『二ノ国II レヴァナントキングダム』ってどんなゲーム?
・ファンタジー世界を舞台に、まさに王道なシナリオ・バトル・育成が楽しめるRPG
・クリアまでは40時間。遊びやすさとボリューム感のバランスがとても良い!
・王国を建造する「キングダムモード」や、毛色の変わったシミュレーションが楽しめる「進軍バトル」などの寄り道要素もうまくゲームサイクルにハマっている!
・ジブリテイストのグラフィックも美しい!イベントムービーはアニメ映画のようなリッチ感で見応えがあり
・シリーズ2作目ですが、前作とのつながりはないので本作からプレイしても問題ありません
ゲームレビュー
記事の目次
本作は、ファンタジックな世界「二ノ国」を舞台に、陰謀により国を追われた幼き王のエバンが偉大な王となるまでを描いたRPGです。
王道感満載のシナリオ、未知の世界を冒険するわくわく感、アクション性の高いバトル、そして豊富な育成要素とがっつり遊べるボリューム。
なお、タイトルに「2」とあり続編っぽさが出ていますが、ストーリーのつながりはないので、本作からプレイしても問題なく楽しめます。
本作はPS4/ニンテンドースイッチ(All In One Edition)などでリリースされています。
がっつりあそべる超王道ファンタジーRPG
ゲームプレイ時間は、メインストーリー以外にサブクエストをほぼクリア、王国を育成するキングダムモードをほぼ限界まで育てて、クリアまで72時間でした。
ただ、このうちの30時間ぐらいはキングダムモードを放置したまま育成を進めていたので、クリアまでは40時間かなと。
「まさに王道RPG」という作品で、物語・バトル・育成・寄り道要素など全体的に完成度が高く、時間をかけてじっくりエンディングまでプレイできる作品でした。
また、メインストーリーを進めるために、バトル・キングダムモード・進軍バトルがしっかりと機能しているので、自然に寄り道をしてしまう作りになっているのも楽しく遊べたポイントかなとおもいます。
物語は、国を追われた王子さまが仲間を集めて王さまになる、という成長モノの超王道ファンタジー。
まっすぐに進んでいく分かりやすいストーリーですが、エンディングにもしっかり納得感とまとまりがありました。
なお、クリア後には新たなサブクエストや難易度の高いボスが追加、キングダムモードも新たな仲間や施設の育成が可能となるため、たっぷり遊べるとおもいますよ。
アクション要素が高いバトルは、多彩な育成要素によりカスタマイズも楽しい!
バトルはシンボルエンカウントで、3Dのフィールド上を動き回って敵に攻撃をするアクション性の高めのバトルです。
まろやかなグラフィックですが、激しい攻撃を仕掛けてくる強い敵もがんがん登場するため、しっかり回避しながらスキルを駆使して戦う場面も多々ありました。
(ちなみに私は脳筋ゆえ、エバン・ロウラン・ガットというほぼ肉弾戦ゴリ押しパーティで戦っていましたがw)
育成できるポイントも多く、武器や防具はハクスラ系で、より良いものを求めて戦いを繰り返したり、装備するスキルのカスタマイズもできるため、キャラクターごとの特徴を見ながら自分らしいパーティ編成が楽しめます。
さらに、属性耐性やパーティ能力を調整するバトルイコライザー、一緒に戦ってバトルをさポートしてくれるかわいらしいマスコットキャラクターのフニャの育成などもあるので、バトルと育成を往復するだけでもかなりの時間を費やせました。
メインストーリーだけでなく、100種類以上のサブクエストや強敵モンスター、ランダムダンジョンの夢幻迷宮など、育てたキャラクターやフニャたちが活躍できる場はたくさん設けられているのもポイントですね。
ちなみに私は、フニャを育てたり集めたりするのが好きで、各地に散らばった「フニャ地蔵」というポイントを巡りに情熱を注いでおりましたw
国作り、進軍シミュレーションバトルと大型の寄り道要素がしっかり作られている!
本作には、エバンが建国した王国を育てていく「キングダムモード」と、自ら軍を率いて敵と戦う「進軍バトル」もあります。
キングダムモードは、王国の土地に施設を建築し、スカウトしてきた人材を配置、施設で研究をして武器や防具を製造したり、いろいろな素材を集めてきてもらうというモードです。
これがとても楽しくて、どんどん住民が増えて王国が賑やかになっていきますし、キャラクターのスキルも覚えられますし、育成やサブイベントに必要な素材も集まるしといいことずくめ!
箱庭系育成シミュレーションを手軽に遊べる感じなので、複雑すぎないところもいいですね。
一方、「進軍バトル」はフィールド全体を戦場にして、部隊を率いて敵を倒していくミニゲームのようなモードです。
部隊には相性があり、有利な兵種で攻撃できるように4つの部隊をくるくると回して戦うのが特徴。
どの部隊を編成するのか、部隊長の持つ戦術をどうやって使うのかなど、戦略性の高いリアルタイムシミュレーションが楽しめます。
このモードはサブイベントなどとも絡んでおり、クリアすると仲間が増えたり、キングダムモードで施設を育成すると部隊が強化されたりするので、わりと戦略系のゲームは苦手なのですが自然に「プレイしてみよう!」という気になりました。
作り込まれたジブリテイストのファンタジー世界は、リッチで美しい!
グラフィックはとてもリッチで、ジブリのスタッフである百瀬 義行さんが描いたやわらかなアニメーションのテイストが見事に再現されていました。
特に、イベントのムービーシーンはアニメ映画のような豪華さなので必見です。
気になった点としては、ボイスがパートボイスであること。
好みもあるかもしれませんが、個人的にはメインストーリーはフルボイスのほうが雰囲気をより楽しめたのかなと感じました。
登場する国や町は、暮らしている人の種族や服装が異なり、建物や照明、壁の模様や窓のデザインなどに個性があるので、次にどんな所を訪れられるのかわくわくしながらプレイできました。
また、フィールドマップの景色はさまざまなバリエーションや高低差があり、冒険している感が得られることも、まさに王道RPGという雰囲気がして好きだったポイントです。
個人的には、船や飛行船で世界を移動して、小さなダンジョンや強敵を探すのが楽しかったです。
(フィールドでの移動速度が遅いのはちょっと難点でしたがw)
さいごに
王道シナリオ・アクション性の高いバトル・豊富な育成要素・楽しい寄り道と全体的に文句なしの良作RPGでした。
ジブリテイストのグラフィックもリッチで見応えがあり、ファンタジックな世界を冒険するわくわく感も味わえました。
個人的には箱庭系シミュレーションのキングダムモードがとてもおもしろかったので、RPG好きの方にはぜひプレイしてほしいですね!