『Donut County』ってどんなゲーム?
・「地面に空いた穴にモノを落とす」という明確かつシンプルなルールのパズルゲーム
・落としたモノによる仕掛けが多彩!徐々に巨大になり辺り一面のモノを飲み込んでしまう様はとっても爽快!
・ゆるっとしたグラフィックや音楽も心地よく、手軽なボリュームで充実感のあるひとときがおくれる良作!
ゲームレビュー
本作は、地面に空いた穴を操作して、モノをどんどん落として楽しむパズルゲームです。
キュートな動物たちが暮らす、ゴミが宝海の扱いされている街が舞台。
プレイヤーは主人公のアライグマになり、カップやベンチなどの小さいものから、車やドラム缶ひいてはお店や住宅まで、いろいろなモノを穴に落としていき、街にひと騒動巻き起こす……というお話です。
なお、PS4/Switch/Xbox版がリリースされています。
穴にモノを落とすことで広がる、多彩な仕掛けが爽快!
「穴にモノを落としていくと、どんどん穴が大きくなる」というシンプルなルールで、ステージに配置されたものをすべて穴に落すとクリアとなる、ステージクリア型のゲームです。
ルールがあまりに分かりやすいので、単調なゲームかとおもわれるかもしれません。
しかし、穴が小さい頃は落とせなかったものが、大きくなるにつれてどんどん落としていけるようになり、最終的には地形が変わるぐらいの大穴になってすべてを飲み込む様子は、なんともいえない爽快感があります。
(ちょうど、ものをくっつけてどんどん巨大にしていく『塊魂』を彷彿とさせました)
また、落としたものによって穴に変化が生まれるという仕掛けもおもしろかったです。
たとえば、燃えるものを入れると穴から火が立ち上ったり、花火を飛ばしたり、カップルのウサギを落とすと……などなど。
穴にモノを落とすというルールのなかで、多彩なバリエーションが作られており、次はどんなアクションが穴から生まれるのかとわくわくしましたね。
ちょうどよいボリューム感。独特の味わいがある世界も魅力
登場するのは、全22ステージ。
基本的には、穴にモノを落として広げていくというステージですが、先述のような仕掛けがあったり、ちょっと激しめのアクションがあるステージなど、穴を使ったゲーム性の広がりが感じられました。
クリアまでは、2〜3時間ぐらい。
ゲームシステムそのものはシンプルなので、飽きのこないちょうどよいボリュームでした。
また、操作は画面のタップとスティック操作の両方に対応しています。
メインストーリーは日本語訳が怪しくて分かりづらいのですが、ある意味それが独特の味わいとなっていたとおもいます。
また、見た目はかわいらしい動物たちなのに、会話内容は結構アグレッシブで大雑把なところがあるので、ギャップも魅力的でしたね。
ステージ攻略以外では、穴に落としたものについての一言コメントが閲覧できる「トラッシュペディア」があり、ここでも歯に衣着せぬ物言いがとてもおもしろかったです。
さいごに
「穴にモノを落とす」というシンプルなルールを使って、存分に楽しい体験ができるパズルゲームでした。
また、ゆるっとしたグラフィックと音楽はとても心地よく、クリア後も時々プレイしたくなりますね。
複雑な操作はありませんので、誰でも手軽に、充実したひとときを楽しめるおすすめの1本です。