レビュー

ベヨネッタ2 [Switch] 評価・レビュー


『ベヨネッタ2』ってどんなゲーム?

・美しき魔女ベヨネッタが、天界だけでなく魔界も相手に戦うことになるアクションゲームでシリーズ2作目!
・テイストがシリアスになり、前作で楽しかったコミカルな会話や表現が大幅にダウン
・バトルはよりスピーディに進化!便利で豪快な新アクションが追加されるも、ボス戦はやや物足りない
・探索もできる多彩なロケーションと、バトルに関するやりこみ要素は良い!

公式サイト

ゲームレビュー

本作は、美しく豪快な魔女ベヨネッタの新たな戦いを描く、クライマックスアクションゲームのシリーズ2作目です。
とある出来事によって魂を魔界に引きずり込まれてしまった仲間の魔女ジャンヌを助けるため、ベヨネッタは絶界の霊峰へと旅立ち、新たな戦いへと身を投じることになるという物語が描かれます。
「悪魔の力を借りて天使と戦う」という世界観でしたが、なんと今回は魔界に棲む悪魔たちも敵として対峙。
軽快な操作性はそのままに、新たな要素によってよりスピーディになった美しくも激しいバトルが楽しめます。

なお、前作であるSwitch『ベヨネッタ』のレビューは下記です。
さくさくと戦える気持ち良さと迫力のある演出が魅力で、ベヨネッタの生い立ちや世界観についての描写もしっかりあり。
ゴシックな雰囲気と個性的な仲間たちが織りなす物語も楽しかったので、とてもおすすめの1本です!

ベヨネッタ [Switch] 評価・レビュー 『ベヨネッタ』ってどんなゲーム? ・最強のセクシー魔女ベヨネッタが、天使相手にハイスピードなバトルを繰り広げるアクションゲーム...

全体的にシリアスな雰囲気に。ストーリーも行きあたりばったり感あり

アクションの爽快さやテンポ感は改善されとても遊びやすくなったのですが、テイストが全体的にシリアスな感じになってしまって、ちょっとちがう気がする作品でした。
まずはストーリーについて。
冒頭はコミカルですが、以降は終盤までシリアスな展開が続きます。
お話は前作とのつながりもちゃんとあり、2作プレイするとベヨネッタの世界観や彼女にまつわる過去について深く理解できる良い作りでした。

ただ、自分が物語の中心にいた前作に比べて問題に関わっていく立場になっているため、展開の気になる度合いは弱いと感じました。
これは何をする話なのかイマイチ分かりづらく、目の前の問題に対処しているうちにいつの間にかうまいこと解決されていた、というような流れのストーリーであったことも原因かなと。
また、自分の過去を追う話から仲間を助ける話になったので、ベヨネッタの豪快さに合っている感じが良かったです。
しかし、テイストがシリアスになっており、彼女の大胆不敵さよりも少し焦ったり追い詰められているような描写が多いのは新しいシナリオを生かしきれていないと感じました。

個人的に一番マイナスだったのは、チェシャ(CV:浪川大輔さん)との絡みが大幅減ってしまい、癒される機会が少なくなってしまったこと。
なんとなく噛み合わないロマンスっぽいなにかも楽しかっただけに、そういったシーンがごっそりなくなってしまったのは残念でした。

テンポの良くなった爽快バトル!QTEは減ったがボス戦の盛り上がりは弱め

バトルでは、新しく「アンブラン・クライマックス」という魔力を消費して使うスペシャル技が追加されました。
一定時間、魔獣の力を借りて豪快に殴りまくれるアクションなので、集団戦にもボス戦にも大活躍。
敵を拷問にかけるトーチャーアタックのようにQTE的なボタン入力もないため、バトルの流れが止まらず、連続して戦い続けられるのは爽快感につながっていたとおもいます。

ただ、逆にこれがちょっと便利すぎてしまい、溜まったら使うの繰り返しになっていたのはやや単調感があるかなと。
個人的には、トーチャーアタックでユーモラスに拷問するのもとても好きだっただけに、もう少しバランスがとれているとより良かったとおもいます。

むしろ気になったのは、全体的にアクションがバイオレンスな見た目になってしまったこと。
トーチャーアタックはもちろん、ボスにとどめをさすクライマックスもコミカルからやや暴力的な見た目になりました。
前作のように、やっていることは激しいけど敵が慌てていたりちょっとミスしていたりといったしまりきらない感じがカジュアルで好きだったため、若干いたたまれない気持ちで殴っていました。

ステージのバリエーションについては、前作のようにシューティングやレースっぽいパートは継続。
水中でのバトルやロボットに乗って戦うステージが追加されました。
人型の敵は増加、QTEは減少したことで自分で攻撃や回避を繰り出す戦いが増え、歯ごたえが前作よりパワーアップ。
仲間たちと共闘できる機会も増え、テンション高く戦えるのも良かったです。

ただ、ラスボスがちょっと小者っぽい演出になっており、ストーリーの規模感も盛り上がりも弱いかなと。
前作では極端すぎるほど壮大さでしたが、逆に世界の命運をかけて戦っている感はあり。
本作も現世の存在をかけた戦いではあったものの、バトルとしては普通の殴り合いだったのであまりスカッとはしませんでした。
あと、地獄サイドの敵のビジュアルがちょっとグロデスクで、荘厳さと不気味さを併せ持っている天界サイドの敵に比べて魅力が弱かったようにおもいます。

バトルをより楽しめる要素が追加。明るいシチュエーションも本作ならではで良い!

ゲームボリュームはクリアまで10時間ぐらい。
ボタンをいっぱい押す必要のある激しいアクションゲームなので、これぐらいのボリュームだとほどよく疲れてちょうど良いかなと。
クリア後はプレイアブルキャラとしてジャンヌが追加されたり、敵と連戦できるモードなどが楽しめます。

ステージ攻略はマップがやや広めになり、探索も楽しめるようになりました。
また、ワープポイントから別の場所に移動して戦うバトル要素が追加。
一定時間に倒す、ウィッチタイム中(敵の攻撃を回避した後で一定時間スローモーションになること)でしかダメージを与えられない、など制限のあるバトルが楽しめます。
失敗してもデメリットがないので気軽に挑戦できますし、本作ではバトルがより快適になったので、戦える機会がそのものが増えるのはより魅力を感じやすいかなと。

舞台はニューヨークの摩天楼、水の街、雪山など明るい景色も見受けられ、前作と雰囲気のちがいを感じられて楽しかったです。
ゴシックで陰鬱さの漂う感じから陽の下で戦う機会が増え、現代に生きる魔女であるベヨネッタの新しい魅力が体感できるとおもいます。
ただ、個人的に地獄ステージの見た目が虫っぽくて厳しく、ムカデとか多足な昆虫が苦手な方は要注意です。

おわりに

アクションやゲーム全体のテンポ感は快適になったものの、コミカルさが減ってベヨネッタらしいストーリーやキャラクターの魅力がダウンした印象の作品でした。
爽快で激しいバトルが楽しみたいプレイヤーには向いていますが、シリアスな雰囲気になってしまったので好みは分かれるかなと感じました。

なお、最新作であるSwitch『ベヨネッタ3』は2022年10月28日(金)発売です。
私はおしゃれすぎないギャグっぽいベヨネッタが好きなので、そういったテイストの作品になっていたらうれしいですw

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net