【Vita】VA-11 HALL-A

Posted in ゲームレビュー by - 12月 01, 2017
【Vita】VA-11 HALL-A


●公式サイト

本作は、近未来のバー「VA-11 HALL-A(ヴァルハラ)」のバーテンダーとなり、カクテルを作りながらさまざまな人々と交流していくサイバーパンクテキストアドベンチャーゲームです。
プレイヤーはバーテンダーの女性ジルとして、訪れる客たちの話し相手をしながらカクテルを提供。
傲慢な編集長、街の治安を守るホワイトナイト、セクシャルワーカーのアンドロイド、ほかにも脳みそだけだったり耳が生えていたりと、個性豊かで訳ありの客たちが紡ぎ出す日常を垣間見ていくという物語です。
腐敗した政府と大企業が牛耳る近未来のディストピア的世界観と、提供するカクテルによってエピローグが追加されるというシステムが特徴の毛色の変わったタイトルです。



さくっとレビュー!

ひたすらカクテルを作りと会話を楽しみながら、ギークなサイバーパンク世界にどっぷり浸れるのが魅力の本作。
レシピから配合してカクテルを作るアクションは、錬金術のようなおもしろく、だんだんと手際がよくなる快感もありました。
登場する個性的なキャラクターたちにはゆるやかなドラマがあり、徐々に絡み合ったりしながら展開していくため、どうなるのかつい気になって一気にプレイできましたw
気になった点としては、下ネタが多くひとを選ぶことと、ノーヒントではエピローグ制覇がわかりづらいことですね。



くわしくレビュー!

ちょっとした演出がうれしい毛色の変わったアドベンチャー!エピローグ分岐あり!

基本的なプレイサイクルは、カクテルを作ってお客さんと会話をし、またカクテルを作るの繰り返しです。
そのため、カクテル作りには少し作業っぽさを感じるかなとおもっていたのですが、しばらく作っていると手際よくレシピを探してカクテルをミックスできるようになるため、プロのバーテンダー気分で楽しくプレイできました。
また、バーのBGMを自分の好きなものからジュークボックスにセレクトしてセットしたり、テレビの映像を切り替えられたりするので、自分のお店という感覚が得られていいですね。

1周クリアまで10時間ぐらい。
エンディングは大きくグッドエンドとバッドエンドの2種類で、しっかりカクテルを提供してお金を稼いでいけばグッドエンドには辿りつけます。
また、クリア後にはキャラクターの個別エピローグが追加されます。
エピローグは、条件を満たしていれば複数のキャラクターのシナリオを同時に見られるのがよい一方、分岐が分かりづらく、ノーヒントではたどり着くのはむずかしいかなとおもいます。


まるで錬金術のようなカクテル作りは、繰り返すとくせになる!

私はお酒を飲まないのですが、カクテルを作るというシステムはとても楽しめました。
5種類あるフレーバーをレシピどおりに配合し、氷や熟成、ミックスやブレンドといった手順によってカクテルを作るのですが、おなじフレーバーなのに量のちがいによってまったく異なるカクテルになるため、まるで錬金術を使っているような気分でおもしろかったですw
慣れてくると、どのフレーバーがどんな味になるのか想像できるようになり、お客さんの要望も「軽くあしらっちゃうぜ!」というようなベテランバーテンダー気取りもできました。
カクテル作りは会話の合間にあるちょっとしたイベントですが、シェーカーにフレーバーを入れた音や氷を入れた音などが心地よく、繰り返したくなる心地よさがあるのもよかったですね。

そうそう、インターフェースはごちゃっとしていながらも整然さがある独特なもので、ギークな感じがたまりませんでした。
スマホアプリが追加されていったり、ショップで買ったもので私室がにぎやかになったりと、ちょっとした演出も楽しいですね。


入っていきやすいサイバーパンクな世界観!アグレッシブな下ネタには注意!w

しっかりと作り込まれているサイバーパンクな世界観も魅力です。
世界の情報については、がっつりした用語説明などはなく、お客さんとの会話、Webのニュースサイトや掲示板からふわっと取得されるので、煩雑さはありませんでした。
組織やガジェット、社会の仕組みやキャラクターの置かれている状況などが、バーでなされる何気ない世間話のなかで伝え聞かれ、物語の進行に応じて全容を理解していくというゆるやかな流れが作られているので、肩肘をはらなくてもプレイできるとおもいます。
また、小話だけでなく、主人公の過去についての話や状況が大きく変化するキャラクターもおり、ストーリー的な起伏もしっかりあり間延びせずにプレイできたのもよかったですね。

ただし、下ネタやセクシャルな話題もがんがんされるので、苦手な方は注意!w
(かなりダイレクトな表現がありますし、セクシャルワーカーや同性愛なども普通に描かれます。)

グラフィックについては、全体的にかわいらしいドット絵で構成されており、とっつきにくい世界観を緩和させていたとおもいます。
キャラクターもそれぞれに関係性やドラマがあるので、次に誰が来店するのか、このキャラクターの日常はどうやって変化していくのかという期待感がありました。
また、会話シーンでは、目ぱち口ぱくがしっかりあるのもうれしいポイントです。
時々メリハリとしてイベントスチルがあったり、バーの裏手やちょっとしたミニイベントも用意されていました。


まとめ!

世間話やカクテル作りをつうじて、ドット絵で描かれるディストピアなサイバーパンク世界で生きるキャラクターたちの日常を垣間見られる本作。
少しセクシャルな表現が多くて気になる方もいるかとおもいますが、魅力的でくせのあるお客さんたちとの交流は未知に踏み込むようなわくわく感がありました。
カクテル作りやBGMのセレクト、インテリアのカスタマイズやミニゲームなど、ちょっとした演出にもこだわりが感じられるのもいいですね。
さくっと遊べるボリュームでキレイにまとまっている作品なので、毛色の変わったアドベンチャーゲームがプレイしたい方にはとてもおすすめのタイトルです。


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ゲーム歴は2X年のゲーム好きです。 ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net