『Heal』ってどんなゲーム?
・おじいさんが主人公の2Dパズルアドベンチャー!
・しっとり哀愁漂うグラフィックだけど、操作がシビアな部分もあり
・パズルの難易度は低め。アートが素晴らしくて雰囲気は抜群!
・2時間弱でクリアできるさくっとボリューム
ゲームレビュー
本作は杖をついたおじいさんを操作する、ポイント&クリック型の2Dパズルアドベンチャーゲーム。
各ステージは手書き風の美しいグラフィックで描かれ、物語はセリフではなく雰囲気で語られるのが特徴です。
味わいのあるアートは魅力的だけど、操作がややシビアなパズルゲーム
おじいさんと哀愁漂う雰囲気を満喫しながら、少しパズルを嗜むゲームかなとおもっていたのですが、がっつり操作して問題を解かせるタイプの作品でしたw
まず、ネガティブな印象だった操作性について。
プレイヤーはスティック操作でカーソルを動かすため、数字を合わせたりモノを回転させるなど、繊細なアクションを求められると思いどおりにいかず、もどかしさを感じるシビアさでした。
また、目押しが難しくて指にかなり力が入ってしまう問題も登場。
リラックスできるというよりムキになっちゃうプレイ感だったので、おじいちゃんが主人公なんだから、もうちょっと簡単な操作にしても良かったのかなと。
とはいえ、パズル自体の難易度は高くなく、画面をよく見て考えたり、いざとなったら総当りでもなんとなるレベルです。
そして、問題がそのものが楽しいというより、ノスタルジックな雰囲気のアートにマッチしたデザインになっているのが印象的でした。
スイッチを正しい順番で点灯させたり、絵合わせパズルなど問題そのものにオリジナリティはなくとも、素晴らしいアートによって本作ならではの味わいを出せていたとおもいます。
なお、全7ステージありますがひとつはイベントのみなので、クリアまでは2時間弱。
認知症をテーマにしたとされるストーリーは、文章による説明がないのであまり理解できませんでしたが、ふんわりと人生の終末に向かっていく郷愁を感じました。
ただ、パズルそのものがナラティブな体験につながっている印象は薄く、もう少し問題を解くことでお話が描かれれば良かったかなとおもいます。
おわりに
哀愁漂う雰囲気のなかで、短時間ながら少し頭をひねるパズルが楽しめる作品でした。
一部操作性は気になりましたが、遊びやすい問題を手軽なボリュームで遊べるので、大作の合間にさくっとプレイするのがおすすめです。