『PAN-PAN～ちっちゃな大冒険～』ってどんなゲーム？
・宇宙船を修復するため、世界を探検して謎を解くパズルアドベンチャー！
・謎解き自体は楽しいものの順路が分かりづらく、不親切な印象
・問題そのものは少し頭を使う難しさで、解けたときの気持ち良さはあり！
・ローポリなアートと音楽は心地良い！
ゲームレビュー
本作は、故障してしまった宇宙船を修復するため、不時着した世界で謎解きしながら素材を集めるパズルアドベンチャーです。
全編をとおして文字によるセリフやナレーションはなく、ローポリなアートと穏やかな音楽に身を任せてプレイできる作品。
穏やかな雰囲気は良いものの、謎解きの順路が分かりづらく不親切さが目立つ
森・砂漠・洞窟といったエリアを探索しながら、仕掛けやパズルを解いていくゲームでした。
未踏の場所には黒いモヤがかかっているので、先に何があるのかわくわくしながら冒険できるのは楽しかったです。
ただ、最初から行けるエリアが広いのに順路のガイドはありません。
しかも各エリアの仕掛けはつながっているケースもあるため、目の前にある問題が他のエリアをクリアしていないから解けないのか、条件は満たしているけれどできないのかの判断ができず。
結果的にどこから手を付ければ良いのか分からず、ゲームの進行上の理由で解けない謎解きにチャレンジしたり、困ってふらふらと徘徊することが多々ありました。
テキストの情報を廃していることで世界観を目や耳で感じやすくなってはいるものの、不親切さのほうが目立ってしまっていたのは残念だったかなと。
加えて、各仕掛けやパズルに対して手がかりはあるものの、お助け機能のような明確なヒントはなく、せめていまの状態で解けるのか判別できればより楽しみやすかったと感じました。
なお、さくさく進めば3時間ぐらいでクリアできるボリュームです。
考えれば解ける楽しい難しさで、落ち着いた雰囲気も癒やされる！
ネガティブな面も目立ちましたが謎解き自体は楽しく、ヒントがない分、よく観察する力を養われました。
手がかりを元にあみだくじのような道から正しいルートを選んだり、自分と対称に動くキャラクターを誘導したり、パーツを運んで回路をつないだり。
謎解きごとに異なる解き方が必要という個性があり、しっかり考えれば解けるといった難しさなのも良いですね。
先述のとおり順路が分かりづらいものの、ひとつ解ければ数珠つなぎで解けていくというのも楽しかったです。
ローポリなアートも可愛らしく、落ち着ける音楽も心地良くプレイできました。
また、キャラクターの移動やものを調べるアクションはあるものの、複雑な操作は求められません。
そのため、アクション系のゲームが苦手なプレイヤーでも遊びやすいとおもいます。
おわりに
雰囲気は良かったのですが解く順路が分かりづらく、不親切な印象のあるゲームでした。
ただ、問題そのものを解くのは楽しく、アートも可愛いのでプレイしていて癒やされる作品でした。
手軽なボリュームで遊べる作品なので、じっくり腰をすえて、よく観察しながらプレイすると楽しめるとおもいます。
