スプラトゥーン レイダース [Switch2] 評価・レビュー

『スプラトゥーン レイダース』ってどんなゲーム?
・対人戦なし!凶暴なシャケたちを倒してオタカラを集める、シリーズ初のPvEハクスラアクション
・ブキ集め×ガジェット強化で自分だけのビルドを構築する楽しさ!無限浮遊や脳筋特攻などやりたい放題できる
・爽快感もやりごたえもすごいサーモンラン!ガジェットや奥義を撃ちまくれて楽しい
・最大4人マルチ対応。プレイヤーごとのレベル調整があり、誰とでも弱ブキでも遊びやすい
ゲームレビュー
本作は、4対4のチームに分かれて地面をインクで塗り合うアクションシューティング『スプラトゥーン』のスピンオフタイトルです。
シリーズ初のPvE(協力・ソロ向け)に特化したハクスラ要素のある3Dアクションで、対人戦はなく、最大4人のマルチプレイができます。
冒険の舞台は、謎の島「ウズシオ諸島」。
新主人公の「メカニック」と音楽ユニット「すりみ連合」の3人は、島に眠るオタカラを探しに凶暴なシャケたちを倒していくというストーリーです。
レア度の異なる武器がドロップしたり、装備品であるガジェットを育成したりといったカスタマイズ要素が特徴となっています。
ゲームの基本サイクルですが、本作はプレイヤー同士が戦うのではなく、シャケを倒していくPvE形式(本編でいうサーモンラン)です。
ステージでシャケを倒すと、レベルやレア度の異なるブキやガジェットパーツがドロップ。
そして、キャラクターや装備を強化しながらより難しいダンジョンに挑むという流れです。
登場するブキは、本編に登場したブキの亜種が全120種。
クマサンブキのようにとても強い「絶品ブキ」があり、ゲーム終盤はこれを狙って周回することになります。
また、高レアリティのブキには「ブキパワー」という能力がランダムに付与され、付け替えが可能です。
(本編でいうギアパワーみたいなものになります)
なお、本記事は「スプラトゥーン」シリーズの経験者視点で書かれています。
内容は同シリーズをプレイ済の方に向けられているので、ご了承ください。
リッチなサーモンランではない!「ガジェット」の組み合わせによって生み出させる新しい立ち回りが楽しすぎる
さて、新たにボムの代わりに追加された「ガジェット」ですが、めちゃくちゃおもしろかった!
ガジェットは新たな攻撃手段や移動アクションをもたらし、組み合わせによっておもしろい立ち回りができるようになるのです。
たとえば、プロペラで空中に浮けるようになる「マキアゲスクリュー」と、インク回復もできる5本ラインマーカーの「ゴレンライナー」を組み合わせると、無限に浮遊しながら敵を攻撃し続けられます。
その場で爆発+ダッシュをしながら次のガジェットのリチャージ時間を減らす「ダッシュボム」と、動時に大きく前進しながら着弾地点で爆発する「カチコミシューズ」を合わせれば、動きながら次々にガジェットを使いまくれます。
ガジェットは全15種類で、最大3つまで装備可能。
「パワータンク・スピードタンク・テクニックタンク」という3つのタンクごとに装備できるガジェットが決まっています。
(タンクを育成すると、他タンクのガジェットもつけられるようになります)
何を3つ装備するかの組み合わせを考えるのは楽しいのですが、さらに各ガジェットは「ガジェットパーツ」によって性能の強化・追加ができます。
ダメージ・設置物の数を増やす、持続時間アップ、状態異常付与、発動回数増加などの効果がありました。
特に重要なのが状態異常です。
本作では「炙り・発酵・冷凍」という3種の状態異常が付与できます。
強さを実感しやすかったのは、シャケを一定時間行動不能にできる「冷凍」。
先述の「ブキパワー」のなかに、凍結状態シャケにブキで攻撃すると最大5倍のダメージが与えられる「冷凍カチワリ」というものがあり、高火力のブキと組み合わせるととんでもないダメージがでます。
全ステージを2人マルチでプレイしたのですが、私は脳筋フデ使いなので「カチコミシューズ」とウルトラチャクチのような攻撃ができる「メテオグローブ」で冷凍を付与しながら、移動時に塗りつつアイテム回収ができる「ヌリヌリサテライト」を装備。
シャケの間を血眼でジャンプ移動している私の横で、相棒は火力特化の空中浮遊×冷凍カチワリの弓を使ってひたすら高ダメージを与えて倒しまくっていました。
ダメージのインフレ感もすさまじく、連射ブキだと序盤は数百ダメだったのにクリア時には数千ダメぐらいになり、その後も育てれば数万ダメ……単発武器では100万オーバーすることも……!
