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本作は、ハードボイルドな雰囲気のコマンド選択式アドベンチャーゲームのシリーズ2作目です。
今回の舞台は、マンハッタンの摩天楼。
田舎町リバティタウンの事件で出会った、ピアニストの「サラ・シールズ」から手紙をもらった主人公でしたが、数日後に彼女は自殺したとの連絡を受けます。
マンハッタンで彼女の身に何が起きたのか、そして捜査線上に浮かぶ新たな「サラ・シールズ」とは──という物語です。
ちなみに、前作のレビュー記事はこちら。
●Switch『刑事J.B.ハロルドの事件簿 マーダー・クラブ』レビュー記事
さくっとレビュー!
記事の目次
オーソドックスなコマンド選択式アドベンチャーとして、安定感のある作品でした。
登場人物や調査場所のボリュームがアップしているため、メモを取りながらのプレイがおすすめです。
ただ、プレイヤーをサポートしてくれるキャラクターもいますし、少しだけシステムも便利になったので、全体的には遊びやすくなったかなとおもいます。
くわしくレビュー!
ボリュームアップした、ハードボイルドなコマンド選択式アドベンチャー!
基本的なプレイスタイルは前作を踏襲しており、移動や会話といったコマンドを選択し、事件を捜査していきます。
今回は相棒の元刑事ジャドの事務所を拠点に、マンハッタンのさまざまな場所を訪れ、事件の真相を探っていきます。
登場する場所は、サラがルームシェアしていたアパートや勤め先、新聞社や劇場など。
事件に関わる多くの人々から情報や証拠品を集めていくと、容疑者が浮かび上がっていきます。
そして、容疑者に対する疑惑がまとまると尋問が行えるので、集めた証拠を元に容疑者を追い詰め、真実を聴きだしましょう。
登場人物は40名、捜査場所は29ヵ所と前作から大幅にパワーアップしているため、調べた場所や人物をメモしながら進めるとスムーズにプレイできるかなとおもいます。
捜査は段階的に進んでいくので、個人的には前作よりもプレイしやすい印象でした。
また、本作では、相棒のジャドとニューヨーク私立図書館に勤める娘のジェーンがプレイヤーの捜査を手助けしてくれます。
捜査に行き詰まったときは、とりあえず2人に証拠品を見せたり意見を聴くことで新たな情報が手に入る機会が多かったので、困ったら顔を出してみるのがおすすめです。
大人な雰囲気はそのままに、少しだけ遊びやすくなったゲームシステム!
オールドアメリカンな雰囲気はそのままに、大人っぽい雰囲気と哀愁も加わった本作。
登場人物も前作以上に立場や関係性が複雑に絡み合っており、過去の因縁や現在の欲望、さまざまな思惑が交錯するストーリーなので、歯ごたえのある捜査が行えました。
また、ひとりの証言や証拠品をキッカケに、一気に事件の真相へと加速するシチュエーションもあり、プレイサイクルはシンプルですがメリハリが出ていたとおもいます。
ただ、システムの不便な点もそのままなのは、少し残念な点でした。
あ、関係者について聞き込みするときに立ち絵が表示されるようになり、顔と名前が一致しやすくなったのはよい点だとおもいます。
まとめ!
移動・調査・会話というシンプルなコマンドを選択しながら進んでいく、ハードボイルドな雰囲気のアドベンチャーである本作。
シンプルなゲームでしたが、複雑に絡み合った人間模様が楽しめるはボリュームのある作品でした。
前作以上よりもボリュームアップし、少しだけ遊びやすくなっているので、推理ものがお好きな方にはよい1本だとおもいます。