レビュー

Momodora: 月下のレクイエム [Switch] 評価・レビュー

『Momodora: 月下のレクイエム』ってどんなゲーム?

・ダークファンタジーな雰囲気のメトロイドヴァニア系2Dアクションゲーム
・ドット絵で描かれるキャラクターや敵が可愛い!ゴシックな世界観も◎
・アクションはシンプル遊びやすい!同ジャンル初心者にも安心
・行間を読ませるようなストーリーには物足りなさがありつつも、手軽なボリュームで楽しめる良作!

公式サイト

ゲームレビュー

本作は、ゴシック・ダークファンタジーな雰囲気が特徴の探索型2Dアクションゲームです。
主人公である司祭のカホは自分の村を呪いから救うため、根源である不穏な雰囲気が漂う城を目指して各地を探索するという物語。
なお、PS4/Switch/Xbox版がリリースされています。

ドット絵がとにかく美しい!キャラや動きのバリエーションも豊富で魅力的

まず、なんといってもドット絵が美しかったです。
特にプレイヤーキャラクターであるカホのモーションはかわいらしく、ジャンプや攻撃の動きもスムーズなので、快適な操作感にもつながっていました。
(個人的には、待機中に大きくあくびをするのんびりとした姿がキュートで好きでしたw)
また、敵キャラクターも女の子を模したデザインが多く、ちょっと面倒な攻撃をしてきても憎めない愛らしさがありました。
見た目も色ちがいでバリエーションを出すのではなく、それぞれ異なるビジュアルだった点もこだわりを感じられる部分ですね。

背景グラフィックについては、全体的に暗めながらも王立画廊・地下墓地・灰の議事堂など、ダークファンタジーな世界観らしいロケーションが用意されており、探索のしごたえがありました。
各エリアに出現する敵は見た目や攻撃方法が異なるため、プレイヤーの対処方法にもちがいが出せ、アクションとしてもバリエーションが生まれていたとおもいます。

ストーリー描写は少なめ。アクションは難易度調整でき遊びやすい

難易度は3段階から選択でき、クリアまでは6時間ぐらいでした。
(途中で大幅に迷子になったのと、アクションゲームが下手なので、上手な人ならもう少し早くクリアできるとおもいますw)

ゲームのメインとなるアクションについては、ジャンプ・近遠距離攻撃・回避が基本のシンプルな操作性です。
そのため、2Dアクションゲームに慣れている人はすんなり、慣れていない人にも遊びやすいとおもいます。
(特に難易度を下げればボスをゴリ押しで倒せたり、時間経過でHP回復するアイテムが初期装備されているので!)
注意点としては、溝やトゲに落下すると即死して、一番近くのセーブポイントからリスタートになるため、こまめにセーブしておくとリトライがしやすいかなと。

気になった点としては、ストーリー要素について。
本作は大陸にはびこる呪いを解くというストーリーなのですが、しっかりとした世界観の説明はなく主人公もしゃべりません。
そのため、呪いの影響についてイマイチ理解できないまま進んでしまうかなと。
個人的には導入部などでもう少し詳細を伝えてもらっていたら、解くべき呪いについて理解でき、よりエンディングに盛り上がりがあったのではと感じました。

あとは、道中に登場するNPCが魅力的だったので、しっかり描いてほしかったですね。
彼女たちとの会話からしか世界観に関する情報を得られなかったので、呪いや諸悪の根源である女王についてのお話などはもっと聴きたかった所です。

さいごに

手軽なボリュームでありながら、しっかりと探索とアクションが楽しめる作品でした。
女の子のキャラクターは敵味方問わずかわいらしいですし、ゴシック・ダークな世界観も魅力的だったので、ぜひさくっと遊んでほしい1本です。

ちなみに、本作のクリエイター陣が手掛ける新作『Minoria』も10日からPS4/Switch/Xbox Oneで配信が開始されました!
こちらは修道女と魔女が戦う物語ということで、さらに美しくなったグラフィックとアクションに期待ですね。

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・パズルが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net