レビュー

CONTROL Ultimate Edition [PS5] 評価・レビュー


『CONTROL Ultimate Edition』ってどんなゲーム?

・異次元の存在と超能力を駆使して戦うアクションアドベンチャーゲームです!
・SF作品らしい宇宙的な怖さを体感できるビジュアル表現は圧巻!
・壮大なようで小さくまとまっているストーリー。抽象的な表現で語られるのでわかりにくく、専門用語も多く共感しづらい。
・バトルのエフェクトは派手だけど戦術としては単調で、中盤以降マンネリ感があります。
・雰囲気は良いけれど、全体的に少しずつ物足りない作品でした!

公式サイト

ゲームレビュー

異世界の脅威にさらされたニューヨークの機密機関で、超能力を使い異形の敵と戦うアクションアドベンチャーです。
物語は、政府の組織である「連邦操作局」の本部「オールデスト・ハウス」というビルが舞台。
一見すると普通の高層ビルですが、ここでは現実の法則に反する現象の研究を行っているので、中には広大な空間が存在しているという特殊な構造です。

主人公の「ジェシー・フェイデン」は、行方不明の弟の手がかりを追ってオールデスト・ハウスにやってきます。
しかし、異次元の存在である「ヒス」というのが侵食しており、局員がクリーチャーになったり、物理法則が変容したりと現場は大混乱。
彼女は指揮官として他の局員と協力しながらヒスと戦い、自身が過去に巻き込まれた不可解な出来事や実験の秘密を暴いていくというストーリーです。

グラフィックは素晴らしいけれど、ゲームとしては全体的に物足りない作り

本作のプレイ感をざっくり説明すると、中規模予算ぐらいのSF映画という感じでした。
ストーリーは壮大な話をしているように見えて小さくまとまっており、アクションも見た目は派手だけれど戦術性は薄く、全体的にはっきりしない表現が多いのでクリア後のスッキリ感は弱めです。

ただ、ビジュアル表現は圧倒的な迫力があり、現実にはありえないような構造の建物や近未来的なオブジェクトなど、SF作品らしい映像美は素晴らしかったです!
特にPS5版はレイトレーシングに対応していて、鏡やドアの反射が描写されるため、空間としてのリアリティもアップしているとおもいます。
個人的には、天井が高くてボスが出てくるようなホール状の部屋や空になんか浮いてる屋外の採掘場など、スペースが広い場所は宇宙的な怖さがあってドキドキしました。

抽象的な表現が多く、動機や共感を得づらいストーリー

さて、本作の物語ですが、行間を読ませるような抽象的な映像や会話によって進行します。
そのため、前段として公式サイトなどで設定を頭に入れておかないと、冒頭から話が唐突に始まるため、もれなく置いてけぼりになるかと!
(私は何する話がまったく知らずにスタートしたので、「ポスターがなんだって?そしてここはどこだ?」と完全に迷子になりましたw)

ヒスの侵食により多くの局員が異形になっているので登場キャラクターは多くありませんが、会話シーンのある人物はインパクトがありました。
特に口元の表現が豊かなので、お話をしている様子は自然な感じがあり、実写映画のような雰囲気を醸し出していました。
なおボイスは英語で、日本語字幕が収録されています。

マップは中規模のエリアに分かれており、ストーリーを進めて新しい場所を訪れたり、サブミッションをこなすために戻ってきたりと、探索型のゲームになっています。
一部のエリアは階層が入り組んでいるので歩きづらさはありましたが、先述のとおりオールデスト・ハウスの内部は超次元的な構造になっているので、次はどんな場所が出てくるのかとわくわくしながらプレイできました。
また、サイドミッションでは世界観の掘り下げやアイテムの獲得が可能。
強敵とのバトルや仲間の救出、アイテムを集めなどがあり、探索がてらのやりこみ要素として楽しめました。
収集要素である実験資料やメモなどの読み物系のコンテンツも多く、読み応えはあるとおもいます。

エフェクトは派手だが、戦略は単調な超能力バトル

SF的な世界観を圧倒的な映像で見せる作品ではありますが、ゲームプレイのメインはがっつり超能力バトルするアクションゲームです。
使える超能力は、投擲・シールド・洗脳・空中浮遊。
モノを投げる投擲と銃が主な攻撃手段で、銃には通常・粉砕・連射・貫通というタイプがあります。
これら遠距離攻撃を中心に敵を倒していくのですが、投擲はその場にあるモノや壁を剥がして戦うので、派手なエフェクトによる爽快感がありました。
しかし、戦術としては投げて撃ってと単調なので、中盤以降で硬い敵が増えてくると面倒に感じられることが多く、あまりバトルの必要性が感じられませんでした。
加えて、銃を持ってるくせにゼロ距離射撃を狙って突進してきたり、エフェクトが派手すぎて敵の攻撃が見えなかったりと、無駄に難易度が上がっている印象も受けました。

ただ、「Ultimate Edition」ではアクションが苦手な方向けに、被ダメージを減らしたりジェシーを無敵にするといったアシスト機能が実装されているので、ストーリー重視の方でもプレイしやすいとおもいます。
このようにバトル自体に飽きやすさはありましたが、新しい能力を取得すると「アストラル・ボード」という異空間に飛ばされ、操作のチュートリアルが受けられるので、自分の戦い方に合っているかをすぐに試せるのは良い点ですね。

さいごに

SF作品としてのビジュアルや雰囲気は最高なのですが、ストーリー描写が曖昧すぎるのと単調なバトルによって、魅力を生かしきれなかった本作。
中規模予算のSF映画みたいなもどかしさはあるものの、さくっとクリアできる手軽なボリュームにまとまっているので、重たそうな見た目に反して遊びやすさは感じられるタイトルでした。

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net