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●公式サイト
本作は、現代を舞台に地上界と異界との狭間を冒険する、神話構想の物語をテーマにしたダンジョンRPGです。
謎の中毒性があったアクションゲーム『エルシャダイ』の系譜を継いだ作品なのですが、「おなじキャラクターが登場するなぁ」ぐらいしかわかりませんでしたw
新宿を拠点に、全国各地で発見される人間界とは異なる次元「レイヤー」を、雑誌記者の主人公と天使の少女が調査するという物語。
ゲーム自体はベーシックなダンジョンRPGで、アストラルと呼ばれる天使・悪魔・堕天使をバトルで仲間にし、育成して攻略します。
さくっとレビュー!
記事の目次
ゲームクリアまでは36時間、クリア後にもおなじぐらい遊べるスタンダードなダンジョンRPGでした。
アストラルの捕縛・育成は手軽で、武器防具のトレジャーハント要素もあるため、しっかりプレイできる作品だとおもいます。
ただ、バトルは演出過多によってややもったり、マップ切り替え時のロードも長めだったので、ゲーム全体のテンポは悪かった印象です。
くわしくレビュー!
見た目はクセがあるけれど、中身は定番のダンジョンRPG!
ゲーム本編は36時間ぐらいでクリア、クリア後のコンテンツ「ルルイエロード」はおなじぐらいのボリュームがあるとのことです。
(私は途中で諦めました、すみません!)
難易度はEASY・NOMAL・HARD、クリアすると最高難易度のHELLが追加。
NOMALでもあまりむずかしくはないのですが、さくさく進めたい方はEASYでプレイしてもよいかなと。
メインストーリーは、日本各地の都市伝説を追って調査を進めるというわかりやすいシナリオです。
(ゲーム開始10秒で、ルシフェルが何を言っているのか理解できないナレーションを語り出しますが、スルーして大丈夫ですw)
冒頭の演出もあり、神話構想というテーマが押し出されていたため、難解なお話かと身構えてました。
実際は、奇妙な噂を調査していたら天界のいざこざに巻き込まれた、という感じだったので、気軽にプレイできるとおもいます。
調査する場所は、秋葉原、富士山の樹海、梅田の地下などロケーションは多彩、それぞれトロッコやフェイク壁、水路などの仕掛けが用意されています。
あまりいじわるな仕掛けはありませんでしたが、落とし穴は後述しているロードが長いという理由からイライラの原因になりましたねw
アストラル育成は楽しい!バトルのテンポはややもったり!
プレイヤーは、敵対するアストラルを捕縛し、味方として使役しながらダンジョンを攻略していきます。
アストラルには、「天使・悪魔・堕天使」という3種類の属性があります。
バトルでは、「正・因・邪」3つのカルマと呼ばれる経験値が手に入るため、それをアストラルに使用するとレベルが上っていくというシステムです。
そして、レベルが最大になると「SIN化」によってさらに上限を上げられ、これはすべてのアストラルで2回行えます。
パーティメンバーは主人公とヒロイン、メインのアストラルが3体にサブが6体と多くセットできるので、いろいろな組み合わせを試したくなりました。
さらに、バトル中にスキルを使うと、新しいスキルを閃いたりするので、戦うモチベーションにもなります。
ほかにも、武器防具のトレジャーハント要素があり、宝箱の罠を解錠するシステムもありました。
このように、敵のアストラルを仲間にして育成したり、武器防具を育てたりと、ダンジョンRPGとしてはスタンダードな作りになっている本作。
遊びやすさはありましたが、気になる点もいくつかありました。
まず、バトルは演出過多でややもったりしている印象、さくさくと進まないためテンポの悪さを感じました。
また、あまりかわいらしくないデザインのアストラルが多く、SIN化させても個性的なビジュアルのままなので、人によっては「育てがいがないなぁ」と感じるかもしれませんw
ロードは多めなので、プレイするならPS4版がおすすめ!
ロードは多く、ダンジョンパートに入る際には画面内に変化がない長いロードが入るため、フリーズしたのかと不安になりました。
マップ切り替えや移動の際にも細かくロードが入るので、結構気になるかなとおもいます。
ダンジョン内の階層変更時にもロードが入るため、ルルイエロードでの落とし穴演出にはヤキモキさせられました。
なお、PS4版とVita版では、Vita版のほうがロードは長めとのことです。
アドベンチャーパートでは、モブキャラにも目パチ口パクがしっかりとあり、重要な場面ではアニメーションも入ります。
キャラクターデザインにはクセがありますが、声優陣は豪華なので会話劇は楽しめました。
温泉や怪しげな書店、寺院など、プレイヤーの冒険をサポートしてくれる施設にも個性があっていいですね。
まとめ!
グラフィックや世界観説明にクセがあるものの、ダンジョンRPGとしてはオーソドックスで遊びやすかった本作。
仲間の天使や悪魔が全然かわいくなかったり、ロードが長かったりと人を選ぶ要素はありますが、手頃なボリュームで遊べる作品かなとおもいます。
なお、『エルシャダイ』を全然知らなくても「大丈夫だ、問題ない」なので、気になった方はPS4版のほうがおすすめです。
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