レビュー

キングダムハーツ メロディ オブ メモリー [Switch] 評価・レビュー


『キングダムハーツ メロディ オブ メモリー』ってどんなゲーム?

・シリーズの楽曲をプレイしながらストーリーもおさらいできるリズムアクションゲーム!
・敵を倒すバトルアクションみたいなプレイ感が新しくて楽しい!ガシガシ敵を撃破していく爽快感も気持ち良い!
・140曲以上収録しているけれど、ステージのバランスが悪くて飽きやすい。
・ストーリーはダイジェストすぎるし、カイリ編はおまけ程度。でも次回作への伏線はバッチリある不親切な作り。

公式サイト

ゲームレビュー

本作は、『キングダムハーツ』シリーズのストーリーをヒロインのカイリによるナレーションやムービーでおさらいできるリズムアクションゲームです。
また、彼女が主人公となる新規エピソードも追加されています。

リズムパートにおける基本的な操作は、L・R・A(L1・R1・○)ボタンが攻撃、B(×)ボタンでジャンプで長押しするとグライド、X(△)ボタンでアビリティが発動。
シリーズ初のリズムゲームというジャンルですが、FFやドラクエが題材となった『シアトリズム』よりもアクション寄りな操作性になっています。

ステージのバリエーションは3種類で、五線譜のレーンを走りながらリズムに合わせて敵を倒すフィールドバトルがメイン。
ムービーが背景に流れている中でターゲットに合わせてボタン入力するメモリーダイブ、HPをガリガリ削ってくるボスと戦うボスバトルもありました。
収録楽曲は140曲以上、オンラインやCPU対戦や2人協力プレイモードも用意されています。
なお、本作はPS4/Switch/Xbox版がリリースされています。

敵を倒していくバトルアクションに近いプレイ感が楽しい、新感覚のリズムゲーム!

本作は他のリズムゲームと同じく、音楽に合わせるタイミングアクションが楽しめます。
しかし、いざプレイしてみると、次から次に出現する敵を倒していくという見た目になっているので新鮮味があり。
さくさく撃破できるのも気持ち良かったです。

さらに、リズムゲームではなくバトルアクションゲームっぽさを強くするため、敵の出現方法や攻撃方法にもバリエーションが作られています。
たとえば、奥から流れてくるだけでなく手前から回り込んできたり、複数回攻撃しないと倒せない敵やジャンプで遠距離攻撃を避けるアクションが求められるなど。
このように敵と戦っている感じをプレイヤーが持てることで、新しいタイプのアクションゲームのようなプレイ感になっていたのは本作の魅力だとおもいます。

リズムゲームの難易度は「ビギナー・スタンダード・プラウド」の3レベル。
ボタン操作はノーマルに加え、ボタンひとつで簡単にできるワンボタン、さらに操作が増えて複雑になるパフォーマーが選択できます。
これらの組み合わせによって、リズムゲーム初心者にも遊びやすい設定が可能です。

私はそれなりにリズムゲームをプレイしているので、使用するボタンの数が少ない本作は簡単なのかなと甘く考えていました。
しかし、難易度を上げると画面いっぱいかつ四方八方からとめどなく敵が流れてくるため、攻撃するのかジャンプするのかなど判断にめちゃくちゃ焦ることに!w
カラフルな敵も多いので、一度にたくさん出てくるとノーツがよく見えず混乱することも多々ありました。
ディズニーモチーフゆえにカジュアルなゲームだとおもわれるかもしれませんが、歯ごたえのあるリズムアクションも楽しめると構えておいてください。

サントラ級の圧倒的ボリュームだけど、ステージのバランスが悪く飽きやすい

過去シリーズのストーリーを振り返るメインモードである「ワールドトリップ」は、クリアするまで11時間。
収録楽曲も140曲以上で、「光」「レット・イット・ゴー」「君はともだち」など、主題歌やディズニーの名曲もプレイできます。
リズムゲームとしてはかなり大ボリュームで、シリーズのサントラをまるっとゲームにしたような豪華さでした。

ただ、3種類あるはずのステージバリエーションのバランスが悪く、ほぼ敵と戦うステージ(フィールドバトル)ばかりなので飽きると感じました。
本作の楽曲は、ストーリーを追うワールドトリップモードをクリアすることで開放されるのですが、ここでプレイする曲のほとんどがフィールドバトルばかり。
ボスステージやムービーを使ったリズムゲームのメモリーダイブはあまりなく、ひたすら五線譜の上を走りながら敵を倒し続けるのは面倒な感じがしました。

敵も一部のステージでは使い回されており、木箱などステージ上にあるアイテムも共通。
見栄えをシリーズごとに変えるなど、少し工夫するだけでもマンネリ化を軽減できたとおもいます。
一応見た目のちがいとして、攻略するパーティーを4つのチームから選択できます。
ただ、演出が少し変わるだけで他に特徴がなく、個々のメンバーの入れ替えもできないため、選ぶための目的が希薄になっていました。
(その結果、ドナルド推しの私はソラ・ドナルド・グーフィーのパーティのみでおおよそのステージをクリアしてしまうことにw)

カイリ編はおまけ程度。続編への引き伸ばしがちょっとくどい

本シリーズのストーリーは派生作品が登場してからというもの、同じキャラクターに複数の名前があったり、体と魂が異なる別のキャラクターになっていたりと、関係性がめちゃくちゃ複雑になりました。
そのため、本作を通じて大まかに復習ができるならうれしいなと期待していました。

……たしかにおさらいはできるのですが、内容がダイジェストすぎて「なんかかんやあって敵は倒したけど闇に飲み込まれた」という感じにまとめられており、何が行われたのか把握しづらかったかなと。
ちなみに私は全作品をプレイおり、大まかな流れを覚えているレベルだったのですが、ナレーションで語られる話を聞いてもあまり中身を思い出せませんでした。
加えて、重層的な世界観やキャラクターの名前が混乱しやすいことについての補完もないため、シリーズ未プレイの人はおそらくまったく理解できないまま終わってしまうとおもいます。

また本作では、シリーズで初めてヒロインのカイリが主人公となるオリジナルのシナリオが追加されています。
これが気になっている方も多いかとおもいますが、最終盤のみでボリュームはなく、ほとんどムービーのみでリズムアクションもおまけみたいな感じと物足りない内容でした。
それなのにストーリーとしては続編への大きな伏線が語られるので、シリーズファンはチェックしておかないといけないというとても不親切な作りに……。
個人的に『キングダムハーツ』シリーズは続きへの引き伸ばしをしすぎて、本来楽しかったディズニーとオリジナル・FFキャラクターとのコラボ感がすっかりなくなってしまった点が残念だったのですが、本作も例に漏れずでしょぼんとしちゃいました。

まとめ

バトルアクションのようなプレイ感が新しいリズムアクションゲームだけど、ストーリーやステージ構成に不満が残った作品でした。
サントラをまるっと収録したような豊富な曲数は魅力で音楽も素晴らしいのですが、ステージの工夫が弱く飽きやすいのが難点。
リズムゲームとしてはおもしろかっただけに、ストーリー描写やリズムゲームの攻略性などもう少し丁寧に作ってほしかったですね。

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net