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CharadeManiacs [Vita] 評価・レビュー

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さくっとレビュー


仲間同士が疑心暗鬼になるサスペンス要素と、SF作品としての壮大さが兼ね備えられた、傑作乙女ゲームでした。
徐々に真実へと近づいていくストーリーなので、お目当てのキャラクター以外も攻略したいというモチベーションを喚起させられるだけでなく、そしてテンポ感を損なわないシステムも完備。
やめ時が見つからないほと夢中にプレイできますし、キャラクターひとりひとりを深く理解して好きになれるとおもいます。
グラフィック面では立ち絵・イベントスチルともに美しく、インターフェースもスタイリッシュなおしゃれ感があり、近未来を描いた本作の世界観にマッチしていました。

ゲームレビュー

本作は、とある近未来の都市で暮らしていた主人公が、異世界に召喚されてしまい、現実世界に戻るためにドラマを演じながら、自分たちの中に紛れ込んだ「裏切り者」を探すというSFサスペンステイストの乙女ゲームです。
ラノベの異世界転生ものようなストーリーですが、「犯人探し・恋愛要素・ドラマを演じる」という3つの要素が盛り込まれているのが特徴です。
なかでも、現実世界に戻るために仲間と協力して決められた役を演じる「ドラマパート」が重要。
そして、協力してドラマに挑戦しているうち、10人のなかに自分たちをこの世界へ連れてきた「裏切り者」がいることが判明します。
「裏切り者」の目的は一体なにか、そしてドラマが行われる本当の理由とは──。

全キャラクター攻略したくなる作品構成、グラフィックもおしゃれで最高

攻略対象キャラクターは9人で、攻略制限があります。
具体的には、シナリオの途中で3人ずつのグループにわかれ、各グループにひとり制限キャラクターが存在。
そして彼を攻略するためには、そのグループ内の誰かひとりをクリアすれば解放されるという仕組みです。
各キャラクタールートでは、恋愛や過去にまつわるエピソードを一喜一憂させるようなテンポの良い見せ方をしており、印象的なシーンもたくさんあってとても満足できました。
同時に、世界観に関する情報も断片的に明らかにされているので、複数キャラクターを攻略するモチベーションも喚起されます。

エンディングは13種類あり、各キャラクターのエンディングは基本的に1種類で、真相・バッドエンドがあります。
なお、真相ルートでは個別ルートのクリア数により、クライマックスに至る過程でエピソード追加がなされるそうなので、ぜひとも全キャラクターをクリアした後にたどり着いてほしいですね。

キャラクターの立ち絵はバリエーションも豊富で美しく、デザインもおしゃれでかっこよかったです。
イベントスチルについては、差分は少ない(ない場合もある)ものの、1枚絵としてのクオリティは高く、構図にも特徴があって見応えがありました。
また、複数の男性キャラクターが登場するスチルも多く、ややハードな世界観ではありますが、主人公を交えてのどかな日常の一幕も垣間見られるのもいいですね。

サスペンスとSFが同居する、秀逸なストーリー

さて本作は、仲間のなかに裏切り者がいるというサスペンスな展開と、中盤以降に明らかになっていくSF作品としての壮大さを感じられるストーリーが魅力です。
サスペンスとしては、異世界に連れてきた裏切り者の「ゲームマスター」、そして彼に協力する「スポンサー」が存在し、お互いが徐々に疑心暗鬼になっていく緊張感が味わえます。
共通ルートは長いものの、個別ルートでは展開が大きく変化。
隠していた過去の秘密が明らかになったり、キャラクター同士の新たな関係が見られたり、本筋である事件の犯人の手がかりなどがわかるので、次々にキャラクターを攻略していきたい気持ちになりました。

さらに、主人公たちが巻き込まれた異世界が、ラノベのように本当に転生しているのではなく、SF的なギミックによって構築されている電子世界であるというのもおもしろい要素でした。
そのため、物語が仲間同士の関係性にとどまらず、世界を巻き込んだ広がりのあるものになっており、時間や空間を超えた壮大なものを描いていることも評価しているポイントです。

また、特徴になっているドラマパートは、キャラクターたちが学園や恋愛、刑事ものなど、さまざまな内容のドラマを演じるパートです。
ゲームをプレイする前までは、呼び名が変わったり、ツンツンしているキャラクターの甘いセリフが聴けるなど、普段では見られないシチュエーションが楽しむ程度のものかとおもっていました。
しかし、段々とドラマの内容に対する要求が過酷になっていき、怪我をさせたり、死につながるようなものが登場。
そして、ドラマを見ている視聴者たち、演じさせる世界の謎も明らかになっていくため、予想していた以上に重要な役割として機能しており、本作ならではの魅力的な要素に昇華されていました。

周回をしやすくさせる、システム周りの利便性の高さ

ルート分岐やストーリーの進行状況は、フローチャートで確認ができます。
本作は、共通ルートの合間にグループ別ルートが盛り込まれ、中盤以降に個別ルートになります。
フローチャートから目的の場所までひとっ飛びできますし、スキップ機能も便利なので、周回はさくさくできました。
インターフェース関連は、全体的にシンプルでスタイリッシュ。
章ごとに入るアイキャッチもおしゃれで、近未来の電子世界という本作の世界観にマッチしていました。

そうそう、プレイ中に選択肢がある場面などで花が飛ぶ演出が発生しますが、これは好感度の変化ではなく、ショートエピソードが解放された合図だそうです。
(チュートリアルがなかったのか、私が読み飛ばしてしまったのかは分かりませんが、まったく気がつきませんでしたw)
このショートエピソードは男性キャラクターの視点で語られるもので、全部で33編。
本編中には分からなかった相手の気持ちや思考が見られるとても重要なものなので、お見逃しのないようご注意くださいね。

さいごに

サスペンスとSFが融合した秀逸なストーリーと、美しいキャラクターグラフィック、便利なシステム周りと非常に完成された乙女ゲームでした。
特にストーリーは素晴らしく、個別ルートでの恋愛も世界を巻き込んだ壮大な展開も読み応えがあり。
全体的にスタイリッシュなおしゃれな画面構成になっているのもポイントが高く、まさに全乙女にプレイしてほしい傑作です。

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net