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クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン [PS5] 評価・レビュー

『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』ってどんなゲーム?

・2017年にPSPで発売された同名タイトルのHDリマスター版
・ストーリーのフルボイス化やバトルシステムの改良により、リメイクさながらの進化!
・ザックスの感動的な物語を堪能し、『FF7 リメイク』への気持ちを高めよう!

公式サイト

ゲームレビュー

本作は、2017年にPSP向けに発売された同名タイトルのHDリマスター版です。
しかし、絵がキレイになっただけではなく、大幅なパワーアップがなされているのが特徴。
バトルにいくつかのシステムが追加されアクション性が強化、フルボイスでストーリーがリッチに、ダッシュやスキップ機能など快適に遊べるようになりました。

物語は『ファイナルファンタジーⅦ』の7年前。
魔晄都市ミッドガルにある巨大企業「神羅カンパニー」の精鋭兵士「ソルジャー」である青年ザックスが、夢や誇りをかけて戦った日々を描いた前日譚が語られます。

なお、最新作である『ファイナルファンタジーⅦ リメイク』のレビュー記事はこちら。
ストーリーはミッドガル脱出までですが、続編への期待が高まる最高の作品でした!

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『FF7』好きなら必見!古さを感じさせないリッチなアクションRPG

ストーリー追加などはないので、ベースはHDリマスターです。
ただ前述のとおり、グラフィックがめちゃくちゃキレイになったこと、バトルがより遊びやすくなったことで、いまプレイしても快適に楽しめる新作アクションRPGに昇華。
オリジナル版をクリアしていても、新鮮味を持ってプレイができました。

まず、ストーリーがフルボイスになったのはとても良いパワーアップでした。
ザックスたちソルジャーの友情や夢を描いたドラマチックな物語がより思い出深くなり、ヒロインであるエアリスとのシーンも感動的で心に響くものになっていたとおもいます。

特に主人公のザックスは最高に眩しいヒーローで、その悲劇性も相まってとても心に残るキャラクターになるはず。
『FF7』本編をプレイした方にとっては、セフィロスやタークスたちなど、敵として登場したためあまりフォーカスされていなかったキャラクターたちの日常も楽しめる点も魅力かなと。
個人的には、ミッドガルのちょっとしたモブ住民たちもフルボイスになっていたことで、無機質だった街に生活感が出て良かったですね。
このように、本作をプレイすると『FF7』の世界観が深堀りできる内容になっているため、『FF7 リメイク』の続編がますます楽しみになる作りになっており、リマスター作品としては大成功だったとおもいます。

グラフィックも新しいモデリングを使って一新されているため、現代の感覚でプレイしても違和感はありません。
むしろ、通常やイベントシーンの絵がキレイになったことで、オリジナルのままであるムービーシーンの方が劣るなと感じてしまうレベルでしたw

ゲームサイクルとしては、神羅カンパニーを拠点にミッションクリア型で物語が進行していきます。
サブ要素であるミッションは全部で300個あり、半分ぐらい達成してエンディングまでは20時間ぐらい。
アクションRPGということもあり、バトルがメインになるのでプレイ感は単調さがありました。
ただ、最近のゲームではめっきり見られなくなってしまった謎のミニゲーム要素(スクワットや狙撃など)も随所に設けられているため、飽きさせない工夫を感じられて良かったです。

操作キャラクターはひとりでも賑やか!戦略的にも楽しくなったバトル

バトルは新システムやザックスの動きがスムーズになったこともあり、アクション性が強化されました。
たとえば、通常攻撃後に技マテリアを使うと威力が上がるので、流れるような連続攻撃が推奨されており、より気持ち良く戦えるように。
敵が大技を撃ってくるときに予兆として表示される「スキルパワーゲージ」は削り切ることで発動を防げたり、バスターソードを構えて敵をよろけやすくさせる「強撃」といった攻撃パターンも増えるなど、戦略性もアップして一辺倒ではない戦いが楽しめました。

「D.M.W」というスロットみたいなシステムも改良されています。
これはバトルが始まると自動的にスロットが回りはじめ、数字が揃うとザックスやマテリアがレベルアップ、絵柄が揃うとリミット技が発動するというものです。
数字が揃わないとレベルが上がらないから全然強くならない気がするかもしれませんが、わりとさくさく強くなっていくのでご心配なく。
改良点としては、リミット技が即時発動ではなく任意のタイミングで可能になったので、しっかり強敵を狙って当てられるようになりました。
また、絵柄や数字が揃わなくてもバトル中はMP消費0や物理攻撃無効といったさまざまなボーナスが発動するため、常時ポジティブな効果が発動している華やかな印象も。
本作は操作キャラクターがザックスのみなので、3人パーティだった『FF7』本編と比べると少し淋しさはあります。
しかし、スロットで仲間たちが助けてくれるため、戦いが賑やかに感じられるという演出的な意味での楽しさも感じられました。

さいごに

基本的にはHDリマスターですが、よりドラマチックな演出で楽しめる感動的な物語と爽快さがアップしたバトルによって、快適に楽しめるアクションRPGに仕上がっていました。
プレイサイクルに単調さはあるものの、バトル部分のアクションや戦略性が強化されているのでしっかり補えていたかなと。
『FF7 リメイク』への期待が高まるシナリオもとてもおすすめなので、ぜひプレイしてみてください!

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たこ
積みゲーマーです! ジャンルはRPG・アドベンチャー・パズルが好きですが、とりあえず気になったものは全部やる!! 読みやすくて前向きなレビューになるように心がけています! 連絡先▷info@tsumige.net