『セクシー・ブルテイル(The Sexy Brutale』ってどんなゲーム?
・ループしながらゲストの死を回避していくパズルアドベンチャー!
・屋敷に秘められた真実を明らかにするシナリオと、死を回避するための観察と推理を使ったパズル要素が絶妙にマッチ!
・独特の怪しい雰囲気を醸し出している屋敷や、仮面をつけた登場人物たちも魅力的!
・ミステリー系のアドベンチャーゲーム好きにはぜひプレイしてほしいおすすめ作品!
ゲームレビュー
記事の目次
本作は、繰り返す時間のなかで、死の危機にあるゲストを救うミステリーパズルアドベンチャーゲームです。
物語の舞台は、英国の大邸宅「セクシー・ブルテイル」。
プレイヤーは屋敷内を歩き回り、観察と推理によって手がかりを集め、特定の時間に死んでしまうゲストを救うために奔走します。
なお、本作はPS4/Switch/Xboxなどでリリースされています。
まとまりの良いシナリオと、ループする死を回避する方法を考えるのが楽しいアドベンチャー!
クリア時間は7時間で、中だるみすることなく楽しめるちょうどよいボリュームでした。
屋敷の真実を明らかにするというストーリーには盛り上がりもあり、終盤にはミステリーらしい驚きもしっかりと用意。
すべてが終わったときの達成感もしっかり得られました。
また、屋敷やキャラクターたちに隠された秘密や謎は少しずつ明らかになるので、とにかく先が気になってどんどんプレイできるのも楽しかったです。
『セクシー・ブルテイル』はループものなので、リアルタイムで進行するおなじ1日を何度も繰り返します。
時間に追われる系のゲームは焦ってしまって苦手なのですが、柵では救うべきゲストが死ぬまでの時間に余裕があるため、結構のんびり探索や調査ができます。
それゆえ、リアルタイムで時間は流れているけれど時間に追われる感覚はなく、自分のペースで考え行動できる心のゆとりを持ちながら進められました。
またループに関しても、時計から特定の時間を指定してワープができるため、気軽に1日を繰り返せました。
そのため、イレギュラーな発見によって何かを失敗してしまっても大丈夫。
「今回はあの使用人をひたすら追跡してみよう」、「今回はこの部屋に張り込み続けてみよう」といった、マイペースに1日を過ごすのも楽しいです。
複雑な操作性はなく、丁寧なチュートリアルもあるので遊びやすい!
本作はチュートリアルがとてもしっかりしており、最初のゲストを救うころにはしっかり遊び方の基本が理解できるようになっています。
基本的なプレイサイクルは、屋敷を探索して鍵穴から覗き見をしたり、会話に耳をすませたりしながらゲストがどうやって死ぬのかを調査し、生かすための手がかりを推理します。
そしてゲストが死ぬ時間までに、ゲストと使用人の行動にこっそり介入し、時間になると訪れる死を回避するというゲームです。
プレイヤーが行うことはどのゲストに対してもおなじですが、それぞれ異なる手段で死を迎えるため飽きることはなく、「次はどんな展開で死ぬのかな?」とわくわくしながらプレイできました。
なお、バトルはありませんが、仮面をつけているゲストや使用人とおなじ部屋にいると一定時間経過でゲームオーバーになります。
(ダッシュで隣の部屋に突撃すれば大丈夫なので、ゲストは何度も死にますがプレイヤーは滅多なことでゲームオーバーにはなりません)
ちなみに、私はだんだんと操作に慣れてきた際、使用人が2人いる部屋を突っ切ったりするなど大体な行動に出たりもしていましたw
このようにアクション性があるパズルゲームですが、シビアなタイミングアクションなどはないため、操作が苦手な方も安心してプレイできるとおもいます。
そうそう、ゲストを救うと仮面が手に入り新しい能力が開花するのですが、すぐに使う機会に恵まれるので使い方を覚えやすいのはとても良いと感じました。
アクション要素のあるゲームでは、徐々に操作が増えて混乱することが多々あります。
しかし、本作では新しい要素を試せる機会が直近に設けられており、プレイヤーがストレスなく操作を覚えられる作りになっていました。
こうしてやれることを覚えながらゲームが進むため、死の回避だけでなく屋敷の探索そのものが楽しくなっていくのも良いですね。
怪しい雰囲気が個性を感じられるアート。屋敷に凝縮されたドラマを満喫しよう!
屋敷にはカジノ・図書館・楽器室などさまざまな嗜好が凝らされた部屋があり、まるで秘密基地を探索しているようなわくわく感がありました。
絨毯やカーテン、家具や調度品のデザインにも物語が感じられ、まさに主の理想を集めた夢の屋敷という趣きも最高です。
また、廊下ひとつとってもおなじデザインの部屋がないので、新しい部屋に入るだけでもテンションが上がるはず。
グラフィックは独特のレトロで怪しい雰囲気で美しく、キャラクターのモーションも細かく丁寧に描写されていました。
合わせて、登場人物たちはみんな個性的な仮面を身につけており、仮面舞踏会のような不気味な魅力があり、プレイ開始直後から惹きつけられました。
なお、やりこみ要素は屋敷のあちこちに隠されたトランプのカードやゲストの招待状集め。
見つけたアイテムによって、屋敷やキャラクターに関する解説を読めます。
解説には部屋にまつわる物語やキャラクターたちの過去などが書かれており、屋敷という限られた空間のなかに凝縮されたドラマにより深く浸れるため、モチベーション高く集められました。
(この解説に限らず、会話でも日本語訳が怪しいところもありましたが、それはそれで味がありよかったとおもいますw)
おわりに
引きのあるミステリー的なシナリオ、観察と推理で死を回避するパズル、独特の怪しさがある世界観と、すべてが高い完成度で作られていたアドベンチャーゲームでした。
登場人物たちの行動に介入するというシンプルなルールなので、誰でも遊べるのも良いですね。
ストーリーも気になるし屋敷を徘徊するのも楽しいしと、とにかく夢中になってプレイできたので、ミステリー系の作品がお好きな方にはとてもおすすめの作品です!