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ファイナルファンタジーVII リメイク [PS4] 評価・レビュー


『ファイナルファンタジーVII リメイク』ってどんなゲーム?

・新たな展開を想起させるなど、期待を超える150%のミッドガルを描いた良作リメイク!
・プレイヤーが期待する要素はしっかり残しつつ、新規エピソードによってキャラクターやミッドガルの街がより魅力的に!
・コマンドらしさがありつつ、爽快かつ戦略性が楽しめるアクションバトル!
・バレットが良い!エアリスもティファも可愛い!新しい登場人物のエピソードも多い!
・いつ完結するのかわからないけど、本作だけでもがっつり楽しめるFFシリーズの最新作です!

公式サイト

ゲームレビュー

本作は、1997年にプレイステーション向けとして発売されたRPG『ファイナルファンタジー7』のリメイク作品です。
基本的な内容はそのままですが、グラフィックがめちゃくちゃキレイになり、新規エピソードやキャラクターが追加。
バトルもランダムエンカウントのコマンド制から、アクションをメインにコマンドを選択するタイプに変わっています。
なお、収録されているのは魔晄都市ミッドガルの出るところまでです。
ちなみに私はオリジナル版をクリア済で、主人公のクラウドがめちゃくちゃ好きなプレイヤーなので、大幅にフィルターがかかったうえでのレビュー記事であることをご了承ください。

期待を持てない流れで発売された、圧倒的におもしろいリメイク作品

私は、とにかく本作に期待していませんでした。
タイトルの発表からだいぶ待たされているし、それなのにミッドガル脱出までしかストーリーが入っていないし、グラフィックはキレイさで細かな要素もカットしそうだし(あくまでイメージ)、アクション寄りになるバトルも難しそうだし……。
そもそも最近のFFシリーズは、ストーリーが複雑すぎてわからないか(もしくは大してない)、外伝のゲストキャラクターとして登場するかスマホゲームになっていて、家庭用の新作としての希望が持てる流れもありませんでした。

たしかに私はクラウドが大好きです。
最新のグラフィックで描かれた彼は相当可愛く、映像作品の『FF7 AC』クオリティでノースリーブのタンクトップ姿を披露したときは小躍りする勢いでした。
でも、ゲームとして『FFVII リメイク』に期待できるかというと、否でした。
あのエピソードは省略されるだろうな、このミニゲームはなくなるだろうな、きっとすぐクリアしてまた10年ぐらい続編待たされるんだろうな。
そんな気持ちでゲームをスタートした人は、私以外にもたくさんいたのではと思います。

しかし、本作はそんな私のネガティブな期待を大幅に覆すリメイク作品として、圧倒的な完成度に仕上げて発売されました!
正直、期待以上……というか期待をしていなかったので、とりあえずめちゃくちゃ良いゲームでしたというのが率直な感想です。
いやーおもしろかった!

150%のミッドガルを描き、ストーリーでもプレイヤーを驚かせる

本作はとにかくすべてがリッチなゲームでした。
グラフィックが文句なしにリッチなのはひと目で伝わるとおもいますが、まずはプレイヤーが期待している「『FFVII 』がリメイクされたらここはちゃんとやってほしい!」という部分がしっかり存在していました。
懸垂やバイクといったミニゲーム、コルネオの館のCEROを悩ませる際どい描写、そして何より女装。
ミッドガル編をリメイクするうえでこれがないと物足りない、という要素がまったくありません。
つまり、プレイヤーの期待する100%のミッドガルを提供したということです。

では、何がリッチなのか。
それは本作が150%のミッドガルを出してきたという点にあります。
ここからはプレイヤーのK点を超えた『FFVII リメイク』のパワーアップ部分にフォーカスしていきます。

