レビュー

ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション [Switch] 評価・レビュー


『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』ってどんなゲーム?

・巨大な神の骸の上を冒険する、オープンワールド型のRPG
・プレイ時間の大半が移動とお使いクエストに費やされるため飽きやすい
・バトルはフィールドからシームレスなのでスムーズ!戦術は少ない
・序盤と終盤に盛り上がりのあるストーリーで、少し重たくて熱い王道展開が楽しめる!

公式サイト

ゲームレビュー

本作は、巨大な神の骸を舞台にしたオープンワールド型フィールドを冒険しながら、人と機械の戦いを描くRPGです。
シリーズとしては1作目にあたり、2010年にWii向けで発売された同名タイトルのリマスター版となります。
変更点としては、グラフィックの高精細化やシステム周りの改修にくわえ、本編クリア後を描いたストーリー「つながる未来」が追加されました。

舞台となるのは、巨大な2体の神の骸の上で、人と機械が対立している世界。
主人公のシュルクは、謎の生命体「機神兵」に故郷を襲われ、大切な人を奪われてしまいます。
そして、彼と仲間はその敵を討つため、神剣「モナド」を手に冒険へと旅立つという物語です。
特徴であるオープンワールド型のフィールドは時間経過によって風景が移り変わり、辺りに歩いている敵とシームレスにバトルができます。

移動とお使いクエストの連続でも、それなりにモチベが保てる作り

まず、お伝えしたいのは、プレイ時間の7割以上が移動とお使いクエストに費やされる作品であるということです。
プレイヤーが新エリアに到着すると、お使いクエスト(アイテム集めやモンスター討伐など)が大量に発生。
その合間にストーリーが進行するといったプレイサイクルでした。

そのため、ゲームプレイとしては単調さがあります。
ただ、クエスト中に気がついたら進行しているやりこみ・育成要素が多く用意されているため、お使いでもそれなりにモチベーション高く挑戦できました。
たとえば、スタンプラリー形式で集めていく採取アイテムからは装備アイテムが手に入ったり、バトルでは恒久バフを得られるスキルツリーが成長するなど。
クエスト単体ではさしておもしろくありませんが、同時進行でこうした要素が達成されパーティが強化されていくため、ついクリアしたくなってしまう作りになっていたのは良いですね。
(ただ、一部クエストでは明らかに面倒な移動を何度もさせられるため、さすがにイライラしましたw)

序盤・終盤に引きはあるが中だるみするストーリー。内容は王道なので馴染みやすい!

クリアまでは、サブクエストをそれなりにクリアして50時間ぐらい
繰り返しになりますが、ほぼ移動とお使いクエストなので、これぐらいが我慢できるギリギリだったかなという印象です。
追加ストーリーは、仲間であるノポンジャーを12人全員集めるサブクエストだけ行い、クリアまで4時間弱でした。
こちらはやや難易度が高く、特定のキャラクターにフォーカスした物語としてはボリュームもちょうど良かったとおもいます。

ストーリーは序盤から大きな展開があり、先が気になる引きはしっかり用意されていました。
ただ、中盤になると同じ敵と何度も交戦したり、お使いクエスト連発の影響もあってか、のんびりしたペースでお話が進むため中だるみ感あり。
終盤ではどんでん返しが用意されているなど、すべてに決着をつけるような盛り上がりがあって良かったとおもいます。
キャラクターが死ぬなど悲劇的な展開などもあるため、物語としての深みも感じられました。

キャラクターについて少し気になったのは、主人公のシュルク。
素直で優しい性格なのですが、土壇場で何度も敵と戦うのが正しいのかという自問自答を繰り返すため、彼ならではの個性とは思いつつも煩わしさを感じるところでもありました。
ただ、総じて仲間はみんな良い人、敵はとってもイヤなやつなので感情移入はしやすい物語となっており、久しぶりに王道ストーリーをがっつり楽しめる作品でした。

バトルはテンポが良いが戦術は単調。巨大な骸の上を歩くオープンワールド体験は新鮮!

バトルはフィールドからシームレスに始まるのでテンポが良く、それ自体が面倒に感じることはありませんでした。
ただ、戦術の幅は少なく、敵をよろけさせてダウンを狙うという戦い方が主なので工夫のしがいはあまりない印象。
ヘイト管理も重要なのですが、ボスや強敵以外は乱戦になりがちで機能しないことも多々ありました。
ただ、私が脳筋プレイヤーというのもありますが、シンプルなバトルシステムでもさくさく敵を倒していけるのはとても楽しかったです。

バトルで良かったのは、キャラクターがよくしゃべること。
全体的にテンションが高めなので、ストーリー展開が重いシーンでも「よし!戦うぞ!」という心持ちになれました。
ストレスに感じたのは、バトル終了時に敵が宝箱になるところ。
複数体分がまとめてひとつの宝箱になれば回収は楽なのですが、個々に出現すると戦い終わって開けて回るのが手間に感じました。

特徴であるオープンワールド型のフィールドは、キャラクターの歩く速度に対して広大すぎるサイズ感でした。
さらに、ファストトラベルできる場所が限られているため、クエストで往復するのが面倒に感じることもしばしば。
このように移動へのダルさはありましたが、遠景に巨神や機神が見える場所は雄大で壮観でした。
巨大な骸の上というファンタジックな世界を冒険している感を踏みしめられるのは、本作ならではの魅力だとおもいます。
もちろん、景観だけをプレイモチベーションにするには弱いものの、それでも世界観の魅力はしっかり感じられて良かったです。

おわりに

移動とお使いクエストに膨大な時間を費やされますが、起伏のあるストーリーと特徴的な世界観が魅力として機能していたしっかり遊べるRPGでした。
バトルにおける戦術の幅は少ない分、脳筋でも遊びやすくプレイハードルも低めかなと。
王道RPGとしては完成度の高い作品でしたので、がっつり冒険したい方にはおすすめです。

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net