『Horizon Zero Dawn』ってどんなゲーム?
・機械に支配された自然豊かな近未来を探索するオープンワールドアクションゲーム!
・動物の形を模した機械と弓や槍を使って戦うバトルは、一風変わったシューター系アクションが楽しめる!
・多くのパーツが部位破壊可能で爽快感あり。ハッキング要素もいいアクセントになっている!
・SF的な壮大さのあるシナリオはやや説明的だけど、本作ならではの未来を描いていて興味深い。
・ポストアポカリプスでありながら、どこをとっても絵になる美しい世界は圧巻!
ゲームレビュー
記事の目次
本作は、動物の形を模した機械に支配された近未来の地球を探索する、オープンワールドアクションRPGです。
プレイヤーは女性ハンターのアーロイとなり、1000年前に起きた文明崩壊の謎に迫っていくという物語。
機械獣に対して弓矢や槍といった旧世代の武器を使用するバトルや、ポストアポカリプスでありながら緑豊かな自然が広がる美しい世界が特徴です。
文明崩壊の謎に迫るミステリーはモチベあり。近未来でありながら美しい自然も魅力!
メインクエストやサイドクエストをほぼ達成し、クリア時間は60時間ぐらい。
オープンワールドゲームとしては、長すぎずほどよいボリューム感かなと。
DLCである「凍てついた大地」は10時間弱でクリア。
雪山がメインのロケーションと新たな部族や機械獣が登場する、リッチなサイドクエストという趣きで楽しくプレイできました。
さて、本編のメインシナリオは主人公の出生の秘密を追いながら部族同士の争いに巻きこまれ、文明崩壊の歴史を紐解くという物語が描かれます。
序盤は次々に展開するストーリーにわくわくしたのですが、中盤以降は世界の歴史を機械的に説明されることが多く、やや情報過多かなと。
ただ、「なぜ現在のような世界になったのか」というとても気になるミステリー要素が軸になっているため、イマイチ分からないことがあってもプレイモチベーションは低下しませんでした。
また、本作はポストアポカリプスでありながら、自然豊かな美しい世界が描かれている点も魅力。
雪の残る山脈や鬱蒼と生い茂る森、乾いた大地が広がる高地など、どこをとっても絵になる景色が広がっていました。
ゲーム内に用意されたフォトモードは、被写体深度や色彩、時刻の変更やフォトフレームを付けられるなどとても充実しており、圧倒的に美しい世界から最高の一瞬を切り出せます。
(この文章は2022年にリライトをしていますが、近年のフォトモードブームは本作がキッカケだったような気もします)
そうした雄大な自然のなかに溶け込むように生きる機械獣たちのフォルムもかっこよく、群れやつがいで行動したり、罠を張ってハンターを警戒したりと、独自の生態系を築き上げているのも生きている感じがして良いですね。
部位破壊や戦略性が気持ちいい機械獣狩り!
バトルはTPSのような操作性ですが使用する武器が弓矢がメインなので、手触り感の異なるシューター系アクションゲームとなっていました。
本作のプロモーションでは巨大な機械獣がピックアップされているため、難しいゲームというイメージがあるかもしれません。
しかし、実際にプレイをしてみると機械獣に近づきオーバーライドでハッキングして仲間として戦ってもらったり、隠れながら背後に周って一撃死や大ダメージを狙うなどステルス要素もあります。
そのため、工夫次第である程度楽に戦えるのでご安心を。
さらに、狙いをつける際にスローモーションにするスキルや属性を持った矢を使用してダウン状態に持ち込むなど、ただひたすら矢を当てまくるだけではない戦略もあります。
フォーカスというガジェットを使用すれば機械獣の弱点をハイライト表示できるため、部位破壊をすれば効率よくダメージを与えることもできますし、かなり多くのパーツをふっとばせるので爽快感もありました。
なお、ゲームの難易度はEASY・NOMAL・HARD・VERY HARDと選択可能なので、プレイヤースキルに応じて変更が可能です。
なお、人間相手に戦う場合は所謂シューター系のゲームと似たような遊び方になっており、繰り返すと少しマンネリ感がありました。
物陰に隠れてヘッドショットを狙うのは楽しいのですが、発見された状態で近接攻撃の乱戦になると敵のガードが厳しく、こちらの槍攻撃があまり効かないんですよね。
それでもバトルのメリハリとしては機能しており、総じて良かったとおもいます。
お話も楽しめるサブクエスト!オープンワールドらしいやりこみ要素も豊富!
サイドクエストやサブクエストは、足跡や手がかりを追跡して機械獣を倒したりといった討伐系のクエストが多め。
それぞれ異なるキャラクターが登場し、部族による価値観の対立なども見られるのでストーリーとしても楽しめます。
そのほかにも、山賊の野営地を制圧したり、古代の遺跡である機械炉を探索してオーバーライドできる機械獣を増やしたり、禍ツ機を全滅させて穢れ地帯を浄化するなどの収集・探索要素もあり。
オープンワールド系のゲームとしては十分なボリュームが備わっており、バリエーションも豊富なのでメインシナリオそっちのけでプレイできるとおもいます。
やりこみ要素では、過去のデータが記録されたヴィンテージやデータポイント探したり、地面に咲いた鉄の花を集めたり、高い所にあるバヌークの像を手に入れるなどがありました。
ただ、本作は壁登り時や閉所でのカメラワークがあまりよくないので、上の方にあるアイテムを連続で探しすと酔ったりすることも……。
ただ、単なるコレクションアイテムではなく世界観についての補足情報が知られるのは良いですね。
ちなみに、一番大変だったのは資源や薬、武器などの携行容量を上げるために、キツネやイノシシなどの動物を狩っての素材集めでした。
機械獣のレア素材はわりとすぐにドロップしたのですが、動物の皮は本当に集まらない。
図らずも狩りの辛さを十分に味わえちゃいました。
おわりに
すべての場所が圧倒的に美しい自然あふれる世界と、部位破壊が気持ちいい機械獣ハンティングが楽しかった傑作オープンワールドゲームでした。
弓矢や槍を用いて機械と戦うというコンセプトもすばらしく、独自の歴史を歩んだ世界観と合わせてプレイ中はとても没入できるかなと。
個人的には、機械獣に弱点に矢を命中させたときに感じる重さがとても心地よく、ひたすら無心で狩りまくっていました。