インディゲーム

両手いっぱいに芋の花を [Switch] 評価・レビュー


『両手いっぱいに芋の花を』ってどんなゲーム?

・地下迷宮を探索する一人称視点の3DダンジョンRPG!
・見た目はキュート中身はシビア!ザコでも強い歯ごたえのあるバトルが魅力!
・防御が重要!敵の行動を見て、スタミナを管理しながら攻撃のタイミングを見図る駆け引きが痺れる!
・キャラクタークリエイトやスキルツリーもあり、こだわりの編成で冒険が楽しめる!
・個性はバトルに特化していて、世界観を生かしたストーリーがもっと見たかった

公式サイト

ゲームレビュー

本作は、遺された幻の種を求めて地下迷宮を探索する一人称視点の3DダンジョンRPGです。
プレイヤーは調査隊のメンバーとして、人類社会を脅かしている土壌汚染の影響を受けない種を求め、ひなびた島の迷宮を調査することに。
町跡を拠点に、何度も挑戦を繰り返しながら最下層を目指すというゲームです。
牧歌的な雰囲気のある可愛らしい3Dグラフィックと、1手のミスが死につながる駆け引きが熱いバトルが特徴です。

キュートな見た目にだまされるな!歯ごたえがあるバトルが魅力!

やわらかなグラフィックに惹かれてプレイを開始しましたが、予想以上にシビアなバトルが繰り広げられるゲームでした。
キャラクタークリエイトやスキルツリーといった要素もあるので、『世界樹の迷宮』シリーズが好きな方には刺さるとおもいます。

さて、本作最大の魅力は敵の行動が予見できるターン制バトルです。
これは次のターンで敵がどんな行動をするかがあらかじめアイコンで表示されます。
プレイヤーは敵の攻撃対象や残りHPを見て、攻撃や防御などの行動を考えていくという戦略が楽しめるものです。

敵の行動を見て自分の行動を考える……シンプルなルールですが、これをおもしろくしている理由が2つあります。
ひとつは、敵がめちゃくちゃ強いこと。
本作の敵はつぶらな瞳のスライムやサラマンダーなど、ぬいぐるみのような可愛らしいビジュアルをしています。
しかし、見た目に油断しているとすぐに死にます。
格下の敵以外では、数発殴られただけでもやられてしまうので、防御がとても重要です。

私は脳筋プレイヤーなので「弱そうな見た目だし、このまま殴ってゴリ押しできるかな?」と甘く考えてたりしていましたが、一瞬でボコボコにされて次のターンは味方がひとりになり終了のお知らせなんてことも多々ありましたw
このようにシビアな難易度のバトルですが、死んだり全滅しても拠点に戻されるだけとペナルティはなし。
バトル終了時にHP・スタミナ(後述)が全回復するので、目の前の戦いに集中できる作りになっているのは良いシステムだとおもいました。

敵の行動を見ながらスタミナを管理。1手が全滅につながるバトル!

もうひとつは、スタミナ(行動ポイント)という要素です。
バトルでは「攻撃・ガード・技能」などすべての行動でスタミナを消費し、なくなってしまうと回復のために「構えなおし」という行動を選ぶ必要があります。
このとき敵に狙われてしまうと、無抵抗なままダメージを受けることに……。
そのため、敵の攻撃を防御や回復で凌ぎつつ、タイミングを見計らって攻撃を仕掛けるといった駆け引きが重要になります。

これがとても楽しくて、最初は敵の行動に対してリアクションをするので精一杯でしたが、徐々に敵のスタミナ切れのタイミングにこちらの攻撃を合わせたり、あと少しで削れるからまずひとり倒して人数有利を作ったりと、戦いに幅を持たせられるようになってきます。
敵の行動を見ながらスタミナを管理するというシンプルなシステムですが、敵が強くスタミナの概念もあり、毎回ヒリヒリしたバトルが味わえて痺れる作品でした。

キャラクタークリエイト要素は楽しい!世界観はあまり生かしきれずにもったいない

パーティメンバーは「ナイト・レンジャー・シャーマン」などのクラスから3人チームを編成。
種族や髪の色などを選択できるキャラクタークリエイト要素もあります。

各クラスにはスキルツリーがあり、それぞれ一長一短な個性があり。
魔法系のクラスは属性攻撃、盾役は防御系のスキルが多いだけでなく、ステータスのバフや回復手段を覚えるなど、ひとつのクラスが担える役割に幅があるため、比較的どんな編成でも進めていけると感じました。
そのため、自分の戦い方に合わせた組み合わせを考えるのが楽しく、プレイヤーの個性を反映しやすいなと。
ちなみに獲得できる経験値は自キャラクターと敵のレベル差に応じて増減するため、控えのメンバーを育成するのも簡単。
敵の種類や自分の戦い方に合わせて、いろいろと試しやすくてプレイしやすかったです。

個人的にとても好きだったのが、冒険をサポートしてくれるチーフや自分が作ったキャラクターがベースキャンプに集まっている様子を見られること。
酒場のような場所で、それぞれが思い思いに行動をしている姿を眺めるのは、迷宮探索の合間の癒やしになっていました。
(ちなみにチーフは一緒に迷宮の入り口まできてくれるし、振り返ると手を振ったりしてくれるので愛着がわきます!)

クリアまでは20時間ぐらい。
基本的に楽しかったのですが、せっかく作られた世界観やストーリーがあまり生かされていないのは少し残念でした。
本作で探索する迷宮は、さまざまな時代でリノベーションを繰り返しながら社会活動に使っていたという設定があり、遺物や残置物からそれを垣間見られます。
しかし、フレーバーテキストレベルの内容なのでふんわりと感じられる程度になっており、ストーリーもありません。
ゆえに、歯ごたえのある3DダンジョンRPGとしてはとても楽しいのものの、個性の出し方がバトルに寄りすぎており、世界観設定の魅力をあまり感じられないのはもったいないと感じました。

おわりに

可愛い見た目と遊びやすいボリュームですが、攻撃・防御の駆け引きがシビアな個性的なバトルが光る良作3DダンジョンRPGでした。
キャラクタークリエイトやスキルツリーといったカスタマイズ要素も完備されているため、こだわりのパーティで冒険したいというプレイヤーにはピッタリかなと。
ちなみに私は脳筋ゴリ押しマンなので、バトルで防御を覚えるのが大変でしたw

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net