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●公式サイト
本作は、タイムトラベルをテーマにした人気の科学アドベンチャーゲーム『シュタインズ・ゲート』の続編です。
そのTRUEエンドをクリアしておかないと理解できない部分が多いため、前作プレイは必須!
物語は、牧瀬紅莉栖を救うことを諦めてしまったβ世界線が舞台。
後悔と失意に沈む主人公の岡部倫太郎(オカリン)は、持ち前の中二病を封印し、日常生活を粛々と送っていました。
そんななか、紅莉栖の大学で同じチームだった教授と比屋定真帆、そして紅莉栖の記憶を宿した人工知能「Amadeus(アマデウス)」に出会ったことをキッカケに、彼の運命は再び回りはじめることになります。
さくっとレビュー!
記事の目次
『シュタインズ・ゲート』のTRUEエンドに至るまでの過程を描いた物語で、オカリンだけでなく他のキャラクター視点もある群像劇でした。
ゲームボリュームはやや少なめなので、ファンディスク的な立ち位置。
エンディングは全体的にあっさりしていましたが、不死鳥のように再び蘇るオカリンと仲間たちの思いに胸が熱くなりました!
くわしくレビュー!
プレイ時間は30時間前後、声優陣の熱い名演が光る!
音声をのんびり聴きながらプレイして、1周15時間ぐらい。
TRUEルートまでは34時間でクリアできたので、前作と比べるとボリュームは少なめなので、完全新作というよりはファンディスクといった印象でした。
ただ、物語は複数キャラの視点で描かれるため、群像劇のような雰囲気が出ており、短くても様々な出来事や思いがぎゅっとつまっていたとおもいます。
そして、『シュタインズ・ゲート』に続いて声優陣の演技がとてもすばらしく、感動的なシーンをより熱くさせていました。
特に、私が大好きなダルは最高にイケメンだったので、ぜひとも全国のダルファンにはプレイをしていただきたいタイトルです!w
分岐は、アマデウスやラボメンからの着信を取ることで発生。
主人公の意志で世界線を変えるわけではないので、どこで分岐するかは少し分かりにくいです。
また、仲間とメールやスタンプで会話する新機能「RINE」は、あまり活躍する場がありませんでした。
ちょっとしたやりとりをするのは楽しかったので、もう少し出番があってもよかったかなぁと。
エンディングは全体的にあっさりめ、しかしオカリンが立ち上がる姿はかっこいい!
ストーリーは、失意に暮れるオカリンが再び立ち上がるまでの、『シュタインズ・ゲート』本編より未来の前日譚が描かれます。
ゆえに、結末が決まっていますが、そこへ至る過程を様々なキャラクターの視点や可能性が見られるので、より深く本作の世界観を体験することができました。
意外性のある展開はやや少なめですが、オカリンが再び立ち上がったときはやはりテンションが上がります!
ただ、エンディングが全体的にあっさりしていたことと、ルートによっては主人公が途中からほぼ登場しなくなるものもあるのでクリア後の達成感は薄め。
今回は主人公が自分の意志で積極的に世界線を選ばないので、キャラクターへの思い入れを強くした上で関係性の選択をプレイヤーがすることへの重みも少なかったことも気になります。
新キャラクターの真帆たんは、強さと弱さを持ったキャラクターで新たな魅力となっていましたが、他のキャラクターの描写はあまり深掘りされなかったので、特にかがりはもっと知りたかったですね。
立ち絵の混在は気になるものの、迫力のあるスチル絵は見応えあり!
立ち絵は、本作から追加された衣装については描き直されているものの、前作のをそのまま使っているものもあり、混在するとちょっと違和感がありました。
しかし、逆に前作の立ち絵が効果的に使われているシーンもあったので……一長一短かなぁと。
スチル絵については、表情や描き込みに一部バラつきありました。
絵によっては立ち絵とかなりちがうタッチになっているものもあって、もうちょっと統一感があったほーがバランスがよかったかなと。
一方、構図は動きがあって見応えがあり、普通のアドベンチャーゲームでは見られないような迫力のあるシーンも多く、1枚絵としての完成度は高かったとおもいます。
まとめ!
前作と比べると達成感は薄めですが、オカリンとラボメンたちが歩んだ過酷な前日譚をしっかりと描いている本作。
シリーズファンなら本作をプレイして結末に至る過程を知ることで、より『シュタインズ・ゲート』を好きになれるファンディスク的タイトルでした。
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