最初に感じたのは、とにかくセフィロスが冒頭からしつこく登場しているなと。
クラウドが名セリフである「思い出の中でじっとしていてくれ」と言いたくなる気持ちもわかります。
ただ、伝えたいのはそういうことではなく、序盤からオリジナル版とは異なるストーリー展開を想起させているという点です。
JRPG、特にFFシリーズにおいてストーリーは重要な要素です。
リメイク作品においてそれを修正することはほぼなく、知っているレールの上をそのまま走っていくのが定説です。
しかし、本作では徐々にコースを外れていき、最終的にはいつ発売されるともわからない次回作に期待をせざるを得ない着地を見せてしまうのです。
プレイステーション版で話題になった、某キャラクターの生存ルートというのもあながち幻ではない……そんな望みを抱いてしまう内容でした。
ゆえに、期待する予定ではなかったストーリーでも驚きを提供したため、プレイヤーの心をぐっと掴んだのだとおもいます(少なくとも私は掴まれました)。

魔晄都市の特徴を美しくなったグラフィックとエピソードで深く描く

次に、ミッドガルの都市としての多様性もより細かく描かれています。
ミッドガルは中央にそびえ立つ神羅カンパニーの本社ビルの軸に、柱に支えられた8枚プレートが大きな円盤を構成。
上層部はプレート都市、下層部はスラム街になっており、セキュリティゲートのある列車によって往来ができます。
とても特殊な構造の都市ですが、オリジナル版ではその全容は一部のムービーシーンやイメージビジュアルでしか垣間見られず、私なんかは「神羅ビルとスラム街のあるところなんだな」程度の認識でした。

それが本作では高所から街全体を眺められる場所があったり、上層部のプレートから降りてくるシーンや支柱で戦う場面などにより、ミッドガルの高低差を体感できるようになりました。
美しくなったグラフィックで遠景まで精細に描写されるため、スラム街から見た上の世界は果てしなく遠い場所に感じられ、神羅による異質な支配構造を身を持って味わえるとおもいます。

また、生活感のある場所も増えました。
スラム街はクラウドが暮らすアパートや井戸端会議をしそうな広場あるなど、街としてのリアリティが感じられます。
一方、神羅カンパニーのビル内部には、会議室・カフェ・トイレなどさまざまなエリアに入れるため、いち社会人としては結構キレイなオフィスだななんて関心してしまうことも。
看板・電光掲示板・ポスターなどの装飾も細かいため、エリアごとの生活様式のちがいやリアリティも感じられるのもいいですよね。

前述では二層構造による貧富の差がさらに強調されると書きましたが、本作では上層に住む人々のエピソードも追加されてました。
緊急時にも生真面目に出社するサラリーマンとの会話があったり、ごく普通の住宅街があったり。
神羅によって生活が成立している人たちもいるので、ひとえに魔晄炉を爆破しまくっていいのか悩んだりもしました。

コマンドの良さを残した、スピード感と戦略性を持ったアクションバトル

基本的に脳筋プレイヤーなので、あまり注目していなかったけれど良かったのがバトルです。
本作のバトルはフィールドからシームレスにはじまり、プレイヤー自身がキャラクターの移動や攻撃を行うアクション要素がメイン。
昨今のRPGは、よりリアリティを求めてアクション要素が強くなっている傾向があり、本作もその流れに乗った感じで、ガシガシ斬りまくったりコンボをつなげていく爽快感が楽しめます。

ただ、FFシリーズらしいコマンドバトルの要素もしっかりと残っており、ATBゲージがたまると魔法や武器アビリティなどのコマンドを使用できます。
これが激しく動きながらも敵の状態や特性に合わせて適宜コマンドを使って戦況を優位にしていく……といった具合で、アクションの持つスピード感を損ねることなくはまっていて良かったですね。
仲間に使ってほしいコマンドを指示したり、操作キャラクターの切り替えもいつでもできるため、プレイヤーのバトルスタイルに合わせた戦い方も可能です。
私は近接攻撃に強いクラウドをメインに使って、HPが減ってきたら回復のマテリア積みまくったバレットに変更する脳筋プレイをよくしていましたw

