『inFAMOUS Second Son』ってどんなゲーム?
・善悪の概念があり、ストーリーや主人公の能力が変化するオープンワールドアクションゲーム!
・爽快で派手な超能力アクションを使って、縦横無尽に暴れまわれるバトルがメイン。
・アップデートで追加されたPS4とパソコンを使うミッション「ペーパートレイル」がめちゃくちゃおもしろい!
ゲームレビュー
記事の目次
本作は、オープンワールドで再現されたシアトルの街を舞台に、超能力を使って大暴れするアクションゲームのシリーズ最新作です。
とある出来事を経て、超能力者(コンジット)になってしまった主人公と、コンジットを捕まえようとする組織との戦いを描いた物語。
最大の特徴は「善」と「悪」という概念があること。
敵を殺さずに拘束したり、麻薬組織をボコボコにしたりすると「善」が上昇し、逆に一般市民を倒してしまうと「悪」が上昇。
主人公の能力やエンディングに影響があります。
開発は、『inFAMOUS』シリーズのサッカーパンチプロダクションズです。
傑作オープンワールドアクションアドベンチャーゲーム『Ghost of Tsushima』のレビュー記事はこちらです。
善悪の分岐は、物語だけでなく習得する能力にも変化がある
「善悪」によるルート分岐についてですが、大きなちがいはエンディングです。
また、進行途中においても、お兄ちゃんや一般市民のリアクションが変化。
あまり罵られたくない方は善ルートのほうが穏やかに進められますが、悪ルートは通常のゲームでは体験できないヴィラン感が味わえるので、どちらもおもしろいとおもいます。
ちなみに、どんなに悪人になってもお兄ちゃんは決して見捨てませんのでご安心を!
ストーリーのメインは超能力者とD.U.Pの戦いですが、先述のお兄ちゃんがとてもいい役割を演じており、彼との兄弟愛はとても見どころです。
(リアルでも私はお姉ちゃんなので、むしろ主人公以上に感情移入してプレイできましたw)
ただ、善悪両方のルートをプレイしようと2周目をはじめた際、ムービースキップ機能がないため、少し煩わしさがありました。
こうしたストーリー面以外に、プレイヤーの能力も善悪のどちらに寄っているかで変化します。
善では敵を捕捉する攻撃が多く、悪はとにかく敵を倒す攻撃を身につけるため、無双アクションのようになぎ倒していきたい方は悪ルートの方が合っているかもしれませんね。
超能力を使ったアクションは破天荒で爽快!
主人公は最初に煙の能力を持っており、話が進むにつれてネオンやビデオといった他の能力を獲得していきます。
それぞれの能力には移動手段や速度が異なる、ビームや召喚など独特の攻撃方法があるなど個性があります。
具体的な動き方としては、「スピードで敵の背後を取る」「スローモーション→弱点を狙う」「透明になって敵との距離を詰める」など。
ダメージを与える方法は近接で殴るか、遠距離でエネルギー弾を撃つかではありますが、異なる戦略で戦えるのでバリエーションは感じられました。
個人的には、徐々に倒すのが面倒な敵が増えていくため、透明化する能力が便利でした。
あと、移動やジャンプといった基本的なアクションは、全体的にスルスル動きます。
そもそも壁を走って登ってしまうぐらいなのでリアリティよりも爽快感が重視されていますが、最初はあまりの自由度の高さにちょっとびっくりしましたw
オープンワールドゲームとしてはベーシックな作り。アプデのミッションはおすすめ!
本作の舞台であるオープンワールドで描かれるシアトルはとても美しく、特に夕焼けの街を高いところから見下ろすのは必見です。
フォトモードを使えば自由な角度から眺められるため、敵を一掃して観光気分で徘徊するとシアトルをたっぷり満喫できるとおもいます。
ゲームとしてはベーシックな作りで、やりこみ要素としてはD.U.Pによって占拠されたエリアを開放していきます。
そのため、彼らの移動司令部を倒したり、検問所を破壊すると支配率が下がり、一定値以下になるとエリア決戦と呼ばれるボス戦が発生。
これに勝利するとエリア間の移動がスムーズになり、敵の数も減るといった恩恵を得られるので、ストーリー進行の合間に進めていく形式です。
なお、支配率を下げるにはバトル関係のミッション以外にも、映像から隠しカメラを発見して破壊する、画像から工作員を探す、シグナルからオーディオのデータを探すなどを行います。
個人的には、壁にグラフィティを落書きするのが楽しくて、善悪で異なるアートが描かれるので、どんな絵になるのかわくわくしながらプレイできました。
また、アップデートで追加されたPS4とパソコンを使ってクリアするミッション「ペーパートレイル」はやりごたえがありました。
連続殺人事件と謎のコンジットを追跡していくという内容なのですが、PS4ではコンジットを追いかけたり、殺人現場で証拠撮影や敵の撃破。
一方、パソコンでは暗号を解読したり破片をつないだり映像を分析したりと、探偵気分が味わえる変わり種のミッションでした。
とてもおもしろかったので、本作をプレイされる際はぜひ体験してみてください!
さいごに
善悪のルート分岐と超能力を使った爽快で派手なアクションが楽しめる本作。
周回の不便さはあるものの、バトルがメインの作品なので、とにかく戦いたいという方にはピッタリの作品です。
また、オープンワールドのゲームとしてはやりこみ要素が少ないため、このジャンルに慣れていない方は遊びやすいと感じました。