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●公式サイト
本作はおっさん声のピカチュウといっしょに謎を解いていく、推理アドベンチャーゲームです。
舞台は人とポケモンが共存する街、ライムシティ。
行方不明の父を探すためこの街にやってきた少年ティムは、ちょっぴり偉そうで美人に弱い名探偵ピカチュウとともに、ポケモンにまつわる様々な事件を解決していくというお話です。
さくっとレビュー！
記事の目次
人とポケモンが仲良く暮らしている街を舞台にした、推理アドベンチャーゲームな本作。
事件はポケモンの生態が活かされており、意外としっかり推理させるので大人でも楽しめました。
QTEイベントにはあまり魅力を感じませんでしたが、グラフィックはやわらかな印象でムービーシーンも多かったため、アニメを見ているようにのんびりと楽しめてよかったです。
独特の個性を持った名探偵ピカチュウは、リアクションやセリフがいちいちおもしろくて愛嬌がありました。
くわしくレビュー！
ポケモンの世界観を活かしたミステリーアドベンチャーゲーム！
ダウンロード専用タイトルである本作は、『ポケットモンスター』の世界観を使った推理アドベンチャーゲームです。
クリア時間は4時間程度で、2人の物語のプロローグ的な作品となっています。
行く先々で事件に遭遇する2人ですが、まずは辺りの人やポケモンに聞きこみをしたり事件の証拠を集めたりするなど、エリアの捜査を行います。
で、手に入れた情報を元に推理を行い、事件に関する様々な謎を解き明かしていくというゲームになります。
あちこち調べるオーソドックスなタイプのアドベンチャーですが、事件内容はポケモンの生態や世界観を活かしたものになっており、本作ならではの魅力が感じられる作りとなっていました。
推理自体は決してむずかしくはないのですが、しっかりと調査をしてから推理を組み立てていくので大人でも楽しめるとおもいます。
やわらかなタッチで描かれた世界観と不必要なQTE
捜査パート以外は基本的にムービーイベントで構成されているので、アニメを見ているような感覚でプレイできました。
人間は少しクセのある海外風のキャラクターデザインでしたが、やわらかそうな質感で描かれているので特に違和感は感じませんでした。
ただ、途中に入るQTE（タイミングでボタンを推したり連打したりするアクション要素）については、雰囲気を途切れさせており、特に工夫があるわけではないのでなくてもよかったとおもいます。
あと、できればセリフの字幕も欲しかったですね。
作中にはたくさんのポケモンたちが登場するのですが、それぞれお仕事をしていたり公園で社会を形成していたりと、人とポケモンが共存している様子を多く見ることができました。
これまでゲームやアニメなどでポケモンについてはたくさん描かれてきましたが、本作が一番ポケモンと共存している感があったとおもいます。
また、捜査中にピカチュウが何かに気がつくとちょっとした会話イベントが楽しめるのですが、これがかわいい！
捜査や推理のヒントだけでなく、日常のコミカルなやりとりにくすっとさせられるため、ついつい色々な場所を捜査してしまいました。
全体的にゆるかなペースで進行していくゲームなので、急がずにのんびり遊ぶことをおすすめします。
従来のイメージを壊す、妙に人間くさくて愛着のわくピカチュウ！
本作のピカチュウは、かわいいマスコット的な従来のピカチュウのイメージとは大きく異なります。
おっさん声で人間の言葉をしゃべり、偉そうなのに美人にめっぽう弱く、来客用のクッキーをつまみ食い。
表情も豊かで、大好きなコーヒーの香りにうっとりしたり、美人を見つけてにやにやしたり、ウインクをしてみせたり。
でも、いざというときは「ピカッとひらめいた！」の決め台詞とともに、鮮やかに謎を解いていくかっこよさも持ち合わせている。
なんだか妙に人間くさいキャラクターになっており、一挙手一投足から目が離せませんでした。
この名探偵ピカチュウ、どこかで見た記憶があるなぁとおもったら、2013年に放送されたNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で3Dモデルや本作の企画が取り上げられていました。
たしか、人気キャラクターであるピカチュウに挑戦的な新たな役割と担わせ、誰も見たことのない新しいキャラクターにする──みたいな話をしていたとおもうのですが、名探偵ピカチュウはまさにそのとおりとなりましたね。
まとめ！
ポケモンらしさを持ちつつ、推理もしっかり楽しめるアドベンチャーゲームな本作。
おっさん声ピカチュウの個性的な表情や動き、ポケモンのいる暮らしが描かれる世界、ポケモンの特徴を活かした事件調査や推理など、見所は満載でした。
タイトルにあるとおり、コンビが誕生したところまでしか描かれていないので、続編がとても楽しみです。
