レビュー

【Vita】慟哭 そして…

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●公式サイト

本作は、古びた洋館に閉じ込められた主人公と美少女たちが、謎の猟奇殺人犯の魔の手をかわしながら脱出を目指すアドベンチャーゲームです。
セガサターンでリリースされていた名作のリマスター版で、グラフィックなどが向上しています。
昔懐かしいエロゲーっぽいビジュアルではありますが、18禁ゲームではなく脱出ゲームテイストの作品です。
ただ、パンツはがっつり見えるスチルが多めで、ドキドキな描写もあるため、ちょっぴり大人向けかなとおもいますw

さくっとレビュー!

ギャルゲーと脱出ゲームが合わさった、ミステリー要素が強い懐かしいテイストのアドベンチャーゲームでした。
ヒロインのルート分岐に関するフラグ管理が厳しく、攻略サイトのお世話にならないとむずかしいのは難点。
一方、判断をひとつ間違えると死に至るシビアな難易度や、徐々に謎が明らかにされるシナリオは歯ごたえがあり楽しめました。
それぞれのヒロインの魅力も短時間でしっかりと描かれ、お色気スチルも豊富なので、ギャルゲーとしても満足できるかなと。

くわしくレビュー!

雰囲気が良い探索型アドベンチャーゲーム!

本作は、女の子と仲良くなるギャルゲーと館を探索する脱出ゲームが合わさった、古き良きアドベンチャーテイストの作品でした。
少しずつ館の謎が解けていくシナリオはおもしろく、周回プレイを通じて事件の真相が明らかになっていくため、シンプルな構成ながら引き込まれる世界観。
どこか不安にさせる音楽やBGM、時々挟まるムービーなども程よいホラー感を演出していましたね。

ゲームの進め方ですが、プレイヤーは屋敷の中を歩き回ってアイテムを集め、脱出ゲームの要領で組み合わせて危機を回避。
新しく手に入ったアイテムを使って、徐々に行動範囲を広げていき、館からの脱出を目指します。
屋敷はクオータービューで、移動速度が変更できるため、快適にさくさく進められました。
一方、室内では脱出ゲームのようなクリック型アドベンチャーになり、怪しい場所を調べてアイテムを手に入れたり使用します。

初見殺しでシビアな難易度の脱出ゲームパート!

さて、女の子だらけの洋館ではありますが、猟奇殺人犯も紛れ込んでいるのがポイントです。
物語中盤以降になると、主人公とヒロインたちのもとに、次々と命の危険が舞い込んできます。
すべてのヒロインは必ず1回、死の危険に直面。
しかも、目の前の状況を見極め、的確な行動とアイテムを駆使しないと、無残にも殺害されてしまうというシビアな展開が待ち構えています。

彼女たちが陥る状況は、いかにも死にそうなものからそうでないものもあります。
そのため、うっかり主人公が部屋から出てしまったり、大事なアイテムを所持していなかったりすると殺されてしまうこともあり、初見では結構バタバタ死にますw
(初回は数名死なせてしまいました……ごめんね!)
ヒロインたちの死亡シーンのスチルはないのでグロさは弱めですが、文章で説明はされるため、苦手な方は注意してください。
ただ、殺されてしまうと「次は絶対助けてやる!」というモチベーションにつながるかなとおもいます。

ルート分岐は複雑だけど、キャラはとても魅力的!

ギャルゲー要素としては、6人のヒロインとエンディングを迎えられ、キャラクターによって黄金・ノーマル・犯人対決エンドに分岐します。
分岐判定は、キャラクターごとに好感度ポイントが設定されており、ポイントが集まった状態で指定のイベントを見たり、特定のアイテムを手に入れることで判定が行われます。
ただし、キャラクターごとに優先順位が設定されているため、おなじポイントの女の子がいると優先度の高いヒロインのルートに割り当てられてしまいます。
そのため、ひとつ選択を間違えると狙ったルートにたどり着けないということがあり、攻略サイトのお世話になるプレイヤーが多いでしょう。
基本的にヒロインのルートを見るために周回プレイをするので、もう少しわかりやすいほうが遊びやすかったかなとおもいます。

キャラクターに関しては、短時間ながら魅力をぎゅっと凝縮して描かれており、キャスティングもとても豪華で、フルボイスによる熱演もすばらしかったですね。
クリア後は、エンディング一覧や追加シナリオ鑑賞、イベントスチルとBGMが見られます。
100枚以上ものイベントスチルは美しく、パンツをはじめとするちょっぴりドキドキなシーンも豊富で、展開は少し早めですがギャルゲーとしてもしっかり楽しめるかなと。
個人的には、女の子はとにかくかわいらしく、老人やおっさんは実にエロゲーっぽい感じになっており、懐かしい雰囲気を感じられてよかったですw

まとめ!

ヒロインとの恋愛やお色気シーンもありつつ、しっかりと難易度の高い脱出アドベンチャーゲームとして完成している本作。
会話だけでなく、アイテムを探して館を歩き回ったりするなどアクティブに活動する要素もあるので、探索要素もメリハリになっていました。
ルート分岐判定が少しむずかしいので、困ったときは攻略サイトを参照しつつ、ぜひすべてのルートを見て館の真相にたどり着いてくださいね。
なお、本作はVita版とPS4版がリリースされており、私はVita版をプレイしましたが、グラフィックやロードなどにちがいは感じませんでした。

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ABOUT ME
たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・パズルが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net