクション!
クリアまでは7時間半と手軽なボリュームでした。
アクションは基本的には無双系なので、ばったばったとなぎ倒す爽快さが楽しかったです。
また、ゲームの難易度は4段階から選択できるため、回避が苦手な私のようなプレイヤーでもゴリ押しで戦えて遊びやすいとおもいます。
気になったのは、Xボタンがジャンプ、右スティックが回避ゆえ、コントローラを通常持ちしていると攻撃しながら即座に回避がやりづらかったこと。
あと、ハーピーを使ったジャンプアクションが苦手で、これを含めでクリアまでに39回落下死しました。
このように私はたくさん死にましたが、本作のステージの設計はとても親切でした。
探索時の謎や仕掛けは解きやすく、しばらく悩んでいるとどうやれば良いのかガイドも出るので、進め方に詰まることもないかなと。
ただ、扉が閉まるなど制限時間付きの仕掛けが多いため、キャラコンが苦手な私な結構苦労しましたw
あとは道中にHPなどステータスを上げるアイテムが隠されており、これを集めるとバトルが有利になるため、目的を持って探索に勤しめました。
最近のゲームはカメラをぐるんぐるん回せますが、本作は固定されているため、意地悪すぎる場所に隠されていないのも良かったです。
おわりに
壮大なスケール感で、暴力描写満載の豪快なバトルが楽しめる爽快なアクションゲームでした!
ただ、ストーリーはかなり雑で肉感のあるグロさゆえ、人を選ぶところはあるとおもいます。
そのため、「とにかく殴りたい!」というようなアクションに目的が寄ったプレイヤーに向いている気がしました。