レビュー

デスマッチラブコメ! [Switch] 評価・レビュー

公式サイト

さくっとレビュー


本作は「伝奇×ラブコメ」がテーマですが、とにかく終始コメディテイストが強く、シリアスなシーンも一瞬でギャグになる作品でした。
キャラクター同士のやりとりも過剰にギャグが多く、主人公もフルスロットルでネタ会話を繰り広げるタイプなので、かなり人を選ぶ作品かなとw
シナリオチャートがあるためエンディング回収はやりやすいものの、背景グラフィックが少ないので肝心な場面の盛り上がりはイマイチ。
『レイジングループ』のような重たい感じではなく、コミカルなライトノベルのようなテイストを期待している方向けだとおもいます。

ゲームレビュー

本作は、「告白されたら爆死する」クレイジーな呪いにかけられた主人公が奔走する、伝奇×ラブコメをテーマにしたアドベンチャーゲームです。
なぜか夕方になると暴走し迫ってくるヒロインたちをかわしつつ、呪いやオカルティックな伝奇、それらにまつわる歴史に立ち向かう物語。
シナリオライターは、人狼×ホラーの名作ADV『レイジングループ』と同じamphibianさん。
PS4とSwitch版が発売されており、内容は同じですが、本記事ではSwitch版のプレイレポです。

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難解な設定があるものの、展開はとにかくラブコメ!

少年少女のトラウマと成長を描いたオーソドックスな青春ものと、呪いや魔術といった伝奇をテーマにした本作。
設定はぶっとんでいるけれど途中から硬派になるだろうとおもっていたら、終始コメディテイストが強い作品でしたw
文体もとてもカジュアルに書かれており、鋭いボケ・ツッコミや胸に関する討論など、勢いを感じられる会話をメインに構成されています。
そのため、ラブコメ系ラノベで見られる軽口の叩き合いが好みでないと、会話のテンションについていけない印象があります。
逆にコミカルなやりとりが好きな方にとっては、終始そのテイストで物語が進むのでめちゃくちゃハマるとおもいます。

シナリオチャートがあり、フラグ管理も視覚的にわかりやすいため、バッドエンドを含めたすべてのエンディングを回収しやすいのはいいですね。
エンディングは瞬時に爆死するものから、主人公たちに異なる未来を提示する個別ルートまで多彩。
特に設定にある爆死に関するエンディングの種類はこだわっている様子で、一筋縄で爆発させない工夫を感じられました。

設定のカジュアルさとは異なり、後半にいくにつれて実は呪い・伝奇・魔術など、かなり深く作り込まれた設定が掘り起こされていきます。
ただ、そうした設定は雪崩のようにまとめてプレイヤーに共有されてしまうので、理解するのに少し苦労するかなと。
呪いの核心に近づく後半はシリアスな雰囲気が増えるものの、主人公のノリによって急激にコメディに引き戻されるので、先述のような設定にどっぷり浸かる前にラブコメに取り込まれる感覚がありました。
そのため、『レイジングループ』のような感じを期待すると乖離があり、あくまでラブコメが中心でそこに少し難解な設定が盛り込まれている作品として認識したうえでプレイすると良い気がします。

終始ぶっ飛んだ会話の応酬、ギャグ描写にくどさもあり

登場するキャラクターはそれぞれ強烈な個性を持っているので、会話シーンは常ににぎやかでした。
昼休みや放課後にちょっと集まっただけでも大騒ぎになり、油断するとすぐネタっぽい会話やパンチが繰り出されるといった感じ。
こうしたやりとりを見ているだけで楽しめる方には向いていますが、本筋が気になる身としては「ギャグシーンはいいから話を進めてくれ!」とやきもきしましたw

主人公もオーバー気味に軽口を叩く、コミュニケーション力があるタイプなので、輪の中心人物として大いにコミカルな路線に話を進めていきます。
見た目は真面目っ子なのですが、胸に関する表現力が無駄に高かったり、ピンチをギャグで切り抜けたり、街で出会う老人に対してノリツッコミで会話をするなど、かなり軽妙なキャラクターでした。
(余談ですが、私は独り言でコミカルな自問自答したり、シリアスな流れをぶった切ってネタに走るのが苦手なので、本作の主人公とはとても相性が悪かったですw)

ボイスはなし。
背景グラフィックの少なさに不満があり、大事な場面に適切な背景が用意されておらず、青空や黒背景が表示されているのは物足りない感じがしました。
また、立ち絵の動きや効果音など、ストーリーを盛り上げるためのADV的演出はしっかり盛り込まれていましたが、コメディ部分に対しては過多と感じられることも。
特に某ヒロインの暴力に関する演出はくどい印象を受けました。

さいごに

伝奇×ラブコメをテーマにしていましたが、ラブコメのノリに終始引っ張られた印象の作品でした。
『レイジングループ』のようなテイストを期待していると肩透かしに合います。
一方、コミカルなテイストのライトノベルが好きな人は、序盤からフルスロットルでスタートする会話劇を最後まで存分に楽しめますよ。

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たこ
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