『Nintendo Labo』ってどんなゲーム?
・「つくる」「あそぶ」「わかる」という知育3点セットを、楽しみながら味わえる工作キット
・ダンボールだけでなく輪ゴムやシールを組み合わせアイテムを作る作業は、魔法のように不思議でわくわく!
・少し複雑な工程も動画でしっかり説明されるので分かりやすい!完成後は仕組みが解説されるため、理解しながら遊べる!
・大人でも童心にかえれるし、好奇心旺盛なお子さんなら週末の土日はがっつりつぶれる楽しさ!
ゲームレビュー
記事の目次
本作は、ゲームソフトとダンボールの工作キットがセットになった、とても大きなパッケージ商品です。
ゲームソフトには、ダンボールキットの組み立て方や遊び方を解説したソフトが同梱されており、工作キットにはメインのダンボールの他、輪ゴムやシールなど製作に必要なアイテムがすべて梱包されています。
なお、「バイク」や「ピアノ」など5種類のキットが作れる「バラエティキット」、プレイヤー自身が大型ロボットになりきれる「ロボットキット」の2パッケージが販売されています。
今回の記事では、「バラエティキット」を作成・プレイしたレビューをお届けします。
ボリュームたっぷりの「つくる」体験!動画解説もわかりやすい!
「つくる」楽しさは1回きりですが、体験としては十分なボリュームがありました。
「リモコンカー」や「おうち」など、簡単なものから数時間かかる超大作まで、全部で5種類が作れます。
細かなパーツを組み合わせたり、ダンボールだけでなく、輪ゴムやシールを組み合わせて工作をするのもおもしろい点でした。
輪ゴムは想像していた以上にリアルな手触りとして反応が返ってきましたし、シールとSwitchのコントローラのカメラを使った認証システムは、機械を組み立てているかのようなプロフェッショナル感が得られたりするかなと。
しかもできあがったものはかなり立派な作品に仕上がるので、完成時にはテンションが上がります。
作り方は、Switch本体で動画を使って解説され、上下や差し込む方向などが少し複雑な手順もスムーズに作っていけました。
解説の文言も事務的でなく、コミカルなテンションで説明してくれるので、どんどん作りたくなるやる気が喚起されるのもいいですね。
一部のパーツは長くて折りたたむのがちょっとむずかしかったり、力を入れて折れ線をつける必要もあるため、小さなお子さんは親御さんと仲良く作られるとキレイにできるとおもいます。
大人でも夢中になってしまう「あそぶ」!でも収納には困る
「あそぶ」工程は、思っていた以上にずっと楽しめました。
家族にも遊んでもらったのですが、操作やルールが直感的で分かりやすいため、普段ゲームをプレイしない人にも「遊んでみてよ!」とおすすめがしやすかったですね。
なかでも父は釣りに大変熱中しまして、釣り竿が壊れるんじゃないかという勢いで魚と戦っていて心配になるほどでしたw
パーツの組み合わせ方や手触り感も丁寧に設計されており、輪ゴムの反発やパーツの触り心地が本物のような感覚でおもしろかったです。
また、Switchのコントローラに搭載されているカメラを使った仕組みは、ちょっとした魔法のようで驚きがあるので盛り上がりますよ。
欠点としては……作ったあとの収納に困っていることくらいでしょうか。
どれも完成形が大きいうえに折りたたみもできないため、そのままどこかにしまっておくことになります。
これが結構なスペースを要するため、バラエティキットを作るのが楽しかったのでロボットキットも買おうかなとおもいましたが、収納スペースの関係で尻込みしてしまいました。
せっかく作った大事な作品なので、収納用の箱もセットで販売してくれれば、すっきり収まってよかったのかなとおもいます。
あ、細かなパーツもいくつか出てきますが、ピアノの内部にまるっと収納できるので、紛失防止の配慮が感じられました。
仕組みを学んで「わかる」ので、楽しく賢くなれる……はず!
作って遊ぶだけではなく、「わかる」工程が盛り込まれているのがニンテンドーラボの一番良いところです。
遊びの仕組みをしっかり理解させるためのトピックが収録されており、自分が作ったものがどのように構成されているのか、どのように反映されるのかを学び、ちょっぴり賢くなった気分になれます。
また、遊びの応用方法も提案されるので、「これでやってみたらどうなるんだろう?」「あそこを変えたらどうなるだろう?」のような創意工夫が促進されます。
私のような大人がプレイしてもわくわくしたので、好奇心旺盛なお子さんにはとてもいい刺激が与えられそうな感じがしました。
この「わかる」のパートの解説は、キャラクターによる会話や動画で行われるので、勉強している感覚がなく自然に学びを得られる仕組みになっていました。
また、アレンジした遊びも紹介されるので、想像力を働かせて、自分たちで遊び方を考えやすくなっているのもよいかなとおもいます。
そして、全部のキットを完成させた頃には、Switchの仕組みにとても詳しくなっているので、自分でルールをデザインする「発明する」というプロセスにも進みやすい気がしました。
さいごに
ダンボールを使っておもしろいアイテムを作り、Switchのコントローラを使って遊び、どんな仕組みになっているかわかる、楽しい工作キット+ゲームでした!
知育にはもってこいの工作キットですが、一部の作業工程は少し力が必要だったりするので、小さなお子さんと遊ぶ場合は少しだけお手伝いしてあげると楽しく作れるかなとおもいます。
ゲームというと、画面に向かいコントローラを使ってプレイするものだとおもっていましたが、こうした新しいゲームの提案はおもしろい試みで、私などは盛大にわくわくしながら遊んでしまいましたw