ストーリー、やりこみ要素、フィールドの広さなど、シリーズ史上最もボリュームが多く、完成度も高い最高傑作でした!
船を使って敵を迎撃して資材奪ったり、海洋動物を狩ったり、無人島ジャングルや洞窟探検したりする、海賊活動がメインの新テイストのアサシンが楽しめます。
そのため、街を駆け回る所謂アサシンではありませんが、欲望とロマンあふれるカリブ海を舞台に暴れまくる爽快感は、シリーズファンも未プレイの方にも是非体験して欲しい作品です!
ゲームレビュー
記事の目次
本作は、ステルスアクションゲームの大人気シリーズ「アサシンクリード」の最新作。
今度のアサシンは、海賊エドワード・ケンウェイ。
カリブ海の島々を舞台に、一攫千金を夢見ていた一海賊が、テンプル騎士団とアサシン教団の争いに巻き込まれながら、海賊として名をあげていく物語です。
実在に存在した海賊の黒ひげやキャプテンキッドなども登場し、お話を盛り上げてくれます。
また、都市や集落、無人島などを探索するパートと、海賊船に乗って大海原を冒険してバトルする海戦パートがあるのが特徴です。
所謂アサシンではないけれど、シリーズ最高傑作
中世を舞台にした所謂アサシンの物語ではありませんが、海賊たちの欲望とロマンあふれるストーリー魅力的でした。
さらに、アイテム収集や暗殺・海戦コントラクト、テンプル騎士退治やマヤの遺跡調査など、とにかくやれることが多く、あれこれやっているとプレイ時間はあっという間に100時間オーバーになるとおもいます。
そしてなにより、海(フィールド)が広いです。
高速移動が使えるのでさくさくと移動はできるのですが、紺碧の空に白い帆をなびかせて波を越えたり、常にハイテンションな海賊たちの歌声を聴いたりするのが楽しくて、ついつい手動で船をはしらせてしまいました。
広い世界を満喫できる一方で、各島は砂浜に毛が生えた程度の小さな無人島から、突如ジャガーにかじられるジャングル、一見さんに絡んでくるチンピラのいる漁村、教会やお城のある都市など、船で訪れることのできる場所は多彩です。
ただ、それぞれのマップはあまり広くなく、一番大きな場所であるハバナでも従来のシリーズに登場する街よりは小さい感じ。
しかし、それぞれ趣が異なるので、コレクション要素のイベントしかなかったとしても足を運びたくなりました。
帆船同士が戦う、大海原を舞台にした海戦も魅力
また、大型の帆船同士が大砲を撃ちまくって戦う海戦も、とにかくおもしろかったです。
船で戦う相手は、主に敵の船・砦・手配レベルがあがったときに出てくるハンターなど。
各種大砲をぶっ放す爽快感と、体力が減った船に乗り込んで旗を切り落としたり敵を倒す背徳感が非常にクセになります。
物語が進むと巨大で膨大な火力を誇る伝説の船なども登場するので、死に物狂いで舵取って船首砲ぶっ放しまくりました。
それから、突如嵐に巻き込まれることもあり、「敵の戦艦×2隻と竜巻+大波のコンボ」を食らったりすると、光の速さで船が沈むことも。
また、イベントでは敵の船に見つからないように追跡する、アサシン的なミッションも出てくるなどシチュエーションも豊富でした。
特定の場所では、サメやクジラなどの海洋生物を銛でハンティングできるポイントもあり。
銛がぶすぶすと刺さってしまっている状態は心が痛むのですが、それでも初めてシュモクザメを倒せたときには熱い戦いに胸がうたれました。
気になった点としては、船を強化した際(外郭や側砲など)にグラフィックが変わらないこと。
別途、帆や舵などを変更することはできるのですが、せっかくだから段々と見た目が立派になった方が、「海賊王に近づいている!」みたいな感じがしてよかったかなとおもいます。
それから、潜水鐘で海底探索が視点変更が若干むずかしくて、よく沈没船に挟まって溺死していましたw
都市部で活動しない、ワイルド系アサシン体験ができる
もちろん、ちゃんとアサシンらしい活動も楽しめます。
舞台が大きな都市ではないので、屋根の上を走り回るお馴染みのアクションはあまりできません。
戦いは森や小さな村が中心になるので、草むらや岩場に隠れてダート(吹き矢)→急襲したり、遺跡のてっぺんからエアアサシンするのはとても気持ちが良かったです。
(ロープダートを使って敵を縛り首にしたりもできますが、終盤で登場するアイテムゆえ、もっと早くに使いたかったですねw)
また、本作はどれだけ敵に追いかけられても、海に飛び込んでしばらくおとなしくしていればアラートが消えるので、プレイ難易度は低いとおもいます。
敵は海の中まで泳いで追っては来ませんし、基本的に周りを海に囲まれているマップが多いので、いざとなったら海にダイブしてしまいましょう。
最後に現実世界パートについてですが、今回は『アサシンクリード3』よりも未来が描かれます。
シリーズにずっと登場していた、デズモンドのような特定のプレイヤーキャラクターは存在せず、プレイヤーのFPS視点でチャプターの合間に少しづつ進行していくのが特徴。
FPSめっちゃ苦手なのでとても酔いましたが、アブスターゴエンターテインメント社の各フロアはよく作られており、過去作品のフィギュアやポスターなども置かれていて探索するのは楽しめました。
さいごに
いわゆる中世のアサシンとは大きくイメージの異なる作品ですが、ゲーム内容は文句なしにシリーズ最高傑作だとおもいます。
海を駆ける潮風を感じながら、アクティブなステルス活動と海賊たちの切ないドラマをぜひお楽しみください!