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本作は、4対4のチームに分かれてインクで地面を塗り対戦する、アクションシューティングゲームの続編です。
プレイヤーは、インクの中を自由自在に移動できるイカと、さまざまなブキで塗りや相手を攻撃できるヒトの姿を切り替えて戦います。
バトルのルールは、3分間地面を塗りまくって面積(ナワバリ)を競い合う基本ルールの「ナワバリバトル」。
ほかにも、異なる3種類のルールで戦うエクストリームなバトル「ガチマッチ」、2人or4人で参加する「リーグマッチ」、4人で協力して襲いくるシャケと戦う「サーモンラン」、オフラインひとりプレイの「ヒーローモード」があります。
ちなみに、WiiUで発売された前作のレビュー記事はこちらです。
●Wii U『スプラトゥーン』レビュー記事
さくっとレビュー!
記事の目次
前作よりも対人に重きが置かれたバトルステージになり、のんびり塗るからしっかり戦うゲームに変化しました。
そのため、シューター系のゲーム初心者の方には少しむずかしくなったかなとおもいます。
期間限定イベントのフェスとソロプレイのヒーローモードも、マッチングや内容の変更により飽きやすくなってしまい残念。
一方、新要素の4人協力プレイ「サーモンラン」は本当におもしろくて、これだけである程度の不満は相殺されてしまうぐらい楽しいめています!w
ギアパワーの厳選方法も変わり、自分の好きな服を強くしていけるのもいいですね。
くわしくレビュー!
塗って貢献から、相手を倒して貢献へ!
前作ではナワバリバトルばかりプレイして、本作は130時間以上塗っている感想です。
ちなみに、「あのブキが強すぎるんじゃないか」とか「あのSP無双すぎるだろ」などおもったりもしますが、そういう大味な部分も含めて本シリーズの魅力だとおもっているので、バランス調整については触れていません。
(ブキやスキルのバランスは、どんどんアップデートされていきますしね!)
さて、まず気になったのはバトルステージの構造です。
本作ではすべてのステージが一新されていますが、遮蔽物があまりなくて見通しがよいステージや細かな高低差が多いステージ、狭いステージが中心です。
このような状況に加えて、相手が塗れない安全地帯も少ないため、どこのステージでも基本的に相手プレイヤーと撃ち合いになります。
そのため、一所懸命塗っていれば貢献できるゲームから、相手を倒せないと貢献できないゲームになったという感じがしました。
一方、相手をがんがん倒して戦うガチマッチプレイヤーにとっては、ステージのあちこちで激戦区が発生するため、よりスリリングなバトルが楽しめるようになったとおもいます。
ただ、相手に狙いを定めるエイムがしっかりできないとあっさり倒されてしまうため、シューター系のゲーム初心者にはあまりおすすめできません。
協力プレイ「サーモンラン」はめっちゃ楽しい!これしかやってない!
ナワバリバトルはイマイチになりましたが、新要素の協力プレイ「サーモンラン」は本当に楽しいです!
