レビュー

やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ [Switch] 評価・レビュー

『やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ』ってどんなゲーム?

・5ジャンルに分かれた問題を解き、頭をやわらかくする脳トレゲーム
・見た目は可愛いけど中身は本格派!頭痛がするほど脳が鍛えられる!
・4人までマルチプレイができ、対戦時のレベルの調整も可能
・本当にゲーム感覚でプレイできる脳トレなので、トレーニングを敬遠していた方にもおすすめ!

公式サイト

ゲームレビュー

本作は、問題を解きながら頭のストレッチをする脳トレゲームです。
出題されるのは「直感・記憶・分析・数字・知覚」の5ジャンルに分かれた問題。
自分の「頭のやわらか度」を測定するほか、ゲーム1本で最大4人までオフラインマルチプレイに対応しています。
また、プレイヤーのレベルに応じて難易度の調整が可能なので、レベル差があるプレイヤー同士でも遊べます。

なお、本作は収録されているストレッチは、『やわらかあたま塾』『Wiiでやわらかあたま塾』から厳選されたものですが、筆者はどちらも未プレイです。

物理的に脳が活性化している感じが分かる、やばい脳トレゲーム!

みなさん、脳トレは好きですか?
私は好きです。
「頭の体操」やナンプレ・数独などのパズルは大好きでよく楽しんでいるのですが、もうちょっと賢くなっている気分が欲しいときにやるのが脳トレという認識です。
ただ、市販されている脳トレ本だとどうしても勉強という印象があり、スキマ時間や移動中などにやるのは面倒に感じていました。

そのため、より手軽にプレイできる脳トレ系のゲームはいくつか試してきたのですが、本作がダントツでやばいです!
とにかくプレイしているとめちゃくちゃ頭が痛くなる!
脳の日頃使っていない部分が活動しているのか、後頭部付近が熱くなってズキズキしてくるのです。

難しい問題が解けるようになる、早く解答できるようになるといった曖昧な体感ではなく、物理的に脳が活動している実感が得られる脳トレは初めてでしたw
はたしてそれがボケ防止や脳の活性化につながっているのかは疑問ではあるものの、とりあえず強制的に頭をやわらかくされている感じがするやばいゲームです。

ゲーム感覚でプレイできるため、自然に頭がもみほぐされてしまう!

自分の意志に反して脳を働かせられる本作ですが、出題される問題自体は頭が痛くなるほど難しいものではありません。
脳トレゲームといえば、川島隆太教授が監修されている「脳を鍛える大人の〜」シリーズが定番で、3DSやニンテンドースイッチでプレイされた方もいるかとおもいます。
しかし、同作において出題される問題は単純な計算式を解いたり、漢字を合成したり、単語を記憶したり。
白背景に黒い文字で表示されるため、がっつり学習といった雰囲気のものが多く、プレイするのに少しがんばるエネルギーが必要でしたよね。
私もしばらく挑戦していたのですが、「脳は鍛えたいけれどもっと楽しく遊び感覚でやりたい!」などと考えていたので、同シリーズにはあまりハマれませんでした。

一方、本作では同じ計算問題でも積み木や風船をモチーフにしたり、楽器や動物を記憶したり、回転させて列車のレールをつないだり。
どれもカラフルなイラストを使って出題されるので、ゲームを楽しんでいる感覚で脳トレができます。
これはちょっぴりぐうたらな私にはとてもピッタリで、遊びながら脳を鍛えられるという一石二鳥なゲームでした。

しかし、これは盛大なトラップです。
プレイヤーはゲーム気分でモノを数えたり覚えたりできるため、調子に乗って次々に問題に挑戦します。
そうするとどうなるのか……前段のとおり、めちゃくちゃ頭が痛くなるのですw
遊びやすく作られたゲームプレイによって、日常生活で使うことのなかった脳の部分が自然に働かされてしまい、気がつくと頭痛がするほど活動することに。
大げさにお伝えしているかとおもわれますが、マジで脳が鍛えられている感じがします。
ゆえに、見た目のやわらかさに騙されると、思いがけず活発に活動してしまった脳に苦しめられること間違いなしですw

マルチプレイもできる、最も遊びやすい脳トレ系ゲーム!

さて、ひたすら頭が痛くなるということをお伝えしてきましたが、本作は脳トレ系のゲームとしては最も遊びやすい作品だとおもいます。
特にビジュアル面での入りやすさが際立っており、問題を解いているというよりゲームをしている感覚で楽しめるのが良いと感じました。
また問題には「直感・記憶・分析・数字・知覚」という5つのジャンルがあり、脳の鍛えたい要素に合わせたトレーニングができている気がするのもやりがいがあるかなと。
そして内容は知能訓練のような正解を探すものだけでなく、もぐらたたきや絵合わせパズルのような遊び感覚でできる問題もあるので、継続するハードルも低めです。

そのほかには、ひとりでコツコツあたまの「やわらか度」を伸ばすのはもちろん、本作は1本で最大4人まで同時にプレイできます。
問題の難易度は、「幼児クラス」から「超エリートクラス」まで6段階に分けられているため、レベル差があるプレイヤー同士の対戦もある程度調整が可能。
ジャンルによる得手不得手もあるので、一方的に差がでてしまうような展開になりづらいのも良いですね。
また、ひとつの問題はさくさくと終わるので、パーティゲーム感覚でマルチプレイを楽しむのもアリだとおもいます。

ただ、計測結果が脳年齢のような明確な数値ではなく、やわらか度と段位という独自の単位なので、成長度合いが測りづらい感じはありました。
そのためゲームタイトルのとおり、頭をやわらかくする知能訓練ゲームだとおもってのんびりプレイしていくのが良いかとおもいます。

おわりに

トレーニングをしている感覚はなくてもしっかり脳が鍛えられる、とても遊びやすい脳トレ系ゲームでした!
絵柄は子ども向けの可愛らしいものですが中身はしっかりしており、継続するモチベーションも維持しやすい点も魅力。
これまで脳トレ系ゲームを敬遠していた方にもおすすめの、本当に脳が活性化するタイトルなのでぜひプレイしてみてくださいね!

ABOUT ME
たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・パズルが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net