レビュー

アサシン クリード オリジンズ [PS4] 評価・レビュー


『アサシン クリード オリジンズ』ってどんなゲーム?

・古代エジプトを舞台に、復習にもえる主人公がアサシン教団を立ち上げるまでの物語が描かれるシリーズ最新作!
・ジャンルがアクションRPGになり、武器を持ち替えて戦うファイター系アサシンに。
・多様な景色がある砂漠だけでなく、ギリシャの都市や遺跡などロケーションが豊富!
・シナリオが大幅強化。個性的な歴史上の人物との対話やサブクエストも楽しい!
・やりこみは武器のハクスラや宝探し。ピラミッドが出てくるので気分はトレジャーハンター。
・マンネリ感のあるシリーズに新風を呼び込む、挑戦的な作品でした!

公式サイト

ゲームレビュー

本作は、さまざまな時代のアサシンが活躍するオープンワールドアクションゲームのシリーズ最新作です。
今回の舞台は、砂に覆われたロマンと神秘に包まれた古代エジプト。
息子を殺され復讐にもえる主人公が、ファラオたちの権力争いに巻き込まれ、アサシン教団を立ち上げるに至ったはじまりの物語が描かれます。
「アサシン クリード」シリーズはステルスを主体としていましたが、本作からジャンルをアクションRPGに変更。
武器のハクスラ要素やシナリオの大幅パワーアップなど、シリーズのマンネリを打破すべくさまざまなシステム改革が行われています。
なお、本作はPS4/Xboxなどでリリースされています。

アサシン教団のはじまりと復讐が描かれるストーリーおもしろい!サブクエストも充実

メインストーリークリアまでは55時間。
レベルはカンストしましたが、行っていないエリアやクリアしていないサブクエストも多数あったので、まだまだ遊べるボリュームです。

本作では息子を殺された主人公が、復讐を実行しながらエジプトのファラオたちの権力闘争に巻き込まれ、アサシン教団を誕生させるまでのストーリーが描かれます。
シリーズのなかではいちばん古い時代……後のアサシン教団とテンプル騎士団の因縁のはじまりとなるお話なので、シリーズ未プレイの方でも入りやすいかなと。
さらにストーリーパートのボリュームもアップしており、イベントムービーによる物語演出も豊富にあるため、現状を把握しやすい点も良かったです。
(過去作品では、いま主人公が何をやってるかわからないこともしばしばありましたが、本作ではちゃんと理解しながらプレイできるはずです!)

さらに、困っている人々を救うサブクエストも充実。
依頼人のキャラクター性や抱えている問題がしっかりと描かれており、プレイヤーは「誰のために、どんなことをしなければいけないのか」という目的意識を持った状態でクエストに臨めました。
誰かを探したり、暗殺したり、アイテムを回収したりと、ちょっとしたイベントではありますが、モチベーション高く挑めるのは良いですよね。
登場するキャラクターたちも個性が強く、ときにはメインストーリーの主要人物以上に印象に残る人物もおり、すべてをクリアしたいとおもわせる楽しさがありました。

バトルアクションはリニューアルされ、がっつり戦うアサシンに。武器はハクスラ要素あり

今回、最も大きく変わったのがゲームジャンルです。
これまではアクションアドベンチャーだったので、基本的には敵と真正面から戦う能力は低く、隠れながらのステルスアクションが主な戦い方でした。
一方、本作ではジャンルがアクションRPGへと変わり、自ら率先して戦うアサシンにリニューアルされました。

まず、片手剣・二刀流・斧・槍といった武器種が追加され、ゲーム中はシームレスに持ち変えられるように。
これに伴い、アクションのモーションもリニューアルされたため、とにかくがんがん敵と戦える強いアサシンになったのは大きな変化でした。
つまり、敵がたくさんいて潜入が面倒な砦などは、正門からゴリゴリ殴り込みをかけても倒せるということです。
アサシンとしてそれで良いのかという問題はありますが、バトルアクションは気持ち良く、返り血をばしゃばしゃ浴びながら敵を倒せるのは爽快感がありました。