サーモンランは一定期間ごとに開催されるモードで、4人のプレイヤーが協力して襲ってくるシャケを倒し、イクラを集めるバイトを行います。
3つのWAVEごとにブキが変わり、ノルマとなるイクラの数もどんどん増えていきます。
そして、集めたイクラやバイトのレベルに応じてポイントが入り、一定ポイントごとにギアパワーのカケラやアイテム、お金が獲得できます。
このモードでは、プレイヤーが使えるブキが期間によって固定されているのが特徴です。
ブキの特性を理解し、自分が倒せるオオモノシャケ(強敵)を狙ったり、他の邪魔なシャケを倒して回ったりと仲間と連携して戦う必要があるのです。
ただし、シャケたちだけでなく、満潮や引き潮によってエリアの面積が変わったり、夜にのみ出てくる面倒な敵など、バイトたちの前にはさまざまな苦難が立ちはだかります。
さて、このモードの何が楽しいのかというと、仲間との協力です。
オオモノシャケは次から次へとやってくるため、ぼーっとしているとすぐさまあたりはシャケだらけになってしまいます。
プレイヤーはとにかく仲間と連携してすばやくシャケを倒し、せっせとイクラをコンテナに運ばないといけません。
ここでポイントなのが、ブキによって倒しづらいオオモノシャケがいること。
ゆえに、自然と協力する必要が生まれ、お互いのプレイに対して「ナイス!」の掛け合いになる仕組みとなっているのが楽しめているポイントかなと。
みんなのために貢献したい、みんなのために役に立ちたいからまた次のバイトに行く──『スプラトゥーン』のゲームシステムを使って、新しい遊びを提示できたとてもすばらしいモードだとおもいます。
ギアパワーの厳選方法は変更!好きな服で厳選できて◎
ギアパワーの厳選方法は変更になり、ランダムスロットで厳選せずにギアパワーのカケラを集めるようになりました。
時間をかければやりやすくなったかなとはおもいつつ、カケラの必要数はかなり多いので、何度もバトルを繰り返さないといけないのは変わらないかなと。
ただ、好きな服で厳選できるので、広場では思い思いのおしゃれを楽しむイカたちが集まるイカした場になりました。
メインのギアについては、Nintendo Switch Onlineアプリにあるギアショップ「ゲソタウン」で、通常付いているギアとは異なるものが登場します。
お気に入りのギアだけどメインが好きじゃない場合は、こちらのショップで根気よく待ってみるのもいいですね。
フェスで手に入るサザエは、ギアパワーのスロット追加・スロットがいっぱいの場合はランダムで付け替えるのみに利用できます。
一部のギアパワーがなったことで、極端に強さのばらつきもなくなり、基本的には同じ条件下で戦えるのもよいとおもいます。
マッチングシステムの変更でイマイチになったフェスと、アクション特化のヒーローモード!
期間限定のお祭りイベントであるフェスは、3回参加しましたが……本当につまらなくなりましたw
問題点は2つで、ひとつは1回ごとに異なるメンバーが招集されるため、前作で感じただんだんとメンバーの連携がとれる熱さがないこと。
ゆるやかな協力マルチプレイが本作の魅力だったので、毎回メンバーが変わってしまってはモチベーションがあがりませんでした。
もうひとつは、マッチングにとても時間がかかること。
1試合3分間というお手軽感が減り、ほぼマッチングするのを待っているような感覚にさえなりました。
あと、アプリではどちらの陣営にフレンドが入っているか確認できるにもかかわらず、4人集まらないとフレンド合流はできないのも気になりました。
フェス限定のステージ「ミステリーゾーン」も、あまりバランス調整がされていないステージという印象でしたね。
こうしたストレスのたまる設計になっていたので、前作では「えいえんの」までレベルを上げても時間の許す限りフェスをプレイしていましたが、いまは上がり次第すぐに辞めてしまっています。
あと、ヒーローモードもあまり楽しめませんでした。
前作ではひととおりクリアするとエイムの練習になり、対人もだいぶ戦えるようになったため、プレイする達成感がありました。
しかし本作では、いろいろなブキを使わせるようなステージ構成になっていたのはよいものの、ジャンプなどを駆使したアクションゲーム寄りになっており、クリアしてもたいして上達はしません。
アクションに特化したモードとしてはおもしろいかもしれませんが、エンドコンテンツであるナワバリバトルやガチマッチで生かせないのはもったいないかなと感じました。
まとめ!
より対人バトルが重視されるバトルフィールドやフェス・ヒーローモードの内容変更など気になるポイントはあるものの、サーモンランがものすごく楽しくて相殺された感のある本作。
見た目以上にカジュアルなゲームではないので、シューター系のゲームに抵抗がなかったり、繰り返し練習して上達する意欲のあるプレイヤーにおすすめです。
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