ブキのレベルやレアリティが上がると目に見えて強くなっていくので、育てていくのが楽しかったです。
このように、装備したガジェットとその組み合わせ・育成によって戦い方や立ち回りに大きな幅が生まれます。
プレイ前は「リッチになったサーモンランでしょ?」ぐらいにおもっていたのですが、とんでもない!
「ブキ×ブキパワー+ガジェット×ガジェットパーツ」のビルドを考えるのが楽しすぎて、ついあれこれと試したくなってしまうこと間違いなし。
サーモンランよりも遥かに奥深いシャケとの戦いが楽しめますよ。
ビルドを試したり、絶品ブキを狙ったり、高難度に挑戦したりと飽きずに遊べる多彩なステージ
ガジェットのビルドがめちゃくちゃおもしろいので、それだけで本作は充分に楽しめるのですが、目的や遊び方の異なるステージがちゃんと用意されているため、よりやめどきを忘れてプレイできました。
ステージは、マップ内を移動するオタカラハント、シャケとのバトルがメインの地下遺跡・巣窟、一生周回できるデカ結晶ダンジョン、ガジェットを使ってクリアするつまみぐいダンジョン、ボス戦、クリア後に出現する高難度ダンジョンがあります。
出現するシャケに合わせてビルドを変えたり、絶品ブキを狙って周回したり、強化したセットで難しいダンジョンに挑んだりと、いろいろな遊び方ができました。
また、島らしい浜辺だけでなく、溶岩や氷など多彩なロケーションが用意されているので、飽きずに進められたのも良かったです。
ちなみに、高難度になっていくとシャケの強さもインフレしていきます。
お馴染みのオオモノシャケ(新種もいます)に加え、強敵キワモノシャケが登場。
とんでもなく高い「メガ盛りタワー」、ひたすら長い「大行列ヘビ」、4つのブキを使う「ウデジマン」など、画面がいっぱいになるほどの大きいのキワモノシャケもいます。
クリア後ダンジョンなどでは、こうしたキワモノシャケがステージ内にたくさん湧いてくるので、自分も敵も強いので歯ごたえもすさまじいです。
難易度が下がって遊びやすくなるマルチプレイ!初心者でも弱ブキでも活躍できる
本作は、2〜4人のマルチプレイができるのですが、複数でやるととても楽に進めていけるのでおすすめです。
オフライン・オンラインマルチが可能。
フレンドやあいことばでチームを作る以外に、ランダムなプレイヤーのヘルプに入るorヘルプを出すことでもできます。
マルチの人数が増えると敵のシャケも増加しますが、攻撃手段が増えたことでより大味に、爽快感重視になっているので難易度は下がるような印象がありました。
プレイヤーは装備しているブキ、ガジェット3種、すりみ連合の奥義が伝えるのです。
さらに育成をしていくとエフェクトが派手になり、ガジェット・奥義のクールタイムも減らせるので、常に攻撃し続けている状態に。
わらわらと湧いてくるシャケをなぎ倒していく様は、『Vampire Survivors』を思わせる無双感がありました。
そのため、ソロプレイ時よりもいろいろなブキを持ちやすい……たとえばフデのようなあんまり強くないブキでも気がついたら敵を倒せているので、マルチプレイおすすめです。
また、シャケは個々のプレイヤーのレベルに合わせてステータスが変わります。
進行度が異なるお友だちに助けてもらっても、敵が強すぎるといった状況にはならないのは親切ですね。
ゲームのボリュームについては、メインストーリーのエンディングまで15時間くらいでクリアできます。
ただ、ガジェットのビルドがおもしろすぎるのと、やっぱりスプラのメインブキの絶品がほしいなど、クリア後に欲がでてくることまちがいなし。
そうした需要を満たすように、クリア後には「無限食堂」というダンジョンが出現します。
この100階にいるボスを倒すと真エンディングになるため、「さくっと本編クリアして終わりにするか!」という気分でプレイしていたのですが、その後がっつり周回&育成をしまして、50時間くらいで裏ボス撃破できました。
とはいえ、「無限食堂」は1000階までありますし、絶品ブキもコンプしておらず、ガジェットパーツは育成の余地がある状態ですので、さらなるやりこみ要素は十分に用意されています。
さいごに
『スプラトゥーン』が元来持っていた動かして楽しいという魅力に加え、ガジェットによるビルドでより多彩なアクションが楽しめるゲームに仕上がっていました。
サーモンランよりもより爽快で無双感のあるPvEが楽しめるため、スピンオフではありながら、本編に勝るとも劣らないおもしろさだとおもいます。
とてもよくできていたので、『スプラトゥーン4』はもちろん発売してほしいのですが、早くもレイダースの続編やさらなるスピンオフにも期待ですね。
全スプラ民の方へ、「スプラやりたいけど、いまの時間のルール・ステージ微妙だしな……」というときにピッタリのゲームです。







