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●公式サイト
本作は、色と時間を失った古城を舞台にした、ステージクリア型のアクションゲームです。
日本一ソフトウェアさんのタイトルで、ストーリー的なつながりはありませんが、『htoL#NiQ-ホタルノニッキ-』の続編的作品です。
プレイヤーはロゼの持つ血(赤)と時間を操る茨の力、そして道中出会う巨人の怪力を駆使して、様々な仕掛けが待ち受ける黄昏の古城からの脱出を目指します。
2Dで描かれたかわいらしいキャラクターと、凶悪な一撃死のトラップが待ち受ける見た目以上にシビアなタイトルなので要注意!
ちなみに、前作のレビューはこちら。
●Vita『htoL#NiQ-ホタルノニッキ-』レビュー記事
さくっとレビュー!
記事の目次
パズル要素が強くなった、とにかく何度も死にまくる高難度2Dアクションゲーム。
肝心のギミックの挙動が怪しかったり、復帰ポイントが遠くて何度もやり直す必要があるのはストレスでした。
一方、かわいらしいキャラクターと独特の世界観、明確に語られないので資料などから理解する形式のストーリーなど、雰囲気は楽しめる作品となっています。
くわしくレビュー!
クリアまで10時間、難易度の高いパズル系アクションゲーム!
クリア時間は10時間前後、すべての要素をコンプリートするには15時間ぐらい。
『ホタルノニッキ』とおなじく、ステージクリア型のアクションゲームとなっており、一撃死のシビアなトラップの数々が待ち受けているため、難易度は高め。
前作と比べると、シビアなアクション操作が減り、パズル要素が強化された印象です。
ステージは、ロゼと巨人──2人の能力を使ってステージをクリアしていきます。
舞台となる古城は、血の力を宿した赤いものだけに時間が流れるという特徴があります。
ロゼはこの血の力を奪い他に移し替えることができるので、ものの時間を操りながら攻略していくスタイル。
一方の巨人は、屈強な体を活かしてロゼが即死する茨などの障害物を突破したり、色のついたものを持ち運んだり、ときにはロゼごと投げたりすることができます。
安定しないトラップの挙動と、少ない復帰ポイントにストレスあり!
ステージは地下牢からはじまり、武器庫や中庭、書庫など6つが用意されています。
全体的に暗い世界となっていますが、ステージごとに使われているギミックが異なるので、見た目に大きな代わり映えがなくてもバリエーションが感じられました。
ただ、ギミックの挙動が不安定で、特に投石機を使ってものを投げる判定のシビアさには苦戦しました。
また、本来の攻略方法ではないショートカットができてしまったり、絶妙に変なところに挟まって死んだり、やり直しを強制させたりすることも……。
すぐに死ぬのですが、復帰ポイントがやや前に設置されていることも多く、おなじことを何度も繰り返すのはストレスがありました。
とはいえ、血を与えることで絵柄が変わるキャンパスのや、ジョウロで血の噴水から水をあげるといった要素はオリジナリティがあって好きでした。
行間を読むように楽しむストーリー
本作のストーリーは明確に語られるのではなく、古城の出来事を垣間見られる血の記憶、日誌や日記、貴重品や本などから察する感じになります。
行間を読む楽しさがある一方、クリアしてもなんとなくすっきりしないもやもや感はあり。
個人的にはボス戦はすごく苦労したので、もうちょっと達成感が欲しかったかなとおもいます。
その他に、新しいエリアに行く条件として血を捧げなければならず、その際、ギロチンの刑やアイアンメイデンなどロゼを拷問にかけなければいけないという要素があります。
イベントなのですぐに復活はできるので、怖がってぷるぷるしてるロゼが可哀想で、でもかわいかったですw
ちなみに拷問を受けるには、指定された数の血の記憶を解放しなければいけないので、必然的にストーリーを体験できるようになっているのはいいですね。
まとめ!
シビアなアクション操作は減ったものの、安定しないギミックの挙動と少ない復帰ポイントにややストレスを感じさせる本作。
キャラクターのかわいらしいデザインや、独特の仄暗い世界観は魅力的なので、前作にハマったプレイヤーや何度も死ぬのをがんばれる方向けのゲームかなとおもいます。
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