さらに、武器にはレアリティがあるハクスラ要素がくわわり、敵を倒したり宝箱などからランダムで手に入ります。
そのため、より良い武器を手に入れるために、世界各地を巡ってサブクエストやトレジャーハントに勤しむ楽しさが追加されました。
ただ、個人的にはちょっと面倒で、さくさく戦いたいのに武器を整理するのが手間だなと感じてしまうことも。
武器種もランダムでドロップするため、強さと使いやすさの間でもやもやしたりもしました。
(余談ですが、巨大なボスバトルが追加されたものの、ちょっとやりすぎ感があって私は不要かなと感じてしまいました)

自由度の高い移動が楽しい!鷹を使った新しいステルスアクションはもどかしい

アクションでは、本作では岩壁だろうがねずみ返しだろうが、どこでも垂直に登っていけるようになりました。
これまでは「掴まれる出っ張りはどこかな……」とルートを考えながらのクライミングでしたが、今回は基本的に障害物を気にせず目的地に向かって進行できるので、移動に関する自由度がとても高くなった印象です。
ラクダや馬、戦車を使っての移動も快適で、口笛ひとつでどこでも大体はがんばってきてくれるため愛着も湧きますね。
海戦パートは敵船と戦うだけのイベントバトルでしたが、帆船ではなくたくさんの人間で漕ぐ人力タイプの船だったので新鮮味がありました。
(太鼓係のひとによって鼓舞され、テンションがあがる感じもよかったですねw)

ステルスアクションでは、周囲の人物を見分ける「鷹の目」が使えなくなり、敵やオブジェクトを探す役割を相棒の鷹であるセヌが担うことに。
最初は感知能力が低く使いづらさを感じたのですが、ロケーションポイントの数に応じて能力が上昇していくと、一瞬で多くの敵やアイテムを見分けてくれるようになり便利になるかなと。
また、本作にはあまり高い建物がなく、平面のフィールドが中心なので、空中から見下ろして状況を把握するというスタイルはむしろ適切だったとおもいます。
ただ、やはりアサシンといえば鷹の目だったので、いちいセヌを呼ぶのは手間だなと感じてしまうことも多々ありました。

一辺倒ではない砂漠の風景!豊富なロケーションで描かれる神秘的な古代エジプト

本作では古代エジプトが舞台なので、フィールドは砂漠地帯が中心です。
ただ、ひとえに砂漠といっても砂の粒子が細かい典型的な砂漠から、溶岩石がゴロゴロしている黒っぽい砂漠、高い崖が続いたり所々木が生えているだだっ広い砂漠まで、バリエーションが豊富に存在します。
私は全般的に砂漠が一番苦手なエリアだったのですが、本作プレイ時は「次はどんな砂漠に出会えるのか」と、むしろ砂漠を求めている自分に出会えました。

砂漠以外にも、シワ・ギザ・メンフィスといったエジプトらしい建造物(ピラミッドやスフィンクス)や街並みもあります。
白亜の建物が印象的なギリシャ風の地域もあり、巨大な灯台や図書館、ヒッポドロームのある大都市アレクサンドリア、肥沃で穏やかなエリアであるキレナイカなども、エジプトエリアとは異なる発達した文明の香りを感じられました。
また、ナイルデルタの河口付近では緑と水が豊富にあり、木々や動物、盗賊たちが息づいています。

そうそう、各エリアには探索できる遺跡やアジトなどが多数存在していますが、ひとつひとつが異なるレイアウトになっており、洞窟のなかにあったり、古代遺跡を改造していたりと訪れがいがありました。
こうしたロケーションの豊富さにくわえ、本作はとにかくフィールドが広いので、新しい景色を求めて駆け回っているだけでも楽しめるとおもいます。

おわりに

戦えるアサシンによる爽快なバトル、移動の自由度が高く多彩なロケーション、そしてシナリオがパワーアップしたことによるやりごえが感じられる良作でした。
武器のハクスラやステルス要素が減った点については好みがわかれるとおもいますが、シリーズらしさとアクションRPGの共存を模索した挑戦的な作品で個人的には好感触。
特にストーリーがおもしろくて、積年のテーマであったアサシン教団vsテンプル騎士団の戦いが語られるのはグッとくるものがありました。
ボリュームも多過ぎないので、シリーズにマンネリを感じていた方にもシリーズ未プレイの方にもおすすめできる1本です。

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net