『Burly Men at Sea: 三人の海の男』ってどんなゲーム?
・やわらかな色使いとおしゃれな演出、コミカルなサウンドが魅力のループ系アドベンチャーゲーム
・ゲームボリュームは1時間ぐらいと短め
・世界観やサウンド、グラフィックが魅力的だったので、もう少ししっかり冒険したかった気持ちはあるが手軽に楽しめるのは良い!
ゲームレビュー
本作は、ヒゲの三兄弟が出会う不思議な冒険を、やわらかいアートスタイルで描くアドベンチャーゲームです。
プレイヤーは、キャラクターが動く丸い枠を左右に引っ張ったり、オブジェクトをタップしたりしながら、三兄弟とともに冒険の海へ旅立ちます。
1回の冒険は10分程度とさっくりボリューム。
選択によってさまざまなシチュエーションが見られるので、繰り返しいろいろな展開を見ていくという作品です。
さくっと終わる不思議な冒険を繰り返す、ループ系アドベンチャー
1回の冒険は10分程度とさっくり終わり、すべての分岐を見終えるまでのんびり繰り返していきます。
全部のルートを見るまでは2時間弱ぐらいでした。
三兄弟の冒険は、『シンドバットの冒険』のように不思議な生物に出会うファンタジーな旅です。
操作は、登場人物たちが動き回る枠を左右に引っ張ったり、タップするだけなのでとてもシンプル。
冒険のルートは誰に話しかけるのか、何を触ったのか、どちらに行ったのなかなど、プレイヤーの選択によって分岐します。
そして、ひとつの冒険を終えると、また新しい冒険に繰り出し、さまざまな出会いや体験をしていくというゲームでした。
冒険中にロードが入らず、すべての状況がシームレスに展開するのは気持ちがよく、周回の際にシーンをスキップできませんが専用のテキストもあり。
後述しているアートデザインやサウンドがとても心地よかっただけに、もうちょっと冒険したかった気持ちは残りました。
ただ、これ以上多すぎてもルートの繰り返しに飽きてしまう気がしたので、少し物足りないぐらいでちょうどいいゲームシステムだったのかなとおもいます。
かわいいアートスタイルと仕掛け絵本のような演出
本作における最大の魅力は、ミニマルでキュートなアートスタイルです。
パステルカラーのやわらかい色使いで表現される手描きアニメーションに、ユーモアのあるサウンドがとてもマッチ。
次のアクションがわくわくするようなおしゃれな演出で、ぼーっと画面を見ているだけでも楽しくなれる、良質の仕掛け絵本を読んでいるような感覚でした。
三兄弟はそれぞれ、いさまし屋・せっかち屋・しっかり屋という性格。
先走ってしまったり、ちょっとした言い争いをしたりしつつも、なんだかんだと一緒に協力しながら冒険をしていく姿はかわいらしさがありました。
他にも島の人々や旅先で出会う存在など、登場人物は多くありませんがそれぞれ個性があるので印象に残りやすかったですね。
さいごに
パステルカラーでミニマルなアートスタイルとおしゃれな演出が光る、ループ系アドベンチャーゲームな本作。
ゲームボリュームは少なめなので物足りない感じはしましたが、お手軽にちょっぴり不思議な冒険を楽しめるのは魅力だとおもいます。