おなじみの必殺技「リミットブレイク」にくわえ、部位破壊や一定ダメージを与えるとバースト状態になり攻撃を畳み掛けられる要素も追加。
育成要素としてはマテリアの成長と武器の習熟度があり、しっかり育てないと勝てない強敵がVRミッションとして用意されているなど、バトルメンのやりこみも用意されていました。
(なお、バトルの難易度を「クラシック」に設定すると、アクションは自動で行われコマンドを選択するだけと操作が苦手な人も遊びやすくなります)

個々のキャラクターにフォーカスしたシーンが増加!新しい人物も魅力的に描かれる

キャラクターについては、ヒロイン陣の可愛らしさもさることながら、バレットの個性がめちゃくちゃパワーアップしていました!
神羅に対して熱い敵対心を持っている一方、パパらしい側面やクラウド相手にムキになるちょっと子どもっぽいところもあるなど、あちこちで魅力を散布しまくっていたかなと。
バトルでは陽気にセルフファンファーレも披露してくれるので、ぜひパーティメンバーに編成してほしいですねw

……あ、エアリス・ティファはしっかり可愛かったです。
個々と過ごすシーンも増えたのでそれぞれのあざとさも堪能できますし、何よりグラフィックがキレイになったので2人とも美人さんでした。
なかでも、教会から帰る道中でのエアリスの見せるモーションは、ナチュラルかつ激しくクラウドにアピールしており、心がぐぅぅ!となること間違いなしですw
コルネオの館の衣装バリエーションが増えた辺りは、ファンならずともうれしいポイントかなとおもいます。

アバランチメンバーのエピソードも追加され、特にジェシーは新たなヒロインとして頭角を表していました。
序盤にしか登場しないちょっとした仲間という印象から、3人それぞれがクラウドとの関係性を構築し、個性を持った人物にグレードアップ。
せっかくキャラ立ちしたので、続編にも登場してほしいですね。

それ以外のサブキャラクターのエピソードも増えました。
そもそもオリジナル版に登場しなかった人物が多く、濃ゆいダンスマスターを中心とした個性的なウォールマーケットの商売人たち、膝小僧が眩しい神羅の研究生ボーイ、ユフィ的なポジションのおてんば情報屋など、モーグリに身を包んだ少年など、各エリアに少なくともひとりは目立つ存在がいます。
彼らとのエピソードはメインストーリーだけでなく「なんでも屋クエスト」で語られ、討伐や探索の依頼を報酬に限らない目標として機能させていたとおもいます。
(クラウドがなんでも屋という設定も上手く生かせていましたねw)

まとめ

プレイヤーの期待にはしっかり応えつつ、ミッドガルという限られた舞台でありながら、新たにストーリー・キャラクター・バトルの魅力をぎゅっと凝縮させた良作RPGでした!
美しくなったグラフィックはもちろん、FFシリーズの新作としても充分に楽しめる完成度の高さだったとおもいます。
残念ながら分作なので次はいつ発売になるのかわかりませんが、少なくとも私はまた首をながーくして待ってしまうほど楽しくプレイできましたw
オリジナル版をプレイした人は懐かしのあのシーンがもっとすごいことになっているのでぜひ、未プレイの人はとりあえずエアリスとティファ目当てにはじめても問題ないとおもいます。

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なお、さらにグラフィックがパワーアップし、フォトモードなどが追加されたPS5『ファイナルファンタジーVII インターグレード』が2021年6月10日に発売されます。
同作ではユフィの新規エピソードが新たに登場、新キャラクターの相棒ソノンとともにミッドガルで暗躍する物語が描かれるとのことです。
PS4版を持っている方は、100円でPS5版へアップグレード、2,178円でユフィのDLCが購入可能。
ちなみに私は、ソノンの声が細谷佳正さんなのでもちろんやります!!

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・乙女ゲーが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net